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Ep.5 心って、いったいどこにあるんですか?


はじめに

かずみさんと北川さんは「お互い、視える人になりたかったわけじゃなかった」といいます。それでも受け継いだ役割を見つめてきたお二人。前回の連載④で垣間見えたのは、自らを鍛え、大切に思うものを守り続ける姿でした。いよいよ連載も終盤となった今回は、編集長・KEYちゃんによる無茶振り(笑)で幕を開けます。飛び出したびっくり提案で、対談はいったいどうなってしまうのか?!…そしてもうひとつの質問も難題です。「かずみさん!北川さん!、人の心ってどこにあるんですか?」

以下
さとうかずみ かずみ
北川晶子 北川
ライター 三浦順子 ー
写真 戸倉江里
Ep.1 〜Ep.4 は下記リンクからどうぞ! ↓



左 北川さん  右 かずみさん


編集長 お二人とも「自分のことは見えない」っていうことだったんですけど、誰かに視てほしい気持ちはあるんですかー?

かずみ 視てもらいに行く。でもピンとくる人はなかなかいないです。的確にみてくれる人がいたらいいのになーとは思ってるけど

編集長 もし失礼じゃなかったら、ここでお互いを視るっていうのはどうですか?

(編集長の突然の「占いあってみませんか発言」に全員が笑いながらザワザワする笑)

かずみさんが使っているカード

女の人には感覚が備わっている

北川 …え、えーと(かずみさんに)視る時間帯とかありますか?。気が下がると視えないとかいうことはあります?

かずみ ない…けどー…でも、なにも困ってない場合は視えないかも。なにか(課題)を基準に「フルスロットルでいく」とか「ブレーキかけたほうが」とかいう感じで視ているからね。結構長くやってることもあって「特にないんです」って来てくれる人もいてね。でも、なにもなかったら視ることができないから、近況報告してケーキだけ食べて、頑張ってねーみたいになるとか…いまそんな感じで占うっていうのもさ、なんかね。

ー日が落ちたら視ない、とかあったりするんですか?(※取材時は夕方でした)

北川 日が落ちるとあんまりしていないですね。たぶん自分自身のタイムマネジメントもあると思うんですけど、夜、気が落ちる。夜が苦手なタイプなので。朝早い分にはいいんですけど。で、夕方以降、ちょうど神社仏閣に行けなくなる時間帯には占いはしないようにしています。どうしてものときとか、何かの縁のときだけはすることがあるんですけど。気が上がってるときのほうが…

-わかります、夕方には神社に行けない感じがしますもんね。なんとなくね。
かずみ 怖いよね。

編集長 日が陰ったらお参りはしない方がいいっていうのは聞いたことがあるけど、人を視るときもそうなんだっていうのは…見えない人には、全然その感覚はわかんなかったです。

北川 見えないっていっても女性は、なんだかんだ言ってやっぱり感じてるんですよ。占いのメッセージを伝えると、ほとんどの男性は、頭で、ロジックで捉えようとするんです。例外もありますけど。女性のほうは感覚で分かるところがある。パートナーの人が浮気をしたら分かるのと同じように…。「あっ」と気づいたりしますよね。見てなくても見えてるっていうか、女の人にはやっぱり感覚が備わっている。持ってるなーっていうのはある。

-女系で継ぐっていうのには、そういう部分があるんですね
北川 でもね、男の人でも、(大きなエネルギーと繋がっている)そういう方がいる。根の力がしっかりしているから、男性じゃないとできないエネルギーとの繋がり方とか流し方もあるんです。だから一概にこれがいいとか悪いとかはないのかなと思うんですけど。相性みたいな部分もありますね。

(なんとなく遠慮しながら占いあう話はやんわりとフェイドアウトしていきます笑)


