マガジン一覧

ヨガではじまる毎日のこと

アシュタンガヨガの練習についてや、気づいたことのまとめ。 毎月、IYCの講師を招き、子連れマイソールすぎなみ@阿佐ヶ谷を開催しています。

複雑すぎる登場人物たち

やたら複雑な家系図『バガヴァット・ギータ』はインドの古典であり、現代もヒンドゥー教の“道徳書”として読み継がれているもので、クリシュナが、戦いに挑む気になれない王子アルジュナを鼓舞する問答集のような内容であるところまで紹介しました。 では、読み始めよう!と、第1章「アルジュナの苦悩」のページをめくると…… ええと……どちら様? ドリタラーシュトラって、サンジャヤって誰だっけ? この疑問を持ってしまったが最後、複雑極まりない家系図にどハマりします。 多夫多妻で複雑なのは

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バガヴァット・ギータって、何なんだ?

なんかすごそうな本『バガヴァット・ギータ』ヨガを勉強していると必ず出会う古典といえば、『ヨーガ・スートラ』と『バガヴァット・ギータ』でしょう。どれも原典は箇条書きや詩のような短文が書き連ねてあるものなので、解説付きの様々な書籍が世に出ています。 『バガヴァット・ギータ』は直訳すると「神の詩」で “この世の知恵がすべて詰まっている” といわれるインドの代表的な古典。紀元前1年ごろの成立といいて、その後にインドの大戦争を描いた、(ガンジス川くらい長い)サンスクリット語の大河小説

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ヨガは宗教なんでしょ?への答え※考え中

ヨガをしていると、「宗教でしょ?」と言われることがある。そう問いかけてくるのには、たぶん二つの意図があって、「あなた洗脳でもされてるんじゃない?目を覚ましたら?」というのと、「私は関係ないから、誘わないでね」と牽制してるのかな、と思う。 アシュタンガヨガ を習慣にしている、ただの練習生の1人として、今考えてることを書いてみよう。 インドは複雑ヨガ自体は、インドで4000年の歴史があるものだし、インドは宗教と暮らしの距離がすごく近いから、宗教的な要素はあると思う。 日本で

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毎日ヨガの練習を続けるためには

同じことを毎日続けるというのは、それだけで大変なものです。どんなに言葉をつくして主婦業の大変さを伝えようとしても、経験のない人に伝わらないというのは、「休みなく毎日やる」ことの大変さをなかなか想像できないからというのが理由の一つにありそうです。 先日、アシュタンガヨガ を毎日練習することについて書きました。 毎日続けるのはたしかに大変です。今朝も、5時過ぎに起きたものの、ムスメも起きてしまって抱っこになり、練習はできませんでした。 今日は物理的にできなかったので仕方ない

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子育てデビューの記録

2018年2月生まれのプリプリガールとの日々の記録です。

子どもとの日々 1年生になった

2024年4月に娘が小学生になり、やれやれ、とひと息ついてるうちに夏が来てしまった。 育児がすっかりひと段落したような気分でいたけれど「子どもが反抗期になって、小学校低学年の頃に教科書を音読している動画を見ると、何とかがんばれる」という、どこかの見知らぬ先輩のSNS投稿を目にして、慌てて記録を残すことにした。そうか、まだまだ育児は続くのか。今の娘をしっかり見ておこう。 (先輩の知恵をありがとうございます) 変わったこと①1人で行き帰りできるようになった保育園までは送り迎え

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新しい働き方を手に入れる ~仕事に全力投球できなくなって見直したこと~

誰にでも、仕事に全力投球できなくなる時はくる。 COVID-19の影響が大きかった人もいるだろうし、育児が始まったり子どもに何か問題が生じたり、自分や家族が病気になったり、介護の担い手になったり。 そうすると、働き方の再構築が必要になる。 私の場合は、第一子出産後、育休をフル取得して戻ってきてからのこの一年がそのタイミングだった。社会人デビューからいつか子供を産むときに備えてとにかくスキルと年収をあげようと必死に働いてきた私。ナイスな夫との二人三脚で、家計も家事も育児も

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子どもとの日々 2歳になりました。

節分。近所の梅もつぼみが膨らみ、ちらほら咲いている。ムスメが0歳の育休中は、この梅園の近くによく遊びに来ていたなぁ、なんて思いだす。 この2年、ろくに寝れないし、ご飯食べて風呂入って寝るという普通の生活だけで精いっぱいだし、だけど、家にいる小さい人は、少しも目を離してられないくらいかわいくて、エネルギーが爆発してキラキラした目で一直線に育っていく。 とにかく濃ゆい2年間だった。 2年前、節分のお昼前にやってきた。ムスメが産まれたのは、2年前の節分の日。 想像よりずっと細

