ピアニスト、ルービンシュタインが開けてくれた扉

これまでの投稿で、留学生時代に撮影した一枚のDVDからモーツァルトのソナタとシューマンの幻想小曲集と少しずつ動画を公開してきましたが、前回の投稿をもって無事に全ての演奏をお届けすることができました。
ご視聴くださったたくさんの方々に感謝します。ありがとうございました!

お届けしてきた動画は、プラハ音楽院の卒業時に撮影したものです。撮影の一週間ほど前には卒業コンサートで全く別のプログラムを弾きました。

撮影当日には、卒業論文をコピーしてもらいにコピー屋さんへ行き、その後ホールへ向かって演奏開始というなかなかバタバタした一日だったと思います。

演奏したシューマンの幻想小曲集は、子供の頃にも弾いたことがありましたが、大人になってから再び演奏すると新たな壁にぶちあたったりもし、準備の段階で方向性を見失い、空回りしてしまうこともありました。

そんな時にふと耳にしたのがルービンシュタインの"飛翔"の演奏でした。

ルービンシュタインの演奏を聴くと、右に行くべきか左へ行くべきか迷っていた自分がすっと解放され、一気に視点がクリアになりました。扉の向こうにある自由でわくわくする世界をルービンシュタインが見せてくれたような。おかげで勇気をもらえて、以後安心して曲を仕上げることができました。

ルービンシュタインと言えばショパン弾きとして有名なピアニストですが、スペインの作曲家グラナドスの曲の演奏を偶然見つけたので、こちらに貼っておきますね。

組曲「ゴイェスカス」-恋をするマホたち 第1部 4."嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす" という曲です。

最近行った楽譜屋さんでこれまた偶然この曲の楽譜とふと目が合い購入し、譜読みを始めました。ずっと好きで弾きたかった曲です。

グラナドスは学生時代にハマってよくギター音楽も聴いていました。
音楽院のクラスメートのギタリストの子が休み時間か何かにグラナドスの曲を弾いていたのを思い出します。

ギターの音色は心地よく、週末のゆったりした時間やお昼寝にも持ってこいかなと思います。

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