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企業が女性管理職を増やすとどんなメリットがあるのか? 10個挙げてみた!

1.今日の日経新聞記事より

今日の日経新聞 朝刊の記事に以下のように、女性管理職を5割にするという記事がありました。

SDGsの中にも目標5「ジェンダー平等を実現しよう」という目標があることは、皆さんご存じだと思います。

まずは、この記事の概要をお話し、その後で、「企業が女性管理職を増やすメリット」について考えてみたいと思います。

2.コニカミノルタ、30年に女性管理職5割 まず海外拠点で【日本経済新聞2022.5.3朝刊】

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コミカミノルタは、全グループ社員が約4万人いる(海外社員 約3万人の海外社員、国内社員約1万人)。

2021年3月末時点で、海外の管理職に占める女性比率は約29%、国内では10%未満とのこと。

そんな中で、コニカミノルタは女性の管理職比率を5割に高めるそうである。

2030年までに、海外拠点の社員で女性管理職5割、国内で3割まで高める計画のようである。

この記事には、女性管理職を増やす理由として、デジタル化など産業構造の変化で企業が変革を迫られるなか、多様な人材を管理職に据えることで、イノベーションを生みやすい組織にすると記載されている。

先日の投稿でも、日本のジェンダー平等の遅れについてお話ししました(↓参照)が、コニカミノルタもまず、海外から始めて、日本も追随するというやり方でないと国内は進まないようですね。

SDGsの目標は、2030年が最終年であり、これから人材育成を踏まえ、女性管理職を増やして行っても、あと8年ではこれが精いっぱいなのかもしれません。

そういう意味でいうと、他の日本の企業(特に事業所が国内のみの企業)は、今からかなり具体的な行動計画を作成し推進しないと2030年は、何も変わっていない可能性が高いです。

3.企業が女性管理職を増やすメリットを10個挙げてみた

女性管理職を増やすメリットについて、いろいろググって10個にまとめてみました。

今回は、デメリットについては、一切記載していませんが、これだけメリットが多いので、各企業とも、是非、女性活躍のための施策を推進してみては如何でしょうか。

❶女性が管理職に登用されることで人事評価の透明性が高まり、社員のモチベーションが向上

女性も全うに評価されて、管理職に登用されることになれば、「誰もが努力に応じた評価を得られる」と従業員の意識が変わる。

従業員の意識が変わることで、仕事に対するモチベーション向上にもつながっていく。

❷ダイバーシティ意識の高まりで、多様な働き方が促進

企業内で女性が活躍することで、ジェンダー平等だけでなく多様性を受け入れるダイバーシティの考え方が浸透する。

性別や年齢、国籍などに関係なく、さまざまな視点を持つ人材が活躍できる企業風土の醸成につながる。

社員同士がそれぞれに異なる他者を受け入れ、多様な発想や価値観を活かし合いながら働くことで、生産性や企業価値の向上などにつながる。

❸さらには、多様性を持った組織構築が可能

管理職が男性ばかりという組織では、何かを決める際、それが間違った意見だったとしても「みんなが同じ意見」という理由で正しいと思い込み、誤った決定をしてしまう場合が多々ある。

