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【覚書】子どもよりアツクなる父

夏休み。
入って早々に、100均に行きたいと言った娘が、
写真たてと、ビーズを購入し、
写真たてにビーズを貼り、
「よし、できた〜」とのたまう。
聞けば、自由研究の完成だと言う。
おいおい、ちょっと待て。
いや、別にいいんやけど。
でもさ、自由研究っていうのは、夏休みの間、
時間をかけて、
ゆっくりじっくり向き合ってこその
自由研究ちゃうの。
あんた、それ、正味30分もかかってませんやん。
どこで、覚えた、その手抜き。
まる子もびっくりである。

懇々と説明をして、
じゃあ、なんにするかという話し合いのもと、
娘の気持ちがやっと動いたのが、
ドールハウスである。
好きな色を塗る、
好きな家を作る、
ということで、パパと共に
ホームセンターへ行き、
壁になるための厚紙?発泡スチロールみたいな?のを購入し、
家具のための紙粘土を購入。
外にはプールを作りたいとのことで、
プールの水はスライムを利用すると
娘からのアイデアが。
ええやん、ええやん、と持ち上げる私。

家に帰ると、早速スライムで遊ぶ娘。
違う違う、プール作ってからやろ、の
言葉に渋々紙粘土を広げてプールを作る娘。
数秒後、できないと癇癪。
仕方なくプールを作る母。
スライムで遊ぶ娘。
母が作ったプール(半乾き)にスライムぶち込む娘。
数日後、スライムはカピカピに。

おととい、パパが家の枠組みを作り始める。
「ど、どこまで親がやっていいんかな?
(娘)ちゃんがやらんとあかんよな?」
と言いつつ、だんだん熱くなる夫。

階段はハシゴでいいって言ったやん。ちなみにこれは途中。

家の壁に色を塗るのは娘。
中の家具を作るのは娘からの私。
夫が家の中の階段を作り始めた時、
クオリティの高さに
「おお〜すごいやん」と娘と2人で誉めたものの、
はたと気がつく夫。
「これ、絶対(娘)ちゃんが作ったように見えへんやんな。」
「友達に、『自分で作ってないやろ!』ていじめられへんかな?」
と、先回りの余計な妄想を始める夫。
「まーそんときは、パパに手伝ってもらったって
正直に言うたらええんちゃうん。」と私。
大体にして、パパは工作類が大好きで、
一度こり始めると止まらない。

去年は息子の自由研究について、私も
「子どもの自主性が」とか
「どこまで口を出すべきか」とか悩んでいたくせに、
やはり下の子には甘いと言うか適当というか
ぬるい。
ていうか、娘の自主性に任せていたら
あいつはどこまでも手抜きをする。
去年の自由研究は始めこそ
「カフェ研究をする」と息巻いて、
「ママといろんなカフェに行って、美味しいもの食べて、
写真撮って、まとめるの❤︎」なんて
自分に都合のいい自由研究をさも熱心な研究のように
言っていたのに、
二軒目ぐらいで、飽きたらしく
「もういい。絵描く」と言って、
「夏の思い出」と題した絵を30分で描き上げていた。
ちなみに「夏の思い出」には花火が描かれていたが、
去年、花火は残念ながら見られていない。
しかも背景が真っ白だったので、
それは流石に説得して色を塗らせたが、
最後までブーブー言っていた。

さあ、今テーブルと椅子、階段までできたところ。
残すは二階部分と、庭を作るそうだ。
彼女の集中力がどこまで保つか…
それだけを心配している。


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