SNSタイムが毎日100分減少。「後悔しない時間の使い方」が書かれた本の言うことを聞いたら、QOLが急上昇した話
人類にとって永遠の悩み――と言ったら、主語が大きすぎるでしょうか。でも、やっぱり、きっと、多くの人がふとした時に考えると思うんです、「もっと時間があったらな」って。
かく言う私もその一人。
特に、今って年度初めで、環境の変化に親も子もなんだかそわそわする時期。
もっと言うと、行き渋り歴3年目の小学生を抱える我が家は
✅スムーズに登校できるか?
✅お迎え要請がいつ来るか?それとも来ないのか?
なんて、常に不安定な状況に置かれています。
100%思い通りじゃなくても、限られた時間を、タイミングを、いい形で過ごしたい。「いろいろあったけど、いい一日だった」って思いたい。
そこで「本の言うことを聞くライター」である私が次の一冊として手を伸ばしたのは、「このプリン、いま食べるか?ガマンするか?」(柿内尚文・著)。
――この記事を執筆しているのは読了してから4日後なのですが。
そのわずか4日間でこんな変化がありました!
自分が想像していたより幸せな毎日を送っていることに気づいた!
その結果、ダラダラスマホの時間が、自然に(苦もなく!)減少!
*
ということで。本の言うことを聞いた結果を、詳しくお伝えします。
はじめに:すべての時間は4つに分けられる
最初に種明かし(?)してしまうと、本書の大きなメッセージは、これ。
”お金と同じく、時間も「投資・消費・浪費」の3つに分けて考えるといいよ~”なんてことが、よく言われます。では、「幸福の時間」は、この3つのどれに当てはまるのか?というと……むむむ、分類しにくい。
これに対して、筆者はこう言います。
それを踏まえた本書曰く、「人生には4つの時間しかない」。
幸福の時間:やりたいこと、喜びを得られることをして幸せを感じる時間
投資の時間:木庭のために努力している時間
役割の時間:やらなければいけないことをしている時間
浪費の時間:無意識に過ごしてしまうムダだと感じる時間
同じ行動に対して、それを上記のどれに分類するかは、人それぞれ。また、ある行動について「幸福であり、投資でもある」というように、4つの時間のうち複数を兼ねる場合もあります。
実践!本の言うことを聞いてみよう!
さて、いよいよここから本の言うことを聞いてまいりましょう!
「幸福な時間」を増やすために。まずは取り組むべきことは「自分の時間配分を見える化させる」こと。
具体的に取り組むことは大きく2つ。
こんな風に、「自分の現実の1日の時間配分はどうなっているのか?」を把握する。その結果と、本来目指したい「理想のポートフォリオ」を比較することで改善に取り組んでいく、というのが最初の一歩。
でもね、「現実」を見てから「理想」を描くと、心からの理想が描けない(=現実を踏まえてそちらに寄せに行ってしまう)気がする……。
ということで。まずは理想を描いてみることからスタートしてみることにしました。
◎STEP1:理想のポートフォリオを描く!
――私の理想はこんな感じ。幸福ちょっと多めで、残りは「今やるべきこと」と「未来に向けての種蒔き」がバランスよくなっていたらいいな。
◎STEP2:現実を知るために。24時間を「4つの時間」に仕分けする
では、現実はどうなっているのかを見つめてみましょう(ドキドキ……)。
24時間×4日間、実際の行動を4色で色分けしながら手帳に記録してみました!
「どうせめちゃめちゃ役割&浪費が多いんだろうなぁ……」と想像していたのですが……出来上がった現実のポートフォリオが、コレ!
意外や意外、1日の多くが「幸福」と「投資」に満たされた日々だったのです……!
時間を見える化してわかった。私は「可哀そう」ではない!
「この行動は、私にとってどういう時間?」――そんなアンテナを立てて過ごした4日間で、びっくりしたのはこんなこと。
今取り組んでいる仕事は、自分が選び取ったものばかり
→仕事=苦行、ガマンと思い込んでいたけれど、「幸福&投資」だった!仕事以外の場面でも、想像以上に「やりたいこと」をやれている
この驚きから、私的パラダイムシフトが……!