ここに女性管理職が入れば新たな考えが流入し、誤った決定に陥る危険性を減らすことができる。

意思決定を行う際にはメンバーに多様性があるほど様々な意見が出て、会社の方針に柔軟性が生まれる。

❹労働環境が改善

女性が活躍するためには、テレワークや産休・育休制度など、さまざまな制度を整備する必要がある。

女性だけでなく、ライフステージやライフスタイルに応じて誰もが利用できる制度を設けることにより、全社員の労働環境の改善にもつながっていく。

❺同性の部下が相談しやすい

組織を円滑に運営し働きやすい環境を作るために、上司が部下の抱える悩みや問題を把握しておくことは大切です。

その場合、女性従業員にとって男性上司には相談しにくいということも多々ある。

上司が女性であれば、女性従業員の人間関係や体調などのデリケートな問題や、ワークライフバランスに関する悩みも話しやすくなる。

悩みを把握すれば、その視点から働きやすい会社づくりの施策を検討していくこともできる。

さらには、男性の部下の場合でも、上司が女性であれば相談しやすい場合が多いようです。

❻社会的評価の向上や、優秀な人材の採用

女性の取締役、部長クラスが増えることで、優秀な女性の採用がしやすくなる。

グローバル化にともない国内外で優秀な外国人材を採用したい場合、女性管理職比率が高くなることで、国籍・年齢の区別なくキャリアアップできる企業という印象を与えることができる。

国内においても、「女性が活躍している会社=働く環境や制度がしっかりしている」というイメージがつき易く、企業のイメージアップにも繋がる。

さらに、こういう女性管理職比率や女性活躍に向けた取り組み内容の公表も、「人材活用に前向きである」という企業イメージをアップすることができる。

その結果、優秀な人材を獲得しやすくなる効果も期待できる。

❼意思決定の多様化

女性が管理職として活躍することは、意思決定に多様な価値観が反映される効果がある。

人口の半分は女性であり、商品開発、マーケティングなどの意思決定に、女性の視点が加わることは必ずプラスの効果をもたらす。

社内においても、女性が働きやすい職場を作るうえで、女性が意思決定に入っていたほうが良い。

❽ESG投資で投資家から選ばれやすい企業になる

昨今の資本市場では、ESG(環境・社会・ガバナンス)を投資判断に組み込み、長期的な投資リターンの向上を目指す「ESG投資」が、世界的に拡大している。

その中で、「企業における女性の活躍状況」も一つの判断材料とされている。

女性が管理的地位で活躍することは社外からの評価基準の一つとなり、グローバル規模での持続的な競争力につながる。

❾ガバナンス強化

イギリスの大学の研究結果では、女性管理職が1人以上いる企業はガバナンスが強化でき、破綻する確率を20%ほど低下させるというデータがある。

例えば、女性には「保身に走らない」人材が少なくないと言われているが、組織が法やモラルを踏み越えそうになったときに正しい指摘をできる人材が増えることは、企業のリスクヘッジにつながる。

「男性は縦社会、女性は横社会」と言われるように、女性はフラットなコミュニケーションをとることを得意としている。

すなわち、女性は男性と比較して、組織という集団の中で、様々な立場の人と適度な距離感を保ち、自分の率直な意見を伝えたり、周囲の人を巻き込んで協力し合うなど、上司や部下と良好な関係を築くことができる。


4.【まとめ】❿女性管理職は企業存続の原動力

❶〜❾を踏まえると、女性管理職が増加することは、最終的には企業存続の原動力になっていきます。

昨今は、変化の激しいVUCAの時代と言われ、これまでの常識が全く通用しなくなったり、正解のない課題が溢れて来たりと、これまでの発想だけでは、どうにもならないシチュエーションが急増しています。

そんな状況の中、女性が活躍できる企業、そして女性管理職や役員が数多くいる企業は、これまでの常識に縛られることなく、新たな可能性を切り開いていくのではないかと思いました。

【参照、引用website】
◆d’s JOURNAL website: 【事例付】女性管理職比率を上げると5つのメリットが!現状と企業の対応事項を解説

◆テレワークナビ website: 企業が女性管理職を増やすべき理由とは?

◆Michael Page website: 女性が管理職になるメリットや求められるスキルとは

◆ジョブジョブ メディア website: 女性管理職のメリット・デメリットは?女性活躍推進法の実態を解説!

◆女の転職type website: 女性採用が企業にもたらす7つのメリット|採用成功する方法や女性特化型サービスについて紹介

◆HRドクター website: 女性管理職を登用する効果は?女性の活躍を増やす環境づくりと施策のポイント


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