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SDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」: 日本の衝撃的な現実を直視する

1.日本のSDGs世界ランキングについて

2021年版 世界のSDGsランキングで、日本は165カ国中、何位にランキングされていると思いますか。以下の6つから選択してみて下さい。

【選択肢】❶ 8位 ❷18位 ❸28位 ❹38位 ❺48位 ❻58位

先日のセミナーで、こんな質問をしたところ、大部分の方は❻の58位ではないかと答えました。

私もイメージ的にはランキングは、かなり悪いぞと思っていたのですが、意外や意外、❷18位なんです。

参考までに、ベスト10は以下の通り、全てヨーロッパの国々です。

❶フィンランド、❷スウェーデン、❸デンマーク、❹ドイツ、❺ベルギー、❻オーストリア、❼ノルウェー、❽フランス、❾スロベニア、❿エストニア

2.日本のSDGs17目標の通知表

しかし、個々に通知表(下図)を見てみると、「目標達成」3、「課題が残っている」5、「重要な課題が残っている」4、「主要な課題が残っている」5でした。

「主要な課題が残っている」目標は、

・目標5  ジェンダー平等を実現しよう

・目標13  気候変動に具体的な対策を

・目標14  海の豊かさを守ろう

・目標15  陸の豊かさを守ろう

・目標16  平和と公正をすべての人に

の5つです。

3.「目標5 ジェンダー平等を実現しよう」の評価が悪いポイントは?

本日の投稿では、5つの弱点のうち、「目標5 ジェンダー平等を実現しよう」について、もう少し詳しく見て行きます。

このSDGsランキングには、国毎に業績評価指標が追記されています。

目標5の中で、特に「主要な課題が残っている」と評価されているのは、

❶女性国会議員の比率

❷男女賃金格差

❸無賃労働時間(例:家事、子育て)の男女差

の3つでした。

4.ジェンダー平等の指標:グローバル・ジェンダー・ギャップ指数

このSDGs目標5のジェンダーギャップについては、世界経済フォーラムもレポートを公表していますので、そちらも見て行きましょう。

2021年3月、世界経済フォーラムの「The Global Gender Gap Report 2021」の中で各国における男女格差を測るジェンダーギャップ指数が発表されています。

この指数は、「経済」「政治」「教育」「健康」の4つの分野のデータから作成され、0が完全不平等、1が完全平等を示しているとのこと。

4-1)日本のランキングは衝撃的

下図を見て下さい。

日本の順位は、なんと156か国中120位でした。

SDGsランキングの18位とは、大違いでびっくりしました(+_+)!

また、日本の分野別指標では、「教育」と「健康」は0.95を超えており、ほぼ「完全平等」であるのに、「政治」0.061、「経済」0.604であり、「政治」に至っては、ほぼ「完全不平等」の状態になっています。

4-2)日本の弱点

日本は政治分野において女性の参加割合が低いという評価です。

国会議員の女性割合9.9%、大臣の女性割合は10%に過ぎないのが低スコアの大きな要因のようです。

また、過去50年間、女性の行政府の長は存在していないということも挙げられています。

経済分野については、女性管理職の割合が低いこと(14.7%)、女性の72%が労働力になっている一方パートタイムの職に就いている女性の割合は男性のほぼ2倍であり、女性の平均所得は男性より43.7%低くなっていることが挙げられています。

【参照、引用website】
◆内閣府男女共同参画局website: 「共同参画」2021年5月号


5.さいごに

実は、今日は「目標5 ジェンダー平等を実現しよう」の目標達成のためにDXを如何に活用するかというテーマで投稿しようと考えていました。

そのために、まず、日本のジェンダー平等の現状について調べてみたところ、薄々は感じていましたが、世界から見ると、日本が如何にジェンダー不平等の国なのかということを目の当たりにしました。

156か国中120位なんですよ。

これ、何とかしなくちゃって誰でも思いますよね。

全然話は違いますが、世界報道自由度ランキング2021年版では、日本は180カ国中なんと67位です。

G7では、最下位。

世界から日本は、先進国の中で最も放送自由度がないと見られているということです。

この2つについては、非常に気になるので、今後、投稿の中で、取り上げたいと思います。


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