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2022春、脱サラしてゲストハウスします!

春は私が一番大好きな季節。
別れもあるけれど、
次にやってくる新たな年度で、
いろんな人と出会って、いろんな偶然が重なって
また違う世界が見えてくる、そんなワクワクに満ち溢れる季節。

2022年春、私は脱サラして、
故郷・青森でゲストハウスをオープンすべく
東京を離れることを決意しました

その決意に至るまでの経緯や、理想のゲストハウス像、
そこでぶち当たっている課題や、私が取り組んでいることなどを
今後は発信していきたいと思います。

その第1回目として、
「わざわざ会社員を辞めて田舎に移住し、ゲストハウスをやりたいと思ったきっかけ」
についてお話ししたいと思います!

この決断に至るまで、大変ありがたいことに
様々な方に出会ってアドバイスをいただくことができました。
その中でも大きなきっかけについてのみ、取り上げたいと思います。

①コロナで社会が変化し、自分のライフスタイルを変えたいと思った

社会人2年目になった時、ちょうどコロナが流行り始めました。
世界中の人々が健康面で苦しむ反面、
ポジティブな意味で、働き方や暮らし方も大きく変化したと思います。

私はアメリカに留学した経験を生かし、
海外とつながるお仕事がしたいと思って前職を選びました。
当時の自分は、東京にいることで、そのチャンスを掴むことができると思っていました。

ですが、今や地方や海外ともオンラインで気軽に繋がれるようになり、
しだいに東京に住む必要性を感じなくなっていきました

むしろ、田舎生まれの私は
自然に囲まれ、栄養のある食事をとりながら生活している時の方が
心身ともに健康でいられるのです。
お肌の調子も良いし、髪もサラサラ。
自然の中で育ったというルーツは変えられないのです。

美しき我が故郷・奥入瀬渓流(青森県十和田市)

ですから、「好きな仕事をしながら田舎に住む」というライフスタイルに
どんどん憧れていきました。

前職の仕事内容は大変楽しいものでしたが、
世の中で「テレワーク」「ワーケーション」「時差出勤」などなど
新しい働き方が導入される中、
そういった仕組みが一つも導入されませんでした。
都心に住んで毎日満員電車で出社するというライフスタイルを変えるには
仕事を辞めるしかないのでは?と考えるようになりました。

②青森で活躍する女性起業家と出会うことができた

その後は「好きな仕事をしながら田舎に住む」というライフスタイルを実現すべく、
いろんな情報にアンテナを張っていきました。

転職サイトでテレワーク可能な求人を探したり、
まちづくり関連の企業の説明会を聞いたり・・・
そんな中、いろんなご縁で「青森在住女性起業家と語る夜」というオンラインイベントに参加しました。2020年夏のことです。

これまでの私は、地元で安定的に働くには
・県庁、市役所
・医者、看護師、福祉関係
・先生
しか選択肢がないと思っていました。

ですがこのイベントに参加し、「創業」という選択肢が1つ増えました
リモート業務のサービスを提供する会社を経営している方、天然酵母のパン屋さんを営んでいる方、デザイナーとして大ヒット商品を生み出した方、フリーランスで社外人事をやっている方、こぎん刺しをモダンにアレンジした商品を作るクリエイターの方・・・

高校までの生活で、県内の女性起業家に会う機会がなかったので、
このオンラインイベントにはかなり刺激を受けました。
子育てや介護をしながら、自分のやりたいことに挑戦するパワフルな女性ばかりで、純粋にかっこいいな、と思いました

ちなみにこのイベントに参加すると、
審査の上、青森へのプチ移住も体験できるので、
来年度もこのプログラムが継続されれば、興味のある人はぜひ参加してみてくださいね。

③石垣・八重山の旅で「幸せ」について考えるようになった

創業という選択肢が増えたものの、
やはりお金のことが不安で、簡単には踏み切れないですよね。

色々情報収集しながら前職を続けていましたが、
2021年に入ってからは、仕事のストレスがマックスまで来ていました。

前職はリアルイベントを主催しておりましたので、
緊急事態宣言の発令により大打撃。
社長の決断とお客さんの声の間で毎日板挟みなり、
また、ちょうどとあるミスから、お客さんに厳しく叱られてしまったこともあり・・・
今までの人生にないくらい、私の顔はニキビだらけになっていました。

2021年4月、仕事がひと段落してから、
羽休めに大好きな沖縄へいきました。
石垣島と、その周辺の離島をめぐるバックパッカーの一人旅です。

私は旅をして、ゲストハウスや民宿に泊まるのが大好きです。
オーナーからローカルな話を聞き、多様な価値観をもつゲストと交流するのが最高に楽しいのです。
1週間以上、いろんな離島の宿をてんてんとする中で、
印象に残ったところが2軒あります。

