わたしの知らない息子になっていけ
暖冬の3月はいつまでも寒いという印象がある。今年の3月も寒の戻りが長く、ここさいたまでも、うっかり咲いたユキヤナギが寒そうに揺れている。
卓球サークル後輩の卒業を祝いに、出雲に住む息子が帰省した。帰省は例によって出雲-東京便の夜行バスをフル活用の弾丸ツアーだ。朝やってきてご飯食べながら昼までしゃべって、卒業を祝いに出かけていった。
彼は社会に出て約一年。就活は苦労続きだった。何社も申込み、お祈りメールを何度ももらった。大学4年の夏前にようやく出た内定。その会社で働いている