取材のおやつ 胡麻プリン

まず意識があって、私たちの身体がある

-もしかしたら最後の質問になるかもしれないんですけど…心ってどこにあるんでしょうか?精神と心って違うんでしょうか。

北川 私は「心と身体と魂」って捉えていて。

-うん

北川 いろんな捉え方があるとは思うんですけど、一説には魂ってここの「座」(胸の中央のところ)に入るって言われてるんですよね。対して、心っていうのはどちらかというと、磁場。感情というか。心はよく喋るんですよ。例えばやる気を出したりとか…動的な作用があるものが、コロコロ出たり入ったりするのが心かなというのは感じています。悟った人とか、精神的に抜けた人っていうのは心の作用の影響を受けなくなるんですよね。遮断するというのではなくて、振り回されなくなる。で、身体の中にあるのではない。まず意識があって、私たちの身体があるという…古事記にもそういうくだりがあります。今の世界だと、量子物理学ですね。物質ありきではなく、まず意識があって生まれているっていうところがだんだん解明されてきているんですよね。

-うんうん

北川 意識ありき、というところと、あとは生命を維持するために必要なもの…恐怖とかですね。要は、心が動くことによって愛情が湧いて子孫を残したりといったこと。ただ愛だけで他には何もないとなると、宇宙の中庸に置かれて動きがなくなるんです。そうすると、生きながら死んだ状態になる。人は心があることによって動かされ、心は肉体があるからこそ存在できる。だから心は、人間の身体という装置によって存在するのかなというのは感じます。脳でいうと左脳のほうの働きっていうんですかね。

-心のこと、よく分かりました。魂についてはどうですか。高次の自分と繋がったとき、魂と繋がるっていう感じなんでしょうか

北川 魂はねー、自分で「魂、魂」って呼ぶんですけど。ちょうどチャクラがあるところなんですよ。例えば自分に従っていないときに呼んでみると、空っぽになってる。逃げちゃうんですよ、魂って。
イメージでいうと心は子ども、魂は赤ちゃんみたいな感じ。自分で「心、心」「魂、魂」って呼びかけると、心ってお喋りなんですよ。魂のほうは言葉がなくて、温かかったり笑ったりしている。あんまり喋らないんですよね。ピュアな感じっていうか…。私はそんなふうに捉えています。いま感じている印象なので、また変わってくるかもしれないんですけど。


北川さん 催事会場にて 

微生物も影響しているのかなと思う

-なるほどー。めっちゃよくわかりました。かずみさんはどう思いますか

かずみ 素敵な説明があった後だけど…笑。最初は私、心って皮膚から外にあると思ってたんですよ。身体のどこかからマンガのセリフみたいに吹き出しているもの。で、好きな人のことばっかり考えてるとしたら、そっちの方に心が伸びるみたいな。自分をちょっと置き去りにしたところにあると思ってた。だけど歳を経て、今は腸あたりかなと。腸の微生物とかもだいぶ影響しているのかなーっていうのを思ってる。

-腸から幸せホルモンが出るって言いますもんね。

かずみ で、食べ物ももちろんだけど、共感する本とかに出会っただけでテンションが上がって、ちょっといい感じになるじゃないですか。だから本当に菌だけの話じゃないなーと思っています。腸だけよくて腹黒くても良くないけどね。なんか心技体みたいなことになるんだけど、なんかずっとここ(胸の位置)に心があると思ってたけど、感覚として。でも今は骨盤の中ぐらいにいたりするのかなって思ってる。

北川 ここ(腸あたり)って第二の脳っていいますよね。

かずみ で、不安になったらちょっと飛び出したりとかして、

-あ、脱腸?

かずみ なんかおかしな感じになって、収まりのいいときは、どーんと来い的な感じ。所在地がここかなって。

北川 中医学だと、(心は)五臓六腑なんですよ。脳は関係ないって言ってましたね。私、面白い話を聞いたことがあって。以前、薬膳料理屋さんでアシスタントとして働いたことがあるんです。その時にオーナーの人が中医学の講演を音声で流してて、それを聴かせてもらったんですよね。大阪の鍼灸院の先生のお話だったんですけど…。その先生はある認知症の患者さんを治療したんですって。認知症が改善されたので、レントゲンを撮って以前診断を受けたときのものと比較してみたんだけど、脳は萎縮したままだったっていう。

-そんなことが!

