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地方起業で自治体をパートナーにする方法

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#官民協働

市民がお客様意識を捨て、自治体のパートナーになるために

市民がお客様意識を捨て、自治体のパートナーになるために

財政がひっ迫し、税収や利用料金ではコストを賄えない公共事業では、値上げが行われることがあります。それに対して「行政の仕事のやり方が非効率」「利用者に転嫁する前にコストを見直せ」という批判の声が上がりますよね。私、これ、いつも違和感を感じているんです。

今日はこの違和感について、少し考えてみたいと思います。

行政サービスのコストを削る、ということそもそも行政サービスは、収入よりも費用の方が多いも

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自治体への電話アポ取りで押さえるべき3つのポイント

自治体への電話アポ取りで押さえるべき3つのポイント

過去の記事で何度か、「報道を見て直接電話をかけてみては?」と書いてきましたが、見ず知らずの相手に対して電話でのアポ取りは、とても勇気がいりますよね。そこで、今日は、電話でアポ取りする前に、押さえておくべき3つのポイントをお伝えします。

1.自治体の問題意識をしっかりと理解する
記事の中で「〇〇計画を策定」「〇〇調査を実施」などと書いてあったら、真っ先に、その計画書や調査報告書をWEBで探し、熟読

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ガバメントクラウドファンディング活用のススメ

ガバメントクラウドファンディング活用のススメ

ガバメントクラウドファンディングって、ご存じですか?

ふるさと納税の仕組みを活用し、寄付金がすべて社会課題の解決に活用されるという、自治体版クラウドファンディングです。

面白いのが、この寄付金の行方は必ずしも「自治体」だけではなく、地域のNPOや事業者も対象になるという点。有名なところだと、犬猫の殺処分をゼロにするためのNPO活動に寄付したり、地域の子ども食堂の開設、NPOが行うコワーキングス

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国の白書を味方につけろ!

国の白書を味方につけろ!

「白書」という言葉を耳にすることがあると思いますが、実際に目にしたことがある方は少ないのではないでしょうか。防衛白書、とか、観光白書、などが代表的ですね。国の政府機関が省庁ごとに毎年公表している、行政課題や政策を解説した書籍です。

【白書一覧】

この白書は、単に読み物としてではなく、行政が今の世の中の課題をどのようにとらえ、どんな解決策を展開し、その先の未来をどのように作ろうとしているのかを示

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自治体に提案するためには、参加資格が必要って知ってますか?

なじみのない自治体への営業ですが、民間企業への営業と大きく異なるポイントがいくつかあります。

先日は、自治体業務委託の年間スケジュールと予算の考え方をお伝えしましたが、今回は、自治体に提案するために必要な「有資格者名簿への登録」についてお伝えしますね。

有資格者名簿への登録って?自治体は公的な機関であり、税金で運営され、社会的信頼が寄せられています。その自治体が業務を委託した企業に対しても、社

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知らずに営業するのはムダばかり! ~成約率を上げる「スケジュール」

知らずに営業するのはムダばかり! ~成約率を上げる「スケジュール」

今回は、私が自治体営業17年の経験で獲得した、成約率を上げるための「スケジュール」の考え方についてご紹介します。

むやみにアプローチしても時間の無駄あなたの団体が取り組んでいる事業内容や実施体制、自治体との関係性などで、営業にかけるべきタイミングが異なります。極論すると、これまで自治体担当者と何のつながりもない場合は、いまから営業しても年内の受託は困難です。というのも、今発注されている業務は、大

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コネがなくても大丈夫。行政連携のきっかけづくり~市民協働提案事業

コネがなくても大丈夫。行政連携のきっかけづくり~市民協働提案事業

自治体からの業務委託は、小規模だと数十万円からあるって、ご存じですか?

例えば、女性向けの研修事業や、中小企業向けのセミナー事業などだと、企画から実施まで3か月くらいで、100~300万円くらいの委託費のところが多いようです。

でも、応募するには自治体ごとに登録しなければいけなかったり、他の自治体で同種業務の実績が必要だったり、と、なかなかハードルが高いもの。

ところが、1年のうち今の期間だ

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