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別れと決意。


やっとこさ「悲しい」のループから抜け出せそうだなぁと思いながら、雨の中"推し活"をしに中目黒に向かっている。


東海オンエアコラボのフルーツサンドを買いに行くのだ。


3月は出会いと別れの季節なんていう言葉は嫌という程聞かされてきたけれど、
今年の3月ほど「別れ」だけを実感したことはないだろう。
今までは学校を卒業しても別の学校があって、ギリギリまで入試があって.....。
そんな感じだったからこそ、ちゃんと「出会い」に少しくらい期待することができたのだろう。





私もとうとう橋の向こう側に行き、与える側、つまり本当に大人にならなければならないのだ。今思えば20歳になる時に言っていた"大人"なんて、偽物の大人だった。

社会人生活は、仲良くない人とも仲良くしないといけない。嫌いの感情を出さずに、人間関係に対して大人にならないといけない。挨拶と礼儀と、小さなことを意識して積み重ねないとボロが出るかもしれない。



仕事は全然簡単じゃない。周りより力を伸ばさないと、給料は伸びていかない。
何かを諦める、捨てるという選択を、今ほど簡単に出来るわけじゃない。
素直でいい子に今からなるのは、あまりにも無理がすぎる。



それでも頑張れる人が、もう一人前の「大人」なのかもしれないけれど。







私はまだまだ未熟な子供で、これから社会の荒波に飲まれて性格が変わってしまうかもしれない。大切にしてきたことが、あっけなく見えなくなってしまうかもしれない。



目の前のことをまず頑張れないやつが、他のことを頑張れるわけがない。自分が言ったこの言葉にがんじがらめにされて、自分のことを苦しめてしまうかもしれない。


でも私はまだ、「頑張る」の先に見える景色を見にいかないといけない。
過去の栄光を時に思い出して、再びあの時の感動を味わいたいと望みながら、不器用だからこそ人一倍の努力をしなければならない。





でも辛くなった時には、私には帰る場所がある。大学生活の中で、私は自分の居場所をつくることができた。ここに帰っておいでと言ってくれる素敵な人たちに、たくさん出会うことが出来た。この事実が本当に、私の人生の宝物になる。




この前社員さんたちとお別れする時に、相も変わらずカラオケに行った。粉雪やら3月9日やら正解やら、別れの歌を歌う度に少ししんみりした気持ちになった。

送り出される側より、送り出す側の方が悲しいということを、私は今までの人生で嫌という程知ってきている。
だからせめて、またねが嘘にならないように、次に会う時は恥ずかしくない姿を見せられるように、私は前に進んでいく。







ちゃんと涙をこらえられるようになった。
こんな時こそ東海オンエアを見て元気出そう、頑張れ自分!

たくさんの人に愛と感謝と約束をこめて。



ミモザ