北川 内臓を移植するとその人の意識が宿るっていいますよね。内臓や細胞の記憶が残っている…五臓六腑には意識があって、とても大切っていうことがその講演で話されていたと記憶しています。その話を聴いていて、私も経験があるなーと思い出したんですけど、腸内環境で性格がやっぱり変わるんですよね。腸内環境を整える錠剤を飲むようにしたら、すごくイライラしてきたことがありまして。その後は落ち着いたんだけど、同じように飲んだ人のレビューを見たら「イライラが出てきた」って書いてあった。心の澱みたいなものを出していく過程のイライラなのかなと思いました。腸が支配してるんだな、菌に支配されているんだなと。

-なるほどー!

かずみ 支配されてるんだから今日のお昼、消化のいいものを食べればいいのにホルモン食べちゃった。(取材を前にしての)暴走に支配されちゃって、緊張のあまり。

-わはは!!わかるわかる

北川 断食とかで身体をデトックスした後に、ジャンクな物をすごく食べたくなったりするんです。

-うんうんうん

北川 それって自分の意思じゃなくて、身体のここ(腸)が「いや元に戻そうよ」みたいな感じ。それで欲求が出てきて、(ジャンクな物の摂取量が)一定の線を越えると腸内バランスが変わって、身体が変わる。なにかそういう見えない意志に動かされてる。かずみさんはホルモン食べたかったんですか、アハハハハ

かずみ えー、なんか「ホルモンじゃないよ」っていうのは分かるんだけど、緊張のあまり「いやいや私は何も恐れてないから食べますよ」みたいになって笑。

-チャレンジしてしまいましたね笑笑笑


次回はついに最終回!「無茶振りオンパレード」。最初は緊張の中で始まった「ガチ対談」だったけど…最後の最後、手に汗握るまさかの展開を迎えます。
占い対談⑥へつづく…

2024/05/18(土)  更新予定!!
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プロフィール

さとうかずみ
「視える家系」に生まれて幼少期から不思議な体験をしながら、それを普通のこととして暮らす。20年くらい前から頼まれれば占いをするようになり、その後10年ほどして別府での会社員生活を終了。旅をしながら手相占いやチャネリングをする「旅する占いkotan」として、国内各地で活動している。2021年から拠点を沖縄に移しつつ、時々別府を訪問。手芸が得意でアダンの帽子を編んだり、縫いものをしたり。温泉が大好き。
https://www.instagram.com/tabiura/

北川晶子(きたがわ・しょうこ)
見えないエネルギーに繋がることができる家系に生まれつく。九州の高原や山に魅せられ、25歳の時に関東から別府に移住。占いの場ではその人それぞれが持つ魂本来の波動をキャッチし、魂の言葉を代弁。相談者にメッセージの橋渡しをするコンサルタント的な役割をする。開運をサポートする勉強会や、個人セッションなどを開催。お菓子作りも得意で、発酵バターを使用したシナモンロールを販売することも。走ることが大好き。

https://shouko-kitagawa.com/

https://www.instagram.com/kitagawa_syouko/?hl=ja


Magazine Crew

三浦順子(あのね文書室)
ライター/インタビュアー。 大分県の片隅でドタバタと4人の子育て中。猫3匹と6人家族で暮らしています。元地方紙記者(見出しとレイアウト担当)。2019年、インタビュー記事を書きはじめました。2022年からは地方紙と専門紙の契約ライターもやってます。

https://www.instagram.com/nemuidesu?igsh=a2wwbHRkZnh2MDM2


戸倉江里

2012年東京より耶馬溪に移住。出身は京都府舞鶴市。写真家、編集者、制作業に携わる。お米と大豆と野良仕事 <とくら家の食べるもの> を夫と共に営む兼業農家でもある。お米の季節は <つどう、たんぼ> 開催。ワークショップでも援農でもない、一緒に体を動かして一緒にご飯を食べる時間をご一緒しましょ〜!

https://www.instagram.com/eritokura?igsh=MWdpY2kzcTdrOGN1NA==








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