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ある日の あの日

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ある日見た景色が、ある日聞いた音が、ある日感じたことが、今日の自分をつくっているのかもしれない…そう思った時、ある日はあの日になって、明日にもつながっていく…だからこそ、そのある… もっと読む
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ある日の あの日〈7〉

ある日の あの日〈7〉

子供達の声が、聞こえる。
チャイムが、鳴っている。
今、何時間目だろう。
そろそろ仕事に行かなければ。

アパートのある町は、駅を降りると、
昔ながらの商店街のある町だった。
活気ある商店街は久しぶりだった。
店先には毎日コロッケやシュウマイが並んで、
どれもみんな美味しそうだった。
その頃、過度のダイエットをしていた私は、
それを横目で見ながら、
商店街を抜けてすぐのお豆腐屋さんで、
お豆腐では

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ある日の あの日〈6〉

ある日の あの日〈6〉

ある日から、
自分のかく絵と詩に、
蝶が出てくるようになった。

2006年から毎月1枚ずつ
絵はがきを描くようになり、
2011年の6月から、
絵はがきと詩を合わせて書くようになった。
詩を書きとめたノートを見返すと、
2011年7月には、
もう詩に蝶が出てきていた。

いつから自分の中に、
蝶がいることになったのか…
自分でも覚えていない。
幼い頃から?…
特別に好きだった記憶もない。
けれど

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ある日の あの日〈5〉

ある日の あの日〈5〉

今日、久しぶりに、
コーヒーを淹れました。

昨年の秋がやってくるまでの17年間、
ほぼ毎日、私は
コーヒーを淹れていたのだけれど、
昨年の秋から、コーヒーは、
誰かに淹れてもらうものになり、
私は〈コーヒーを淹れる〉ということを、
〈日々やること〉から、
すっかり外していました。

今日、久しぶりに、
コーヒーを淹れました。
豆を計って、
豆を挽いて、
お湯を入れたポットを持って、
さぁ、お湯を

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ある日の あの日〈4〉

ある日の あの日〈4〉

ほっとしたい…。
頭が…
がやがやわらわら…
ぎそぎそもやもや…

紅茶、飲もう。
紅茶、淹れよう。
そうしよう。

………………………………

ある日の仕事帰り。
いつものように、
西武池袋線に乗った。
途中、
頭のてっぺんから、
足の先っぽへ、
私の何かが、
ざあぁーっと、
流れ落ちた。
今のは?なんだ?
そう思って、
電車の窓にうつる
自分の顔を見た。

何も変わっていなかった。

けれど、

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ある日の あの日〈3〉

ある日の あの日〈3〉

ある日、オイラは、
神社に捨てられた。
ようやく母さんの顔が、
見えるようになったのだけれど。
あの日、オイラはなぜか、
さとナンチャラという人間に
拾われ、今日ここにいる。
さっきから、
さとナンチャラという人間が、
何やらああでもない、こうでもないと、
頭を叩いてみたり、
髪の毛をもしゃもしゃしたり、
あごをつまんだりしながら、
出て来ない言葉を、絵の線を、
絞り出しているようなので、
隣で手

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ある日の あの日〈2〉

ある日の あの日〈2〉

毎日、同じように空を見上げます。
でも、空を見上げる時の気分は、
毎日違って、こんな日、あんな日、
そんな日…いろいろです。
ある日、空を見上げた時、
ああ空は今日もここに、
どっしとあるのだ。と、
何だかただそう思った、
あの日のよくわからない安心が、
今日も私に空を見上げさせるのです。
蝶も鳥も、
空と一緒に生きているのだろうな。

ふいに 気配がして
ふりかえると

蝶が ひとり
ある夏に 

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ある日の あの日〈1〉

ある日の あの日〈1〉

プロフィール…プロフィール…
そんなことを考える機会がこの夏あって、
私は自分がどんな人なのだろうと、
思い返すことになりました。
けれど、私には、
一般的なプロフィールらしいプロフィールに
書けるようなことは何ひとつなく…。

大学も、ということはもちろん“美大”へも
行かなかったし、
素晴らしい賞を取ったこともない、
関連した職を経てきたわけでもない…。

デパートの掃除のアルバイトをしたり、

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