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ボーカルトレーニング〜ボイス編〜

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声のついてのいろんなことをお話しいたします。声の出し方だったり、時々発声法や、喉のしくみ、喉ケアや、喉周辺の病気のことなどなど、「声」の専門家としてお話しいたします。
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2023年5月の記事一覧

【ボイトレコラム】歌が良くなるかどうかは最初の見立てが肝心。

【ボイトレコラム】歌が良くなるかどうかは最初の見立てが肝心。

今日、ボイスサロンに来た生徒さん。5月の頭に一度体調不良でキャンセルをされて久しぶりのレッスン。

「おはようございまーす」
という第一声を聞いて、
「あ、声枯れてるじゃん」
と私。
ご本人は、え?そうっすか?全然マシになったと思ったんだけど…
と。

声に張りがなく、枯れてる状態。
鼻も重くて鼻声。
あと、全体的に浮腫んでいる。

そのことを伝え、病院でどう診てもらったかをヒヤリング。
口を開け

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【ボイトレコラム】ボーカリストの声枯れは上咽頭と副鼻腔からやってくる

【ボイトレコラム】ボーカリストの声枯れは上咽頭と副鼻腔からやってくる

上咽頭炎になると、『Bスポット療法』という世にも痛い治療が週一で待っている。
しかしこの上咽頭というのは、ボーカリストにとってとても大切なところであり、ここが炎症を起こすと声帯結節やポリープなど発症してしまう可能性がある。

ほとんどの人は声枯れや喉の不調を、喉が痛いかどうかで判断する。
あと、声を出した時に枯れてるか枯れていないかでも。
それ以外で感じるのはなかなか難しいかもしれないけど、実はも

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【ボイトレコラム】ウィスパーボイス系のシンガーがやった方が良い発声

【ボイトレコラム】ウィスパーボイス系のシンガーがやった方が良い発声

声帯がしっかり閉じると息漏れしない力強いチェストボイス(地声)になるし、
閉じ切らないとウィスパーやハスキーボイス、つまり息漏れ声になる。
今って、男子も女子もこういう声が流行りだったりするよね。
中音域、曲でいうAメロあたりかな、そのへんをウィスパーで歌って、高音域はキレイにミックスに切り替える感じの歌唱。
私の若い頃なんかは(20年以上前)、中音も高音もわりとしっかり鳴らす感じの歌唱がメインで

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