――そう、全く気付いていなかったのですが。私、自分が「可哀そう」な人間だと思っていたみたい。
でも、自分の行動をそのまま見つめて、心に正直に4つの時間に仕分けてみたら、想像以上に「喜び」に埋め尽くされた時間を送っているとわかった。
しかもこれはデータ上そうなっているだけではないんですよね。ログを埋めながら1日を見返すときの私は「達成感」や「充実感」に満ちていて、実際心穏やかにこの現実を見つめている。完成した現実のポートフォリオは、そんな実感値とも一致していました。
◎「自分が手にしている幸せ」を自覚したら、自分がみるみる変化した!
この事実に初日から気づいた私。そこから徐々に、確実に、変化が起きました。
一番大きかったのは、「スマホに癒しを求めなくなった」こと。
もともと私は、1日あたり5~7時間スマホを見るのが当たり前。いわゆる「スマホ依存」の傾向がありました。
仕事や子どもの学校・友人との連絡でスマホを手にすることもあれど、圧倒的に「SNS」の比率が高いことを自覚はしていたんですよ。けれど、それをずーっと見直すべき課題だと思いつつ、本気で改善には向き合いませんでした。
だって、「こんなに頑張る自分には、ダラダラスマホを見る時間こそがご褒美」だと思っていたから。
ところが「私は十分幸せだ」って思えた瞬間に、スマホを手放せる瞬間が増えたんです。頑張ったわけでも、意識したわけでもなく、ごく自然に。
たとえば、朝の目覚めの時。せっかくアラームで早く目覚めても、まずはベッドの中でダラダラスマホ。しばらくしてからようやく動き出すのが日課でした。
ところがご覧の通り、たった4日の間でもそのダラダラスマホが短くなっている……!
他にも、こんな変化が……
Before:入浴時にスマホと本を持ち込み
→After:本のみ持ち込んで読書にどっぷり浸るBefore:就寝前にベッドでダラダラスマホ
→After:睡眠は「投資」。さっさと眠って気持ちよい朝につなげる
◎定量データでも、私の変化が明らかに
ここまでは、私の「感覚値=定性」の話。
タイムログ上でスマホの総時間が減っていても、この数日はスマホを使うMUSTな場面(仕事・調べモノ・連絡手段)がたまたま少なかっただけ、ってこともあり得ますよね……。
そこで、スマホが記録しているスクリーンタイム=定量データも漁ってみることに。タイムログを取り始める前の5日間と、読了日=タイムログを取り始めて以降5日間(最終日はタイムログなし)を比較してみたところ、想像以上の結果が!
週の後半に、仕事でInstagramの閲覧や画像編集があってスクリーンタイムが嵩んだ日がありましたが、それでもこれだけの差が生まれました。
「スマホに癒しを求めなくなった」のは決して気持ちの面だけではなく、時間の使い方という面でも明らかな変化を生んだと言えそうです!
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ちなみに、1日あたり1時間45分ということは、1週間に換算すると12時間15分。ほぼまるっと1日分の時間が生まれた(!)ことになります。もちろん、これが別の「浪費行動」に置き換えられていたら意味がないのだけれど……
ご覧の通り、「浪費」の比率は毎日着々と減って、「幸福」「投資」の時間が増えていることからも、日々価値ある時間を増やすことにつながっている模様!
「どこかにいるはずの青い鳥」を私はとっくに手にしていた
冒頭でお話した通り、この本の言うことを聞き始める前、私はこんな思いを抱いていました。
ところが、ふたを開けてみたらこの通り。
想像以上に「やるべき」に追われておらず、既に努力もしっかりできていた――。何なら「理想の上をいく現実をもう手にしていた」と言っても過言じゃないことに、それはそれはびっくりしました。
どうやら私は、「どこかにいるはずの青い鳥」を信じ込んで追いかけていただけなのかも。既に十分幸せだし、なんならもう少し子どもに振り回される時間が増えたって大丈夫そう。
「スマホに癒しをもとめなくて大丈夫」という確信とともに浪費を減らせたおかげで、さらに1日の質も高められつつある。このことも、心に一層の余裕をもたらしてくれそうです。
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で、ですね。
今回ご紹介した「時間のポートフォリオ作成」は、全331Pからなる本書のうち、61ページまでの第1章で登場するお話に過ぎないんです……!
実際に時間のポートフォリオを作ってみると、もちろん私とは全く違う結果が出る方もいるでしょう。理想と現実が大きくかけ離れてショックを受けることもあるかもしれません。
それでもきっと大丈夫。ご覧の通り、「理想と現実の差を埋めるためのヒント」を、そのあとの章でたっぷり紹介してくれていますから。
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――と、いろいろ話してまいりましたが。
現場からは以上です!
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