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子どもとの日々 1歳10ヶ月を振り返る

遊びのバリエーションが増えた1ヶ月でした。 ぬいぐるみのお世話をする今までもぬいぐるみを抱きしめたり、なでていることはありました。最近はそこに人格を投影している感じの遊び方に大きく変わってきました。 はじまりは、ディズニーランドで出会ったベイマックスのぬいぐるみに、リップクリームを塗ってあげる真似をしだしたこと。 それからどんどんぬいぐるみに話しかけたり、お世話することが増えて、「抱っこしてほしい?ちょっと待っててね」とぬいぐるみに声をかけ、用事が済むとぎゅっと抱きしめて

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ヨガをはじめたら気づいた100のこと

この記事は、のちにまとめてKindleで出版予定です。目指せ100本! ヨガや体に関する悩みがありましたら、コメントでぜひお願いします。

自分に合うヨガの種類を見つけ、自分にあう先生に出会うには?【ヨガ本企画 7/100】

以前、ヨガの動画の選び方について書きました。 この中の、自分に合う先生の選び方に興味を示してくれた方がいました。今回は、オンライン/オフラインに関わらず、自分に合う先生を選ぶ軸についてや、ヨガ講師のプロフィールの読み解き方などを書いていきます。 はじめに結論を言ってしまうと「なんか合う」という先生が自然に見つかれば、何も難しいことを考える必要もありません。ご縁なので、自分であれこれ考えなくても、収まるところに収まっていくものです。 一切動きたくない! 運動が好きな先生と

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ヨガをしていた有名人①サリンジャー【ヨガ本企画 6/100】

ヨガをしていると、思わぬところで人とのつながりを自覚するようなことがあります。最近、作家のJ.D.サリンジャーがヨガをしていたことを知ったので、書いてみます。 私は10代の頃、反骨精神の塊でした。メラメラと内側から湧き出る反骨精神を抑えられず、反骨精神の化身かのように振る舞っていました。そのエネルギーの一部を勉強に、一部を演劇に費やしたのは我ながら良い判断でした。 だけどちょっと残念なのが「誰もが読む名作」に背を向けすぎていたことです。 サリンジャーの『ライ麦畑でつかま

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YouTubeで安全にヨガをするコツ【ヨガ本企画 5/100】※後で有料にするかも

数年前から「YouTubeで動画を見ながらヨガをする」という話をチラホラ聞いていましたが、ここ2〜3年でそういう人がどっと増えたと思います。 実は私も、アシュタンガヨガとは別に、YouTubeの動画を見ながら体を動かすのを日課にしています。 アシュタンガヨガを日課にしていると調子がいいのですが、何かの事情で練習ができない日々が続くと、いきなりもともとやっていた練習に戻るのは難しいものです。 体調を崩したり、妊娠〜出産があったり。長い人生なので、練習の習慣が途絶えることは

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自分のバイブスに合うヨガを見つけよう!ヨガの選び方【ヨガ本企画 4/100】

ヤァマ〜〜ン! みんな、グッドバイブスでチルってるぅ〜? ヨガ本企画、第4回目にして、キャラが崩壊してしまった。 さて、今回はバイブスでヨガを選ぶ方法について解説したい。 バイブスとは、ノリ、みたいなものである。 ヨガの世界はとんでもなく広く、深い。 だから、たくさん調べて知識を蓄えても、結局はバイブスで好きなヨガを選ぶことになると思う。先生と気が合うとか、通っている仲間が面白いとか。 今回は、非常にざっくりと、独断と偏見でヨガの種類を紹介してみようと思う。 だけど

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中年創作クロニクル

小説を書きたいな、書かなくちゃ、絶対書いてやる〜!

「さて、小説でも書いてみるか。」10年ごしの宿題に挑戦してみる。-5-

高校生の時は、当然のように創作をしていた。当時は感性むき出しで、いくらでもアイディアが浮かんだ。自分が何をするべきかわかっていて、迷うこともなかった。一方で他者との調和の取り方がよくわかっていなかったので、仲間と一緒に創作すること自体に難しさも感じ、苦しくてだんだん遠ざかってしまった。 社会人生活も10年を超え、社会との調和の作り方もだいぶ板についてきた。だけど誰とも分かち合えない思いはどうしても募っていき、結婚しても出産しても埋まらない穴のようなものがあった。すると、また

