父への詫び状「洗濯機で洗ってしまってごめんなさい」
こんなにも、自分の行いを恥じたことはない。
まさに、忸怩たる思い。
約1年半前のあの日、どうか夢でありますように、とどれほど願ったことだろうか。
シンクに置き去りだった朝食の食器を洗いながら、慌ただしかったこの数日や、さっきまでの黒い儀式を、私はぼんやりと目の奥の方で思い返していた。
最後に見た父の姿がどうしても頭から離れず、蛇口を強くひねる。
冷たい3月の水が手に刺さるが、これが生きているってことのように感じた。ふいに、何かとても大事なことを忘れているような気がして、頭の