1つは、波照間(はてるま)島の「民宿あがた村」。
ここのおじいは、ほぼ自給自足の生活をしています。
とても親切な方で、育てている野菜や果物、飼っているヤギや鶏、それから養蜂まで、ぜーんぶ見せてくれました。
無農薬で育てた野菜を使った朝晩のご飯が、最高においしかったことを覚えています。

左がおじいです。泊まっていたゲストの親子と一緒に、畑を見せていただきました

そのおじいが手間暇かけて作った蜂蜜を買ったのですが、
1つのビンで1000円と、とても安価なように思いました。
「安くないですか?」と聞くと、そのおじいは
「私は儲けるために蜂蜜を作っているのではなく、島の人が安心して食べられる蜂蜜を、島の人が買える値段で売っているのです」と。

もう1つ印象的だった宿は、黒島の「民宿くろしま」。
ここは30代半ばの若いオーナーが経営しています。

平日だったこともあり、宿泊者は私だけ。
お金を払って行ったシュノーケルのツアー以外にも、
夜には一緒に海のそばまで散歩に行ったり、ヤシガニという沖縄に生息するでっかいカニを見に行ったり(結局見れなかったけど・・・)、
民宿の屋上でハンモックに揺られながら星を見て語り合ったり・・・
明らかに業務時間外なのに、たくさん遊んでもらいました。

シュノーケルで無人島に連れて行ってもらいました。海が綺麗すぎた・・・

この2軒に泊まって思ったのは、
幸せの尺度が、お金や地位などの経済的な物差しによるものではない」ということ。
観光資源が豊富な沖縄の離島において、長引くコロナは大打撃のはず。
なのにこうして自給自足で生活への満足感を得て、島の人のために蜂蜜を作り、ゲストに楽しんでもらえるように朝から夜まで付き合ってくれる。
自分も好きなことをやって幸せを感じたい、こんな暮らしをしてみたい!と思うようになりました。

④「やりたいことがあるなら今やったほうがいい」元リクルートの先輩の言葉が後押しした

東京に戻った私は、しばらく石垣ロスでした・・・。
思い出の写真を見返しては、いつかはまた行きたいと何度思ったことか!

旅を通して「やっぱり自然の近くに住みたい!」と再認識したので
社会人3年目が終わるタイミングで仕事を辞め、田舎に移住しようと決めました

辞めると決めてからは、むしろ割り切っていろんな業務に前向きに挑戦できるようになった気がします。

田舎とはいっても、いろんな選択肢があります。
またそこでどんな仕事をするか、まだ決めかねていました。

ぐずぐずして前に進めない自分が嫌になったので、
②に書いたイベントで知り合った小笠原咲絵さんに相談に乗ってもらうことにしました。
咲絵さんは新卒より10年ほどリクルートで働き、
今は青森でフリーランスとして様々な企業の採用に携わっています。
今後のキャリアに対する漠然とした悩みを聞いてもらいました。
(咲絵さん、本当にありがとうございます!!)

その時に一番印象に残っている言葉が
やりたいことがあるなら今やったほうがいい」というアドバイスです。
特に女性はいつ結婚して、子供を産むかわからないからこそ、
やりたいと思った時に挑戦することが良い、と。
ジャングルジムで自由に動き回るように、
その時やりたいと思ったことに挑戦し続けるキャリア形成もあるよ、と。

その言葉がとっても腑に落ちました。
前職の営業や企画の仕事はとってもやりがいを感じたのですが、
どうもそのままの職種で、自分が課長、部長とキャリアアップするのが想像できない。というか、想像してもワクワクしないのです。

やっぱり田舎に住んで、自然の近くで働きたい。
そう思った時、本当に自分のやりたいこととして浮かんだのがゲストハウスでした

昔から「老後にできればいいや」ぐらいで思っていたゲストハウスですが、
咲絵さんとお話ししてからは、
なんだか今やってみても良いんじゃないか?」と思えるようになっていました。

ちょうど、私の母の実家(青森県八戸市)で空き家があり、
長らく借り手が見つからず、税金ばかり払っていたという状況でしたので、
そこを活用させてもらえば、すぐに取り組めそう!と思ったのです。

2021年の年末に帰省の際、母親にも相談し、
今月には無事会社を退職することもできましたで、
これからは青森県八戸市でのゲストハウス開業に向けて
諸々の準備を進めていきます。


この決断をして、家族や友人の前で言えるようになったのは
ほんの最近のことです。
これから先、自分自身で事業をしていく際
困難もあるでしょうし、孤独なことでしょう。

でも今はそれ以上に、自分の人生において新しいライフスタイルを送ることへのワクワクや期待を感じています!

この記事をお読みの皆さんも、
自分の決めた道に納得して進み、これからの生活がポジティブな方向へ進むよう、一緒に楽しんでいきましょう。

皆様の人生に幸あれ!!!!!!!!

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