うまくいかなすぎた恋 6話目
ダメ恋3連チャンの3恋目の一番ムカついた、自分責めの恋の続き。
私は恋愛本に毒されていたので、外で会うと絶対に財布を出さないわけで。なぜなら愛してる女性には男性は絶対にお金を出させない。と書いてあり、私もその中に入りたくて、その枠からはみ出たら逆に愛されてないんだ!と妄信していたから。
だから3番君は次第に会うのを私のうちにした。ご飯も手作りだと彼はお金ださなくていい。お風呂にも入れる。そう、お金が浮くのである。
3番君は自分でも言ってた。
お金出すのが嫌で、みかの家にばかり行ってたと。
それで溜飲を下げていたのでしょう。小せえ男。
それでも私は見捨てられるのが怖かったので、3番君が来るときは、ご飯を作り、到着時間に合わせてお風呂を沸かしておく。
当時は尽くす=美。と思っていた。昭和の生まれだし、頑張る、耐える、尽くす、の類はそれだけで美しく、最後の最後に幸せになれるはず!という無理ポジ的な生き方。
最近知ったのだけど、この土台の元、幸せは訪れない。
「苦労した人が一番幸せになれる」とは限らないし可能性で言うと低い。
脳は現状の意識レベルと同じようなものを引き寄せるから。
だから尽くしてる人には尽くす現実が、耐えている人には耐える現実が続く。なので私がやっていた、イイ女のフリをして、手料理を振る舞い、お風呂を沸かして待ち、相手のスケジュールに合わせるという、自分殺しの現実は、一向に私の望むように変化はしなかった。むしろ悪化。
だって本当の私は料理が好きじゃないし、相手に合わせるのも嫌いだし。
そもそも一日デートしたいわけだし、ご馳走してほしいし、自分にお金使ってほしいし、車で送迎してほしい、という恋愛本に書かれていた「愛されてる女性」の表側だけを望んでいた。超薄っぺらだった。
内なる自分というものが望んでいることでないものは、どうやったって真の満足にはつながらない。当時は自分をハリボテで創ろうとしていた私。こんな私に、心から満たされる現実なんて訪れない。
そういえば3番君には「好きって言って」と言葉で愛を受け取ろうともしていた。これ、当時受けたカウンセラーの人に、「なんで好きって言ってほしいんですか?」って深掘りされていったら、なんかどうでもよくなって、翌日ポロッと剥がれ落ちてしまったのを覚えている。そのくらい、どうでもいいことで自分をベタベタベタベタ、嘘のラベルを重ね貼りしていた。
ちなみに、3番君にある日「もっと好きって言ってほしい」とラインで言ったら、「なんで俺だけ言わなきゃいけないの?」って言われてカチンときた。ケチかよ。
でもその時私は嫌われたくなかったので、「そうだよねー。じゃあ私も言う」みたいなことを言って仲直りした気がする。
本当は「ケチかよ」って言いたかったのに、まず「ケチかよ」を埋めて、嘘の言葉で武装し、傷つかないようにした。これがエゴの正体だわ。
3番君は頑固だし、融通も利かないので、私が譲らなきゃ前に進まない。
ラインでは、相手を楽しませるような、返信したくなるようなことを言わなきゃ。だからうす~い内容になるし、「いい子」でつまらない。
3番君は人を信用しない人なので、そもそも本音で話さないからもっと薄っぺらい、食べ物の話しなどになる。くそつまらないわけである。
そうそう、「電話番号教えて」と言ったら、渋ったんだ。
でもとりあえず教えてくれて、会社名教えて。と言ったら、
「あー、俺、開発の仕事してるから、そういうの教えられないんだよね」って言い訳。開発の仕事は、別に開示されてるし、こんな言い訳通用すると思ってるのがまずバカの証。単に教えたくないだけだろう。
家も教えてくれなかった。自分の家は教えないのに、私の家には来てお風呂は入るわ、ご飯は食べるわ、マジで図々しいヤロウである。
もうこの時点で、私は信用されていないし、愛されてもない。
別の人から見れば既婚者?同棲?とか色々意見はあった。
私の意見はというと、おそらく自分の住んでいる家が「田舎のアパートだったから」だと思っている。つまり恥ずかしい。
車も汚いし、なんか埃まみれだし、男ばかりの職場で、毎日毎日カップラーメンを食べていると言ってた。またはお菓子。
不健康すぎて、一度「栄養失調」と診断された。このご時世に!?
そしてある日、具合が悪いけど無理してうちにきて、お風呂に入ったあと、裸でトイレで倒れたのである。滑稽すぎた。可哀そう、この人。
なんか、トイレのドアがスーッと開いたなぁと思ったら、「う~」とか言って裸で縮こまってた。OMG! 生まれて初めての救急車か!?と思ったが、
数分で復帰。濡れた髪を乾かさず、私の枕に…! 枕が濡れるだろ!
本当に迷惑!
3番君は、自分に栄養を与えない人。ゆえに自分を大切にしていない人。
そういえば夢もなかった。「将来どうしたい?」って聞いても、何も出てこない。例えば一軒家に住みたい、とか何でもいいって言っても、わからないんだって。夢の無い人って搾取されるそうだ。3番君はその通り、搾取されていた。仕事は常に深夜残業で、朝は早朝出勤。唇はカサカサ、手もカサカサ。搾取はお金だけじゃない、時間や健康、人付き合いにも出てくる。
人は鏡という法則を考えると、私も同じ所があるということ。
私は夢や、こうなりたい!みたいなのはあったけど、「本当の自分」として自分の夢を割り出していなかった。やみくもに「結婚したい」「愛されたい」「でかい家に住みたい」などなど、世間一般的な夢とも言えない、夢。
だから3番君と同じようなもの。私は3番君に搾取されていた感覚があるし、相手も同じだったと思う。
どんなに3番君を嫌な奴に仕立て上げたところで、私はその人と同じなのである。
3番君の自己開示しない、心を開かない、家や会社を内緒にする姿に、私はいや~なものを感じたけど、同時に私も嘘で固めた恋愛本女で接していたのだから同じ穴のムジナである。
3番君は一番いやなタイプの男性だったので、まだ続く(笑)
さすけとすずめは柴又生まれの兄と妹です💛
とっても仲良し♪
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