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思考集

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日々考えたこと。
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#エッセイ

いよいよSFな世の中で濁流に乗り切れずとも呼吸はしている

いよいよSFな世の中で濁流に乗り切れずとも呼吸はしている

ドラえもんこそ出てきてはいないものの、家事は電化製品が肩代わりする。
思ったことをLINEで伝えて既読がつけば、それだけで意思の伝達が済んだ証拠となる。
古いスマホから新しいスマホへの移行も、手品のように一瞬で完了だ。

実際になにが起こっているか分からないまま、深く考えずとも生活が効率的にまわっていく。
AI のおすすめにあまのじゃくに抵抗しようとしたって、それすら見透かされているようで怖い。

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最新バージョンとして生きるほかない私たち

最新バージョンとして生きるほかない私たち

3歳の息子がかわいい。

私のおなかに乗り「Oくんね ママのおなかから、うまれたがで」(土佐弁)と喜び、「Oくんはママの宝物で」と砂粒ほどの疑いもなく断言する。

死んだセミを持ってしみじみと「かわいそうやねえ」と言ってみることもある。

保育園のお迎えの時間のすこし前には「はやくママにあいたいよ〜」と愛らしく先生に訴えているらしく、お迎えに行けば「はやくママに あえれたよ〜」とにこにこしている。

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それぞれがたった一人の惑星の住人

それぞれがたった一人の惑星の住人

中学校に進学してかつての親友と何となく離れ、交友関係を広げながら気づいたことがあった。私の人間関係をすべて把握している人はもういないということだ。

誰かの話をしようと思ったら、その人の説明から入らないといけない。中学の同級生、地元の知人、親戚。家族とはもうすべてを話さないようになっていたから、どんどんその感覚が強くなる。

わたしは私でしかなく、誰にも完全に把握されていない。至極当たり前ではある

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本の虫としての学び

本の虫としての学び

図書館の本を前に湧き上がるのは、食べきれないごちそうを目の前にするような感覚だ。

理解しきれるかどうかは別として、多くの題材が興味をそそってくる。そして、今ここで背表紙に指をかけ、カードとバーコードを赤い光にかざしさえすれば、なんとお持ち帰りができてしまう。手が届くように、お膳立てされている。

だがしかし、すべては読み切れない。毎日にはやるべきことが詰め込まれていて、読書時間は眠りに引きずり込

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心の筋トレはじめます

心の筋トレはじめます

自分の心の機微をすくい上げるには、言葉をつづる作業が不可欠で、言葉をつづるには、筋トレのような日々の鍛錬が必要だ。

その鍛錬なしでは、年齢とともにふやけていく肉体の輪郭のように、人間性の輪郭まで空気中に溶けてしまう切迫感があった。

思い返せば、私が一番心地よく日々を文章にまとめることが出来ていたのは、mixiが流行っていた頃だ。

起こる出来事の内容や掘り下げた心情を、書いては消し、見直しては

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