記事一覧
異世界サイコロ旅行キャラクター紹介
エクシア・スコールズ
えくすこ公式キャラクターえくすこたん
スケッチ旅行の旅をサイコロで決めてたら異世界に召喚されちゃった。
あーちゃん
エクシア王国の御姫様。アリシア・ペンドラゴン・エクシア。
市井に降りる時には、冒険者のアーシャを名乗る。
オークに襲われているえくすこたんを助けた。
銀髪碧眼。まるで人形のようなかわいらしさとは裏腹に、王国きって戦闘能力を持つため、「銀翼のアーシャ」「血濡
異世界サイコロ旅行 第十一投
祭りの夜 大食い大会とドラゴン騒動が終わって、お祭りも子供用から大人用にシフトチェンジ。酒場の明かりが灯り始めてきた。
うーん、異世界になっても夕暮れ刻って綺麗だなぁ。
「おねぇちゃん、今日はここに泊まって行って」
街の中心、時計塔の傍。
細い路地を入って喧騒から少し離れたところにある『刻の宿』っていう看板が掲げられたお宿に案内されたよ。
この建物だけ、周りとちょっと雰囲気が違うんだ
異世界サイコロ旅行 第十投
ドラゴン さっきは小さく見えたから……。
ドラゴンとかフツーだしとか思って、すんまっせんしたーーーっ!
鐘の音と同時に空から降って来たのは、真っ赤なドラゴン。
羽ばたくでもなく悠然と宙に浮き、しっぽが何かを促すようにゆらめいている。
鱗の一枚一枚が赤熱した溶岩のようで、地肌は岩のようにゴツゴツ。
翼長といえばいいのか、翼の先から反対側の先までは優に50mはありそう。
無数の牙を
異世界サイコロ旅行 第九投
決着 ブルーノさんは、バルドに投げ飛ばされたシエラちゃんをしっかり胸に受け止めていた。いつの間にそこに行ったの!?
「お怪我はないか? シエラ嬢」
シエラちゃんはコクコクうなずいて震えてる。
いつの間にかあーちゃんもそこにいて、シエラちゃんをブルーノさんから預かってる。
あーちゃんと、ブルーノさんが何か話しているけど、小声でちょっと聞き取れない。
「あいつ、マジくそ野郎だな」
異世界サイコロ旅行 第八投
建国祭 や、や、やっと着きましたよ~。王都エクセリア。
正確にはまだ街道だけど、この人、人、人!
犬耳や、猫耳の人や、耳長のエルフや、ハーフリングと思われる方々も歩いてらっしゃる! ケモミミよ! モフモフなのよっ! 異世界万歳!
建国祭ってこんなにスゴイんだ。城壁の中に入るための長蛇の列ができてる。
「えくすこたん、こっち、こっち」
スヴェンさんが先頭で手招きしている。あれ?
異世界サイコロ旅行 第七投
中継点 しばらく沢から離れて鬱蒼と木の茂る山中の道無き道を下る。
幸いにもオーク以降、危険な魔物の類には出会っていないけど、森には野生動物も出没するので決して警戒は解けないそう。時折スヴェンさんが視線を鋭く動かして辺りを警戒しているような……、
「だー! しんどっ! 休みてぇし、腹減ったーっ! 酒クレー」
気がしたけど、ダメ人間になっちゃってる。
たしかに私も足には自信があったけど、さ
異世界サイコロ旅行 第六投
王都エクセリアを眺む 歩きにくい道なき湿原にさすがに疲れ気味ではあったけど、まだ見ぬ景色を思えば心も体も軽くなる。
私は河原の大きな岩の上に気合いを入れてよじ昇ってみた。
なんと真下に落ちていると思われた滝は、段々畑よろしく階段状の地形を流れ落ちていた。
想像より穏やかに優しく落ちる滝は岩肌に薄く広がり、まるでレースカーテンのよう。地に集まるとそのまま川となって再び流れ、両脇に豊かで広大な
異世界サイコロ旅行 第五投
姫様「ま、魔術だよ、おねぇちゃん。 魔術は魔法と違って、EXCを引き換えにしてASICと簡単な呪文で発動させるんだ」
その言い方だと、魔法もあるみたいだけど、まずはEXCだっ!
「こっちの、せ……」
イケナイ、世界って言いそうになった。まだ、私が異世界人だとばれていいのか判断が付かない。ここの所は濁しておかなければ。
「EXCって何?」
「魔術通貨だよ。そういえば、おねぇちゃん
異世界サイコロ旅行 第四投
魔法じゃないよ、魔術だよ たっぷりしがみついていたら、恥ずかしそうにモゾモゾしだした天使ちゃん。
「立てますか?」
う~ん、オークのせいで腰抜けてるし、いまだに耳の奥が痛くて平衡感覚が怪しい。
「ごめんだけど、さっきのオーク? のせいでいまだに世界がぐわんぐわんしてて、上手く歩けそうにないの」
抱擁から解放してあげて初めて顔をよく見たら……え? え? え?
さらっさらっでセミロングの
異世界サイコロ旅行 第三投
天使との邂逅
まさに一閃。
私を捕まえようと伸びたオークの手は虚空を掴んで閃光に刎ね飛ばされた。
オークの鮮赤が迸り、私とスケッチブックを汚す。
「グガァオオオオオオオオオオオオォォォォ!!!!!!」
至近距離での咆哮。
気が遠くなりそう……。
濃厚な血の匂いが充満して吐き気がする。
手を切り飛ばされたオークは苦痛に顔を歪め、一歩後ずさる。
「…………わず
異世界サイコロ旅行 第二投
遭遇「コォーン、コォーン」
心地よい、不思議な音。
教会の鐘の音が聴こえる。本物は聞いたことないけど。
霧雨のような細かい水滴が肌に纏わりつくような湿った感触に目が覚める。
「知らない天井だ」
すみません。人生で言ってみたかったセリフのかなり上位に有ったので、ここぞとばかりに口にしてしまいました。
ぶっちゃけ天井は無くてね、空が見えるんだ。手の届きそうな程低い雲が凄い速さで流れて
異世界サイコロ旅行 第一投
始まりのサイコロ お昼時のピザ屋は死ぬほど忙しい。ピザなのか、ピッツァなのかどっちが正解だっけ。
え? 何? そんなことはどーでもいい?
えーっと、私はえくすこたん! サイコロ振ったら6が出て……、あ! サイコロの旅してたの。面白半分にスケッチブックに異世界って書いたんだ! そしたら……、
「えくすこちゃん! こっちハンバーグピザ2つお願い!」
「かしこまりましたぁ! オーダー入りまー