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10分間で、あれれ。

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10分くらいで書き上げるコラム。みかげ雑感。
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#エッセイ

いつだって今が

いつだって今が

なんだか焦っている。いつものことではあるが。
先へ先へと生き急いで、死に急いでいるような気もしている。
結局毎日がルーティンで、定番回を繰り返す生活をしているので
予定調和大好き人間というか、死に急ぐのが好きなのだろうと思う。

そういや、イベントへの出演が決まりました。

そのセットリストに迷っています。
今のところ
オリジナル半分、カバー半分という感じです

脳死で書くが

脳死で書くが

脳死で文章を書くことが好きだ。
脳死で歌うことが好きだ。

能動的に好きなものがそれなんだと思う。
考えて動くのが苦手なのだろうと思っている。

わたしには「語れるもの」がないと思っていた。
全ては能動的に動いているから。考えて動いていないからだ。
何かに特化しているわけでもないし、好きなことをして生きているだけだ。
それでいいのだろうか、好きだけで生きていいのだろうか。

ただ、わたしは自分に集

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変わりゆく自分を

変わりゆく自分を

変わりゆく自分、置かれている環境に戸惑う。
これまでわたしは、わたし本位に生きてきたつもりだったけれど
昨日友人と話していて、わたしはわたしだけのものではなかったのだと知った。
どうにもこうにも、自分以外の人間の顔色を伺ってしまうのだ。

でも、そんなのばっかり辛いじゃないか。
自分がどこにもないような気がしてしまうのだ。

まわりからの「いいね」の数ばかりを気にしてしまうのだ。
「いいね」なんて

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情けないところ

情けないところ

不眠症は私だけのものではなかった、
そんなふうな歌詞と出会った。
欅坂46の曲です。

たぶん人は意図せずとも自分自身を特別視していて
それがよく働くときもあれば、悪く働く時もある。

特別視とは、ポジティブなものだけではないと思う。

「僕は出来損ないだ」というのも、特別視だと思う。
自分にだけ、フィルターをかけてしまう。それに悩んでいる人は多いと思う。

ひとのかたち、してるけど

ひとのかたち、してるけど

”人間扱い”というか、人として尊重されるという、そういう自分を大切にするきっかけになるようなエピソードがこれまでの人生にはなかった。
いや、あったんだろうけど 無視してしまってた。

人の暖かさ、気遣いだとか優しさだとか
わたしはそういうのに滅法弱くなってしまっていて
ほんとうに、人に触れるのが恐ろしかったんだろうなあと、今になって思う

人の感情に触れたいと思っていた。でも怖かったんだろ

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いーよ、の魔法

いーよ、の魔法

だれかの”すべて”を許すのは、難しい。
存在を認める、それはできる。
でも、受け入れるのは難しいと常々思う。
それは、性格だったり特性であったり。

なんでも、「いいよ」「いいですよ」って受け入れてしまう人はすごい。
前に会社で、わたしのやりたいことを全面的に肯定してくれる上司が居た。

”わたしはここにいていい”っていう自己肯定感が持てる場所はとても居心地がよくて。

わたしも誰かの拠りどころ、

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また明日ってさようならしよう

また明日ってさようならしよう

「また明日」って、さようならできる日常が愛おしかった。
次の日にまた会えるって、素晴らしいことだ。

もうそんな日々からは卒業してしまったから、「また明日」といえば「明日も早番だなあ」とバイトのシフトを思い返すくらいだ。
おとなになるって、なんだか複雑だと思う。

缶チューハイのプルタブを開ける。ぷすーーーっと炭酸の音がする。
成人するまで気が付かなかったこと、3%で酔ってしまう人間だったなんて思

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心のうち

毎日当然のように朝がやってくるのだけれど
最近の朝はとてもだるい。季節の変わり目、とかそんなんじゃなくて、多分ただ眠れていないだけ。

身体が、食を拒む。食べ物を見ると吐き気がする。

友人曰く、lineの文面だけでわかる情緒の不安定さ。
脆弱性を刺激するハードな家庭環境。

って…マイナスなこといえばいくらでも出てくるんでしょうね。

話変わりますけど、みなさんに質問。
「今、幸せですか?」

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あなたがいればいいのに、本当に。

あなたがいればいいのに、本当に。

ひとは悲しみが深すぎると、逆に涙が出なくなるんだと思う。
悲しみが深すぎると当事者意識がなくなって、こころが宙ぶらりんになってしまうのだと思っています。

わたしはまだ立ち直れない、まだ立ち上がれない。

最近はとても投げやりな生活で、というか母が亡くなる直前くらいから
素行不良だな、なんて思う。

さみしいな、穴を埋めるように予定を埋めている。
ばかみたい。

ひとりよがり、かな

ひとりよがり、かな

今日は化粧が上手にできて、非常に気持ちいい朝だ。
スーパーのレジ打ちで、お客さんの「ありがとう」とほかの従業員さんからの「おつかれ〜」も、とても心地がいいもので、わたしは単純だなあと思った。
前務めていた会社でバナー広告のデサインがきれいに仕上がった時、上司からの「いいね」がすごく嬉しかったりした。
過去の話も混ざるけど、好きな人や恋人からLINEがきたものならすごくうれしいし、女々しいけど返信が

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”憧憬”

一生のあこがれの人。

命の灯が穏やかに弱々しく、消えかかろうとしている。

彼女は、わたしの母なのだけれど。

わたしが高校1年生のときに白血病を発症して

現在は治療も八方塞がり、緩和医療を受けている。

彼女は、わたしの高校卒業も成人式も、はたちの誕生日も見届けて
「安心した」と、窓の大きな病室に集まった友人らに話したという。

先日、持って1週間だろう、と宣告を受けた。

もう、意識は朦朧

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尖った芯

尖った芯

先がつん、と尖っていた鉛筆の芯は、絵を描くごとにどんどん丸くなっていく。カッターナイフでまた削り、尖らせて、また描き始める。
しばらく描いていれば、また丸くなる。さあまた鉛筆を削らねば。と、その繰り返しで白紙を埋めていく。すこし余白を持たせると雰囲気が出る。
歌を作るのもたぶんそれと同じようなことだと思った。

わたしは「幸せは途切れていく」と、「ゆうやみ」という歌の歌詞に書いた。
その曲はまだ製

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聲と耳。ひだりみみ。

久しく、休んでいない。
そう気づいたときにはもう疲れ果てていて、
メニエール病が再発した。
かれこれ3年くらい前から左耳が聞こえづらくて、
そして今は右耳にも難聴。

はたちにして難聴かあ、やばいなーって、他人事のように考えてみる。
お涙ちょうだいみたいなエピソードがたくさん並んだ人生だなあ。だけど、
そう悪くはなくって。でもわたしは「適切な休み方」を知らないな、と思った。

気を張りすぎてもうく

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日常に溶ける

日常に溶ける

毎朝花に水を遣るとか、毎晩ネイルを塗り直すとか。
面倒なことに思えて仕方がない。
そんなものは、毎日のルーチンワークになってしまって、忙しない日々に溶ける。

たぶん、それはわたしがせかせかと生きているからだろうなって、思っている。そういう憶測だけど。
これじゃ、ため息と一緒にしあわせも溶けてく。

毎朝花に水を。土の乾き具合で量を調節して、少し萎れてしまって元気がなさそうなときには栄養剤を混ぜて

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