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さと みいふう
2024年5月6日 08:31
子供達の声が、聞こえる。チャイムが、鳴っている。今、何時間目だろう。そろそろ仕事に行かなければ。アパートのある町は、駅を降りると、昔ながらの商店街のある町だった。活気ある商店街は久しぶりだった。店先には毎日コロッケやシュウマイが並んで、どれもみんな美味しそうだった。その頃、過度のダイエットをしていた私は、それを横目で見ながら、商店街を抜けてすぐのお豆腐屋さんで、お豆腐では
2024年4月23日 23:52
ある日から、自分のかく絵と詩に、蝶が出てくるようになった。2006年から毎月1枚ずつ絵はがきを描くようになり、2011年の6月から、絵はがきと詩を合わせて書くようになった。詩を書きとめたノートを見返すと、2011年7月には、もう詩に蝶が出てきていた。いつから自分の中に、蝶がいることになったのか…自分でも覚えていない。幼い頃から?…特別に好きだった記憶もない。けれど
2024年1月12日 00:13
今日、久しぶりに、コーヒーを淹れました。昨年の秋がやってくるまでの17年間、ほぼ毎日、私はコーヒーを淹れていたのだけれど、昨年の秋から、コーヒーは、誰かに淹れてもらうものになり、私は〈コーヒーを淹れる〉ということを、〈日々やること〉から、すっかり外していました。今日、久しぶりに、コーヒーを淹れました。豆を計って、豆を挽いて、お湯を入れたポットを持って、さぁ、お湯を
2023年12月3日 18:28
ほっとしたい…。頭が…がやがやわらわら…ぎそぎそもやもや…紅茶、飲もう。紅茶、淹れよう。そうしよう。………………………………ある日の仕事帰り。いつものように、西武池袋線に乗った。途中、頭のてっぺんから、足の先っぽへ、私の何かが、ざあぁーっと、流れ落ちた。今のは?なんだ?そう思って、電車の窓にうつる自分の顔を見た。何も変わっていなかった。けれど、
2023年8月30日 12:48
ある日、オイラは、神社に捨てられた。ようやく母さんの顔が、見えるようになったのだけれど。あの日、オイラはなぜか、さとナンチャラという人間に拾われ、今日ここにいる。さっきから、さとナンチャラという人間が、何やらああでもない、こうでもないと、頭を叩いてみたり、髪の毛をもしゃもしゃしたり、あごをつまんだりしながら、出て来ない言葉を、絵の線を、絞り出しているようなので、隣で手
2023年8月17日 21:52
毎日、同じように空を見上げます。でも、空を見上げる時の気分は、毎日違って、こんな日、あんな日、そんな日…いろいろです。ある日、空を見上げた時、ああ空は今日もここに、どっしとあるのだ。と、何だかただそう思った、あの日のよくわからない安心が、今日も私に空を見上げさせるのです。蝶も鳥も、空と一緒に生きているのだろうな。ふいに 気配がしてふりかえると蝶が ひとりある夏に
2023年8月8日 15:04
プロフィール…プロフィール…そんなことを考える機会がこの夏あって、私は自分がどんな人なのだろうと、思い返すことになりました。けれど、私には、一般的なプロフィールらしいプロフィールに書けるようなことは何ひとつなく…。大学も、ということはもちろん“美大”へも行かなかったし、素晴らしい賞を取ったこともない、関連した職を経てきたわけでもない…。デパートの掃除のアルバイトをしたり、