息子が発達凸凹で良かった！と思える日がきた

「息子が発達凸凹で良かった」
私がこんな言葉を言える日がくるなんて。

この１０年たくさん悩んで、たくさん泣いて、それはそれは大変な思いをしてきた。そしてそれは今も絶賛継続中だ。

ではどうして良かったと思えるのか。
それは私自身が学び、成長し、人生がより豊かになったと実感しているからだ。悩みもがき、一つ一つの出来事を乗り越えてきたことで私は強くなった。

もし息子が凸凹じゃなかったら、
間違いなくここまで真剣に子育てに向き合ってなかった。

子育てのノウハウ本をたくさん読み、たくさんの講演を聞いて先人たちの言葉をノートにびっしり書きとめ、良いと言われることはすぐに実践した。

資格をいくつもとって、栄養バランスを考えた食事を作り、良い言葉かけや良い生活習慣を心がけ、旦那とたくさん話し合い、息子に真剣に向き合ってきた。
学校の先生とも密に連絡をとり、学校でのダメ行動を教えてもらい、夜寝る前に息子の主張を受け止めながらサポートするようにした。

息子が少しでも生きやすい環境を作ってあげたい。

もちろんほとんどの場合は私の思い通りになんて進まない。
でも苦しいときに聞いてくれる味方がいることが私の大きな「心の支え」。
旦那や両親、学校の先生や習い事の先生、放課後等デイサービスの先生方にはどれだけ感謝しても足りないくらい。

息子のおかげで私はたくさんの知識を得て、世界が広がった。
そして、おかげで次男の子育てが少しスムーズで、大変ながらもどこか孫のようで可愛く感じられることにも感謝( *´艸｀)

今朝、クロワッサンを焼いて息子の朝食に出した。
息子は「パンの良いにおいでなんか幸せな気持ちになった」と言った。
何気ないこの一言が私にはたまらなく嬉しかった。

私は息子に「大きくなってママやパパがいなくなったとしても、パンの匂いで幸せを感じられる大人になってね。全ては自分がどう思うか次第で幸せがたくさんになるよ」と伝えた。息子は「いなくならないで欲しい」とだけ言った。
小さいことでも大きなことでも、しっかりと幸せを感じられる大人になってくれていたら、私の子育ては成功した！と言えると思う。

もうすぐ１０才を過ぎるから、今は「子離れ」の勉強をしている。
「うるさい！」にカリカリしないでいられるだろうか。
どーんと構えられる母ちゃんになれるだろうか。
外で色んなことがあっても、私は笑顔で迎え入れ、家が安全地帯でいられるように守っていきたい。

息子は確実に私を選んで生まれて来てくれた。
発達凸凹で良かったと思える日がくるなんて、昔の私に教えてあげたい。
きっと全く分からないだろうけど(;^ω^)

私を成長させ続けてくれている息子に心から感謝したい。