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多摩美術大学 TCL Day9 Day10 Day11

少し前に、無事TCLを修了しました。

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毎週の講義に宿題に、そして自分は何ができるのか、と問い続ける日々。

講座受講前より、「デザイン」「アート」「クリエイティビティ」に対してより深く理解し、考えることができるようになった気がします。


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Day9 AM

9日目の午前中はスマイルズ 遠山正道さんのデザイン経営実践の講義

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三菱商事で、スープストックトーキョー事業を立ち上げたときの話から、どういう気持ちで生活しているかまで、いろいろお話いただけました。

何事も自分ゴトで考えていくことが大事だそうです。

絵の個展をしたことが転機となって、事業を立ちあげることになるのですが、その時にお世話になった人たちの恩に報いるために、成功することを決めたらしいです。
この決めた、というのがかっこいいですよね。

そして、事業提案の際には、物語として、ある人のスープのある一日のシーンを描いてプレゼンしたそうです。スープに色があるから、他は色を使わなく、すべて過去形での物語。結果、無事経営陣の共感を得ることができ、事業化へ。

また、自分の幸せは自分で設計するという考え方で、人のせいにしない、仕事や会社に依存しない、そして、自分の感情に嘘をつかず、いいと思うことはやったらいい、というアドバイスをいただきました。

遠山さんみたいに、自分の軸に素直に、これがいいと思う!といって、周りを仲間にしていく、そんな技術を身に着けたいです。人生は舞台、映画、と思うと楽しく思えてきますね。

Day9 PM

午後はKESIKI 石川俊祐さんからリーダーシップの講義

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カルチャーの重要性に加え、下記を学びました。

■求められるCreative Leadership
1)本気で相手をインスパイアする問い
→相手が奮い立ち主体的に動く
2)共感につながるストーリーテリング
→相手が共感し、建設的に動く
3)場と空気のファシリテート
→チームや組織の雰囲気をデザインする

■デザインシンキングクラフト
1)当たり前を問い直す・俯瞰力 
2)観察をインサイトに変換する能力 
3)顕在的ニーズと潜在的ニーズをかぎ分ける嗅覚 
4)作りながら考える創造力 
5)常に助け合うこと

■Creative confidence
1)初心者/旅行者の気持ちでいること 
2)楽観的でいること 
3)直感・主観を信じ活かすこと 
4)小さな実験から始める 
5)常にお互いを信じあうこと

Day10 AM

10日目の午前は、KESIKI 井上裕太さんからパーパスとカルチャーの講義

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シリコンバレーのカルチャーや寺田倉庫、JAKUETS、JAL稲盛さん、台湾のGogoroの事例などからパーパスの重要性とカルチャーの作り方を教えていただきました。

【Moment of Truth(真実の瞬間)】というのがあって、稲盛さんはJALの部長以下にはやさしく、経営陣には怖かったそうです。そして、対話を重視したことによって、みな稲盛さんと個と個で対話した経験がある!とおっしゃるそうです(すごい)
一人ひとりと目を合わせて会話をされていたのでしょうか。その結果、会社への帰属意識などが高まり、いいカルチャーをつくれたのだとか。  

Gogoro は台湾で急成長中の電動バイクの会社なのですが、3秒、3分、3時間、3週間などのタイミングごとに、顧客が感動する体験を組み込んでいるそう。町中に充電ステーションが設置されていて(都市部では1kmごとにあるみたいです)、急な電源切れの心配もありません。

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この会社がすごいなと思うのは、電動バイクを売ることが目的なのではなく、エネルギーインフラをオープンプラットフォームで構築することで、大気汚染などの社会課題を解決していくことだそうです。


他には、変革の起こし方として、一点突破する、一回やり切ってしまう、小さくてもいいから少しずつ破っていく、地雷を踏んで学んでいく、などの手法があり、自分の信頼資本を使って、何かに賭け続ける大切さも教えていただきました。 

Day10 PM

午後はチームごとの最終発表。私たちのチームはおうち交換サービス(Swappie)と、世界中の人とランダムにつながれるサービス(Joi)、2案を提案しました。

他のチームの発表を聞いていて、ビジネスアイディアも大事ですが、やはりそれを表現するデザインの力って、人が内容を理解するのに大きな役割を担っているな、と感じました。(デザイナーや簡単な試作品をサッと作れる人、とても尊敬します)

自分のチームも含め、価値観の多様性を広げるための各種サービスを提案しているチームが多かったなと思います。

ということは、これだけ自由に世界中の情報に触れられる世の中なのに、実は多様性が育まれていないのかな、という気づきになりました。

Day11 AM

最終日の午前は、シナモン 加治慶光さんの総論講義

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■ビジネスの美意識
1)ユニークであること 
2)強いこと 
3)一番最初であること 
=ファーストペンギン🐧 

あなたたちは、伝説のTCL一期生です、と。

イノベーション=新結合の組み合わせには、空間軸と時間軸があって、あなたはどこまで見据えるのか?という問いがありました。

空間 家族→職場→民族・国家→世界 
時間 来週→数年先→生涯→子供の生涯

の2軸で広がっていきます。

どこがいい悪いではなく、意識することが大事だそうです。

また、下記言葉の概念と関係性を理解したほうがいい、と事例も交え教えていただきました。

VUCA、デジタル、IoT、AI、ロボ、プラットフォーマー、マーケティング3.0、トラスト、SDGsとケース、コカ・コーラ、カンヌ、SpaceX、世界の中の日本、Tokyo2020

例えば、ブランディングの事例として、コカ・コーラは紛争地域の紛争が解決する前に、平和の象徴としてマーケティングをすることによって、ブランドイメージを上げているらしいです。
こういった、したたかな動きをするのが米国企業はうまいそうですが、日本企業は真似できないのであれば、どう戦略をデザインしていくのか?という問いもありました。

地球規模で思考をめぐらせてみたり、異業種の世界にも興味を持とうと思います。

Day11 PM

最終日の午後は、個人の問い、パーパス、アクションプランの発表でした。
少しずつでも自分も会社も社会も、変化させていきたいです。

■TCLで学び、感じたこと
1.デザインの可能性(考えとカタチ) 
2.問い・気づき・違和感・内発的動機 
ビジュアルで見せることの重要性 
3.自社の立ち位置
4.ストーリーテリング 
5.0→1で作り上げる楽しさ 
6.メンバーの多様性 
7.美しいビジネスのありかた

■問い 
より美しいビジネスを世の中に増やすためにはどのような行動をすればいいか

■パーパス(存在意義)
経営企画×デザイン コネクター

■アクションプラン
社内 
1.新規事業サポート
2.グラフィックレコーディング
3.未来日記、違和感、気づきワークショップ
4.ビジュアル重視のプレゼン資料作成

社外
1.事例共有(パーパス経営と文化、デザインの強さ、経営への浸透)
2.デザイン経営実践サポート

最後に

長いようで短かった3か月ですが、普段と違う頭の使い方をし、たくさんの仲間と出会えてとても楽しかったです。3か月後にフォローアップがあるらしいので(手厚い・・)それまでにできるところから、チャレンジしてみようと思います!


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▼前回までのnote






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