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夏休みに出産しながら大学院に通った話

「子育てのために東京から地元に戻ろう。そして、地元では仕事がないだろうから大学院に通おう。」

そう企て、妊娠前から出願していた大学院から、妊娠がわかってすぐに合格通知を受け取りました。そして大きなお腹で大学院に通い、夏休みに出産、途中で仕事が見つかって、卒業するまで仕事・大学院・子育ての3足のわらじを履いた経験をまとめてみます。

10年前の話なのでだいぶ変わっているところも多いですが、育児をしながら大学院に通う人も最近増えているので、ちょっとぐらい参考になるかもしれません。特に、大学院に行くべきか迷っている人の参考になればと思います。

リモートのある無しで大違い

私の通って大学院は、全日制のカリキュラムのMBAコースでした。当時はリモートの大学院などほとんどなく、あたりまえのように100%リアルでの出席が必要でした。

夏休みに出産し、3週間後に後期授業が再開したので、産後3週間で大学に通い始めました。出産直後の母乳育児中、外出できるタイムリミットは3時間(それ以上はパンパンになってもたない)です。だから行き帰りを考えると授業を受けられるのは1日1科目だけでした。

幸い、子供が生まれる前の最初の学期に、必須科目の8割はクリアしていたのでなんとかなりましたが、生後3週間にような、生後間もない赤ちゃんを見てくれる保育園などほとんどないため、実母や義理の母がいなければ難しかったと思います。(保育園の一時預かりなど利用できるのも、大概が生後3ヶ月以降です)
もちろん、今のように、リモートでの授業参加が可能だと相当楽なはずです。

夜泣きとの戦い

乳児のころは夜泣きや授乳で3〜5時間以上続けて寝ることができないです。そんな中、子供が夜中に寝ている隙に必死に課題をやるのですが、突然夜泣きで中断・・ということも多々あって、しんどすぎて当時の記憶はあまりないです。
横で旦那さんはグーグーねているんですよ・・椅子を蹴りまくって当たり散らしたことも何度も笑(これは大学院と関係ないけど、経験者の多い話です💦)

無駄・・もあるかも

大学院なので当然と言えば当然、学位取得が目的です。なので正直・・「こ、こんな勉強本当にいるのか?」という授業もありました。(10年前なので変わっているだろうけれど!)

その典型が、授業中ずっと先生が黒板に数式を書いている経済学。これがまた必須科目で、合格しないと卒業できない・・テストでは、出産まであと1ヶ月でパンパンのお腹を抱えて、夜泣きの合間に、理解できるわけもない数式を丸暗記し、テスト用紙に知っている限り全て書き込みました。「出産直前ですががんばりました!」とコメントを書いておいたからか(きっとそう!)、なんとか単位をとれたものの、あれは何だったのだろうか・・(卒業してからクレームしようと思っていたら、この授業もうなくなったようです)

この例は笑い話的(当時の私にとっては深刻でしたが!)な超極端な例で、他には全く意味のない授業はそれほどありませんでした。ただ、大学院は、学位取得のためにカリキュラムが組まれているので、自分に必要なことだけ学ぼうと思うと、経験のある社会人の方にとっては too muchかもしれません。

ビジネススクール=経営学修士の取得がゴールなので、ビジネスで役立つ知識を得る最短距離ではないことは、頭の片隅にいれておいてもよいでしょう。

あと、無駄があるということは、お金(学費)もそれなりに高いので、検討事項です。国公立だと2年間で合計100万円台でしたが、私立だと300〜400万円ほどと聞きます。英語ができるなら、オンライン受講ができる海外のビジネススクールを検討してもよいかもしれません。

人脈ができてよかった

あの経済学は未だに夢に出てくるほどのトラウマですが、年齢が様々な友人や、先生と知り合えたことは人生の財産になりました。
ただ、そんな人脈も、何もしないで活用できるわけではありません。その後もSNSでつながったり、顔をだしたりと、大学院での人脈も、自分から動くことでようやくいきてくると思います。

知識は身についた

もちろん、テストやレポート、ディスカッションなどガッツリあるために、自ずと「経営学」の知識は身につきました。 体感としては、経営に関する全体的な地図を手にいれた感じです。事業をやっていて、問題となった部分を「組織のあのへんかな?」「マーケティングのこのテーマの問題かな」などと、だいたい分野の察しがつくので、参考事例を探しやすくなります。

ただ、こういった知識は大学院でしか身につかないか、といわれると、実は最近はそうでもない気がします。本に加えて、急激にYoutubeなど動画で経営学を学べる機会は増えていますし、この流れは今後も進むと思います。

あの頃だと行ってよかった!でも今はもっと選択肢が・・

あの時は、仕事のない地元にもどって、子育てをしながらだったので、他にやることもなく、周りには多大なサポートをしてもらったけれど、ちょうどよいタイミングでした!

でも今だと、もっと違う選択肢を選んでいる気がします。というのも、昨年からのリモートの広がりで、地方都市に住んでいても、オンラインで挑戦できることが急速に広がっているからです。

例えば、今だとリモートでもできる、ベンチャー企業などのインターンや副業に挑戦するのも面白そうだと思います。10年前、赤子を抱えて簡単に動けない、地方都市在住者でも参加できるインターンや副業なんてありえませんでしたから。

そして、大学院に通うのなら、もう少し落ち着いて勉強できるときに通いたかったな、、なんて思います。仕事・育児と並行しての大学院生活では、先生や周りの環境など、あんなに恵まれた環境をなかなか思いっきり活用することはできなかったです。そして今なら、大学院でもリモートで海外と繋いだり、当時に比べてもっとエキサイティングな経験ができるのではないかと思いますから。

学び直しで豊かな人生100年時代を!

大学院で得られることも、その他の経験で得られることも、どちらも価値あるものです。知識が得たいのか、リアルの経験が必要なのか。あなたの必要なものを考えながら決断されることをおすすめします。

「今、大学院に行く時ではないな」と思っても、この人生100年時代、何度も学び直しの機会は何度もでてくるでしょう。大学院を楽しみにとっておくというのも手かもしれません。
おじいさん、おばあさんになって、若い人に混じって学ぶのもとっても素敵ではないですか!

ぜひ楽しいライフキャリアを‼️


私が、子育て中にあったらよいな・・と思ってつくったのがこれです。完全オンラインで仲間づくりにもピッタリ!



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