家で豆を挽いてコーヒーを淹れてみたら。
我が家にコーヒーミルがやってきた。
夫が、近所の喫茶店とコーヒーの試飲会に呼ばれるくらい親しくなり、
そこでコーヒーを買うときに、今まではお店で豆を挽いてもらって買っていたのを、
「この豆は絶対にコーヒーミルで自分で挽いて飲んだ方がよい」
と勧められたからだ。
以前、静岡の民宿に泊まったときに、朝一手動のミルでコーヒーを挽いたのが楽しかったので、手動のミルでもいいかと思ったけれど、
挽きムラが出やすいから、と電動をおすすめされたらしい。
心地いいコーヒータイムが心地よい時間を運ぶ
挽きたての豆は香りがよくて、それだけでいい気分に浸れた。
明らかに、コーヒータイムの質が上がったと感じる。
先日、日曜日も外出した際に、どこかお茶でもしていこうかと、
一瞬思ったけれど、どこか適当なファミレスなどに行くよりも、
「うちでゆっくりコーヒーを入れた方がいいな」
と思い直して、そのまま帰ってきたくらいだ。
私には2通りのコーヒータイムがある。
夫婦二人で飲むときと、私一人で淹れて飲むとき。
夫婦二人で飲むときはたいてい夫が淹れてくれたコーヒーを飲みながら、
ゆっくりいろんな話をする。
わりと話はつきない夫婦だ。
そして、もう一つ。
1人で執筆業をするときにも、私はコーヒーをいれる。
ゆっくりコーヒーを飲みながら、思考をめぐらし、
文章を書くことは、私にとって一番の心地よい時間でもある。
コーヒーを淹れるときに、
粉を豆から挽くという動作に変えただけの出来事だけれど、
一杯のコーヒーに込める思いが強くなった分、
コーヒータイムの質も濃くなってきた。
劇的な何かが起こっているわけではないけれど、
こうして暮らしそのものを楽しむ行為が、
私の心にゆとりをもたらしてくれていることは確かだ。
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