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これからは誰もがリーダー!最新のリーダーシップ理論の話

リーダーシップと言えば
「ああ、グイグイ引っ張る人よね」とか
「チームリーダーとか管理職になると必要かな」
そんなイメージの人が多いでしょう。

でもそれは昔の話。今の時代、特にこれからのリーダーシップは違うのです。
今日は私が初めて知った時に「まさにこれ!」と膝をたたいた、新しいリーダーシップ理論、「誰でもリーダーシップ」理論(勝手に名付けました)をお伝えします。

私はこの理論、めちゃくちゃ好きでして、書きながら興奮しています(笑)
イメージしやすく例を使っていますので、ぜひ最後までお読みください!

これからは「誰にでもリーダーシップ」

1940年代から研究が進められてきたリーダーシップの分野では、これまでも数々の理論が提唱されてきました。従来のリーダーシップ理論は「グループの誰か一人がリーダーシップをとる」という前提でした。

その前提を大きく覆したのが、2000年に入ってから発表された「シェアード・リーダーシップ」理論です。この理論では「グループの複数の人間、時には全員がリーダーシップをとる」ことが前提で、つまり、下図の右側イメージです。
これが今日お伝えする「誰でもリーダーシップ」の正体なのです。

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(図の引用:「世界標準の経営理論」著:入山 章栄)

「誰でもリーダーシップ」の背景

なぜ、こんな発想を大転換したリーダーシップがでてきたのか?それは、今の時代は「誰も答えがわからない時代」だからです。

生活に不便が多かった時代、例えば洗濯機のなかった時代だと、衣服を洗う機械を作るとみんな助かるねと、解消すべき課題が明確でした。このような課題のわかりやすい時代は、少数のリーダーが大勢を率いて、効率よくゴールにたどり着くと勝てるゲームでした。

それに比べて現在、生活にそこまで大きな不便って、正直ないですよね。企業も何を売ればよいかもわからない。そんな中、企業は「新しいもの」を生み出しやすい組織へ変形する必要があります。

経営学では「新しい知は、既存の知と既存の知の新しい組み合わせ」が生まれると言われます。そこで、「新しいもの」を生み出しやすい組織というのは、メンバー間の知の組み合わせが多く生まれる組織。つまり、左側の図のように、一方通行のではなく、右図のように、全員が双方向でのコミュニケーションをとる組織が望ましいのです。

※上記の説明は、愛してやまない2冊の本「世界標準の経営理論( 著)入山章栄氏」と、「ビジネスの未来: エコノミーにヒューマニティを取り戻す(著)山口周氏」を参考に、自分の理解を書かせていただきました!

宇宙飛行士は「誰でもリーダーシップ」

とは言っても、社長、部長、課長、と、上下のヒエラルキーのある組織に慣れきった私たち、どんな組織かさっぱりわからないですよね?

例えば、宇宙飛行士を想像してみてください。
宇宙飛行士はチームで宇宙に行きますね。何が起こるかわからない宇宙の旅、そんな中でミッションを果たし地球に生還しなければいけないチーム。このチームでのリーダーシップは、前述の図でいう左か右かというと、おそらく右なのではないでしょうか?

きっと全員が厳しい訓練を積んでそれぞれの専門知識をいかした役割分担で、不測の事態が起こっても、各人がベストを尽くしリカバリーすることを想定してチームを組んでいるのではないでしょうか。

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(絵の引用:マンガ「Dr.Stone」原作:稲垣理一郎、作画:Boichi ←大好きなマンガ!)

この、宇宙飛行士のチームのイメージが「誰にでもリーダーシップ」です。宇宙の旅のように、誰にも答えがわからない時代である今こそ「誰でもリーダーシップ」が必要なのです。

リーダーシップを身につけるには?

ここまで読まれたみなさんは、「それはわかったけど、リーダーシップって何?どうやって身につけるの?」そう思われるでしょう。

私の考えるリーダーシップはとってもシンプルです。
リーダーシップとは「自分の価値観で決めて、行動すること」です。

宇宙飛行士のチームがトラブルにおちいって決断を迫られている時、「なんでもいいよ」「好きに決めてよ」なんて言っている人がいたら「そんな役立たずは宇宙の藻屑となって消え失せろ!」と思いますよね。

まずは自分で決めて、行動すること、それがリーダーシップです。

このリーダーシップについては、マッキンゼーの元採用マネージャーの伊賀泰代さんの記事も参考にしてください。2012年の記事なのに今でも通用する新鮮さで、とてもわかりやすいです。(登録すると月5記事まで無料で読めます)

まずは「決める」ところから始めましょう。夕食くらいならみんな決められますよね。

ただ、会社での上下関係のリーダーシップに慣れきってしまうと、仕事の中で「自分で決める」経験って意外とできないかもしれません。
さらに、複雑な問題や、倫理観が試されることを決めるとなると、自分の価値観を理解しておかないと、決めることができないのです。(この辺、詳しく機会があれば別の話に)

「意思決定・・私できてないかも」
そんな人でも心配しないでください。良い訓練の方法があります。先日、対談をさせていただいた、家事のシェアリングサービスのタスカジ和田社長から教えていただいたこんな方法はいかがでしょうか?

「リーダーだったらどんな意思決定をするんだろう、管理職だったらどうやってこの問題を解決するのだろう、と、上司に相談に行く前に、意思決定のシミュレーションをしてみてください。」(以下レポートより)

大いなる自由と大いなる責任の時代

この「誰にもリーダーシップ」。メンバーにとって良いことは「自分で決められる自由」があることです。今まで上司の指示に従わなければいけなかったのに、そこから開放されるなんて、天国のようですね!仕事の意欲も断然アップしますね!

しかし、大いなる自由には大いなる責任が伴うのです。
(この記事もちょっぴりご参考に)

「誰にもリーダーシップ」の時代、それは、誰もが自由に、自分を発揮して働ける、天国のような世界です。しかし同時に、宇宙飛行士のように、一人ひとりが常に自己研鑽を怠らず、自分の頭で考えて行動するという、大きな責任を負わなければいけない。ある意味大変な時代かもしれませんね。(おしまい)




子連れMBAでは、組織を超えた仲間と一緒に「誰でもリーダーシップ」を身につけることを目指しています🔽



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