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採用に携わる人間が錯覚してはいけないこと

仕事柄、沢山の人のキャリア相談に乗ります。

というのも、中途採用の面接というのは8割がキャリア相談みたいなものなのです。

自社が急成長期故、多い時には日に15件位の面接をするので、15人の方々の相談に乗っているのと変わりません。

月に20営業日とすると300人の相談に乗ってることになります。(我ながらエグい 笑笑)

その300人の方々に、個室の中で、普段人にはあまり言わないことを初対面の人に打ち明けまくられている、というのは異常な事だなと、このnoteを書きながら気づきました 笑笑

で、それを8年くらいやってるので、数千人の人生のを見てることになります。

で、そんだけやっていると、感覚が麻痺してきます。

よく人事の世界では言われることで、

「その面接が、その人の人生を左右する」
「生殺与奪権を持っているくらいに思え」

という感じのことは、もう分からなくなってきています。それを「いかんいかん」と言い聞かせるわけです。

当たり前ですが、様々な人生の方々がいます。

例えば既婚者がベンチャーに飛び込む、という時、往々にして

・奥さん
・今の会社

の両方にまだ言ってない、というケースが殆どです。

人生の伴侶にも、人生の多くの時間を過ごす会社にも言ってない事を初対面の人に話している。

勿論、何も考えてなくて、言葉を選ばずに言えば「何でこの人、ここ来たんだ?」という人もいます。

逆に人生かけてきている人もいる。

そんなことを感じながら日々の採用活動に勤しんでいる中で、実の弟から連絡が来ました。

「転職詳しい?転職しようと思っている」

と。

まだこの記事を書いている時点では、相談に乗っていません。数日後です。

ただ、もう既に思うことがあります。

「これから選考をうける会社の面接官よ、絶対に適当な話をしてくれるな」
「頼むから本当にオープンクリアな話をしてくれ」
「子供が二人いる弟の人生傷つけるようなことがあれば、マジで許さない」

くらいなことを思うわけです。

同時に、更に思いました。

自分はそれに自信を持って「yes」と言える面接をしているか、と。

自分が気づかないだけで、これまで数千人の候補者の関係者から、「頼むからこの人のキャリアを不遇にしないで」と念じられていたのかもしれません。

「その面接が、その人の人生を左右する」
「生殺与奪権を持っているくらいに思え」

改めて問い直さなければならない、と思ったのです。

今日は以上です。



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