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「さて、小説でも書いてみるか。」10年ごしの宿題に挑戦してみる。-4-

2020年の夏、私は「これまでの社会人人生は何だったのか」と途方に暮れていた。10年余りも身を粉にして働いた結果、全てを失った。まあ、生きていけるくらいの給料はもらえているものの、自分の望む人生からは程遠いところにたどり着いてしまったのだった。 そんな中、1カ月ほど休めることになったので、大人の夏休みの宿題的な感じでとある企画を始めた。半ば投げやりに、ふてくされながら。 それが「小説を書く」ということ。 これは、大学卒業時にやろうとして、結局できなかった宿題に取り組んで

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「さて、小説でも書いてみるか。」“生き方”に挫折したワーママが、10年ごしの宿題に挑戦してみる。-3-

大人の夏休みの宿題的な感じで「小説を書く」という大学卒業時にできなかった宿題に再度取り組むという思いつき企画。 8月にちょっとまとまった休みがとれたことで始めけど、いつの間にか9月も後半。…いまだに書いてません。 日々に追われて「役に立つかどうか」で本を選ぶようになっていたところから、本選びをもっと自由にしてみたのが、前回。 それから、長い小説を読んだり、何の役にも立たなそうな本も面白がって読むモードが戻ってきた。小さな一歩(半歩くらいかな…)ではある。 そんな中で、

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「さて、小説でも書いてみるか。」“生き方”に挫折したワーママが、10年ごしの宿題に挑戦してみる。-2-

大人の夏休みの宿題的な感じで「小説を書く」という大学卒業時にできなかった宿題に再度取り組むという思いつき企画。 初めてみたものの、早くも、書かない可能性が70%くらいな気がしている。まあ、もう少し進めてみよう。 前回の記事はこちら↓ 思春期は「創作スイッチ」だらけ高校生の時に作った演劇の一つは、ルイスキャロルの『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』へのオマージュだった。主人公のアリスが自意識の奥に潜っていって、キャベツを一枚一枚はぐように「ニセの自分」を脱ぎ捨てていっ

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「何かに夢中になっても意味がない」を克服した話

中学生のとき、音楽大学への進学を断念した。経済的な事情によるものだ。 そんなこと、すっかり忘れて20年ほど生きてきた、はずだった。しかし実際には、相当根に持っていた、と30代半ばにして気づいた。その事実に自分でもドン引きしつつ、あれこれ考え方を変えたところ、ようやく乗り越えられた気がするので、書いてみる。 まず、なぜそんな昔のことを根に持っていることに気づいたのかというと、自分の「収入」や「経済状況」に対する執着が強いことを自覚したのがきっかけだ。 山田ズーニーさんのW

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モーニングnote:最近「美容」が楽しい理由

10代~20代のころ、年齢を重ねた女性が美容にこだわるのを、どこか冷めた目で見ていた。どうしてそんなことにこだわるんだろう? 若くもないのに。 他にやることあるんじゃない? 暇なの? そんな私は、長いことメイクに関して苦手意識があった。元をただせば、いつか誰かに「ブスがメイクするなんて馬鹿じゃない?まず整形すれば?」と言われたり、私が熱心に読んでいた90年代の女性誌が「一重まぶたの人は、まず二重にしてから出直してね」というスタンスだったりしたこと心の奥底で受け入れてしまって

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モーニングnote:「やらないこと」を自覚する

やりたいことが盛沢山すぎて、時間がいくらあっても足りないし体力不足を歯がゆく思うことが多い。もっと取捨選択しないとなぁ、とぼんやりと思っていた。やらない、と手放すことがどうしても難しい。 だけど「やらないこと」は無自覚に選んでいることに気づいた。 「妻」や「母」に求められる役割には、“内助の功”とか言われるように、配偶者のケアや献身的な支えみたいなものもある。数々の映画や小説でそういう表現に触れるたびに目をそらして見ないふりをしていたから、すっかり忘れていた。“内助の功”

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モーニングnote:ま、いっか。

3歳になる娘との会話は楽しい。自分の気持ちを言葉で表すことができるようになってきて、会話が予想外の方向に進むことがある。 家事や身支度であくせくしてる時に「ママ、ぽぽちゃんに服着せて。今すぐ!」「YouTube観たいから携帯貸して!」などと思いつくがままにいろいろ命令してくる娘。一度言い出したら、絶対に譲歩しない。「今できない!それより早くご飯食べなさい!」と強く言ってしまうこともしょっちゅう。 そうすると「ママ、それだめ。その言い方は嫌だった。もっとムスメちゃんに優しく

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