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弟から突然電話がかかってきた日のハナシ

このあいだ、弟から突然電話がかかってきた。

普段から頻繁に連絡をとっているわけではなく、用事があるときに電話がかかってきてそのまま近況報告をしたりはするのだけど、

今回はなんと「ただなんとなく何してるのかなと思って」、という「用事がないただの電話」をしてきた…!!(姉からすると、とても可愛らしくて好き)

弟は結果的に弟は彼女とけんかをして愚痴を吐きたくて電話してきたらしいのだけど、

その「愚痴を吐きたい相手」「相手の状況とかを考えず遠慮なく電話をかけられる相手」として私を選んでくれたことに、キュンとした。

実は数週間前にわたしも「用事はないけどただ暇だから」という理由で弟に電話をかけていて、そのときに

「暇だから、とかなんとなく誰かと話したいっていうときに気軽に電話をかけられるのは家族しかいない。友達だと忙しいかもしれないし別に話したくないかもしれないし、相手にメリットがなさすぎて気を遣ってできない。」っていう話をしたんだよね。(かかってくるのは嬉しいんだけど、自分からするのはすごく苦手。)

だから、私は家族には「用事がないただの電話」をするんだけど、まさか弟からもそんな電話がかかってくるとは思っていなかったんだ…!(弟は友達が多いから別に私に頼らなくても用事なし電話をかけられそう)

兄弟から用事がない電話がただかかってくるっていうのは嬉しいねぇ。

ある程度信頼されていて、安心できて、遠慮していなくて、話しやすくて、そこそこ楽しくて、「家族」だと思ってくれているっていうことだからね。ある程度はね。

こういうのはどんどん欲しいと思ったよ…!嬉しいし楽しい。

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ちなみに弟が彼女に対して抱えていた不満は、「”遠慮して言えなかったけど実は会いたかった、寂しかった”というようなことを後出しで言ってくる」「LINEをしたがるわりにLINEの内容がつまらない」というようなことだった。

私は「ふーん、そうなのか、それは大変だね、それは嫌だよね」と弟に味方してあげる形で話を聞いていたのだけど、

この「LINEがつまらない」問題が気にかかって、電話を切ったあとに一人でいろいろと考えていたのだけど、

「つまらない」ってパートナーや夫婦が長く一緒にいたい場合、致命的になりうるポイントのひとつだよな、と思った。

恋人として過ごす全盛期は何をしても楽しいものだけど、そのときに楽しかった数々のことは、いずれ失われてくると思うんだよね。

つまり、長年連れ添った先に、パートナーや夫婦間で、その人自体の「面白み」みたいなものが見出だせていないと、一緒にいることが苦痛になってくるような気がする。

私は、「こんな人と付き合いたい」とか「こんな人と結婚したい」っていう理想像に、「面白い人」っていう項目が入ってきたことはなくて、特別考えたことはなかったのだけど、

私にとって旦那は、すごく面白みに溢れている、と最近よく感じる。

それは、「すごく面白い冗談を言う」とか「ボケとツッコミがキレッキレ」とか「人を笑わせるセンスが抜群」という芸人気質な面白さではなく、

「珍妙」「予想外」「奇想天外」「滑稽」という意味の「面白み」なんだよね…!

旦那さんは、例えばカフェに行った時テーブルの上にあったシュガースティックでジェンガを始めたり、福沢諭吉の似顔絵を落書きしていたり、いきなりスクワットを始めたりするところとか、

そういうところがすごくツボで、飽きない。オモロくて笑える。

旦那の面白みは弟も認めていて、弟は旦那のことを「アルプスの少年」と呼んでいる。笑
(旦那の平和そうなところとか、子供のまま育ったお茶目さからそう呼んでいるのだと思う。)

一緒に過ごして4年が経つけど、「この人は面白みが私はツボだ」と感じる。

自分で言うのもアレだけど、旦那も同じように私に面白みを見出しているのだと思う。

私は、基本人前ではおとなしめだし、あまり話さないし、冗談もそんなに言うタイプじゃないけど、(自分は変わっていると自覚しているから、抑えてしまう反動でかえってつまらない人間になる)

家族や旦那の前での自然体な私は、かなり愛嬌があって、お茶目で、珍妙で、滑稽で、奇想天外なことを仕掛けてくる生き物になっていると思う。

旦那をウケさせる自信がある。(同様に母や祖父母を笑わせることも得意。)

私たち夫婦はおそらくお互いに「面白み」を見出しているような気がしているし、

長年仲良しなカップルや夫婦はそういう節があるように思うよ…!

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