見出し画像

年末年始にSNSをお休みしてみたら

今年の年末年始はまるまる1週間、SNSをお休みしてみた。これがめちゃよかった。

きっかけは12月下旬のある日、「よくわからないけどしんどい」という状況になったことだった。起き上がるのがやっとというくらいの身体の重さと鈍い頭痛、なんともいえない息苦しさ。

そこでふと思いついたのが“デジタルデトックス”だった。

仕事で毎日8時間ずっとパソコンを見ているし、昼休みにはYouTubeを見たり、仕事が終わればSNSやネットニュースを見たりと、一日中液晶とにらめっこしている。
こんなの、目も心も疲れるに決まってる。


というわけで、その日は思い切って朝からスマホを置いて出かけてみた。
電車で15分ほど揺られた先にある神社にお参りに行き、近くのカフェで本を読んで帰ってきた。
(途中、いつもの癖で何度もスマホを見ようとして「そういや持ってないんだった」の動きを繰り返した)

昼過ぎには帰宅したけれど、午前だけとは思えないほど時間の密度が高くて充実していた。
その流れのまま、結局その日はあまりスマホを手に取らなかったので、やりたいことがサクサク終わった。

この「時間の密度の高さ」にハマった。
せっかくなので、仕事がない年末年始にもやってみることにした。

とはいえ連絡手段は必要だし、今回はスマホではなくSNSだけでもやめてみた。
(アプリを消してログインできなくなるのも困るのでX、Instagram、Facebookのスクリーンタイムをそれぞれ1日あたり1分に設定した。)

すると、1日の習慣が変わった。

今まで1日3~4個はやり残していた「やりたいこと」がするするとはかどった。できるだけスマホ自体を触りたくなかったのでその日のやることリストは紙に書き出していた。リストにサクサクと✓が入っていくのが楽しかった。

ふだんうっかりSNSを見ている時間が若干手持無沙汰になったので、お花の水を替えたり本を読んだりしていた。

スイートポテトなんか作っちゃったりして

それでも夜にはやることを思い出して寝るのは結局いつもと同じくらいの時間だったけれど、寝る前の充実感が半端なかった。
「健康~!!!」と感じながら満たされた気持ちで床に就いた。

一体、いままでどれだけSNSで時間を溶かしていたんだろう。

ちょうど年末年始の帰省のタイミングも重なっていたので、久しぶりに会う家族や親戚との時間をめいっぱい楽しむことができた。
Instagramのストーリーに投稿される、ほとんど会うことのない友人の近況報告に心がざわつくこともなかった。

また、今年は特に年始にかけて、事件や事故、災害があり、日本全体が大変な状況になっていた。

こういうときに必要なのは正確な1次情報のはずなのに、SNSのタイムラインには“信頼できるかどうかわからない情報”や“全く知らない人の感情論や批判的な内容の投稿やそのリポスト”があふれる。そして無意識にSNSを眺めては気力が消耗している。

今回は情報を取り入れるのはたまに見るテレビとYahoo!ニュースアプリくらいに制限していたため、つられてずーんと沈んでしまうこともなく、私なりに元気に過ごせていた。

本当に必要な情報とは何か、考えさせられる貴重な機会にもなった。
今年は週一くらいでSNS断食を導入しよう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?