スキッゾフレイニア

文学部新2年。何かあれば、コメントかtwitterのDMでどうぞ、元のナルコレプシー

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人生という「締め切り」の中で思うこと。

1時間でこの問題を解きなさいと言われたら、嫌だ。焦る。 いやしかし、なぜ焦るのか。考えてみるとよく分からない。 問題を解いて1時間で終わった場合と何が違うのか。 どちらも、1時間で、問題を解くことに変わりはない。 違うことといえば、「締め切り」がはっきりとしているということだ。 しかも、自分で、ではなく、他人によって決められることが重要ではないかと思う。 いや、しかし、この仮説が正しいのなら、私たちは人生をどう捉えればいいのだろう。 私たちには、常に「締め切り」

    • 始まりと終着点 —京極夏彦(2023)『文庫版 姑獲鳥の夏』—

      京極夏彦は私の人生を変えた存在と言っても過言ではない。 高校に上がるとき、渋々文系を選んだ私にとって行きたい学部などなく消極的に文学部としていただけであった。そもそも、無駄だとは絶対に言わないが、昔からより実学を好んでいたため、あまり文学なんてものに触れることはなかった。 私を小説の道に引きづり込んだのは、間違いなく友人Oであろう。彼は中学に入りたての私にライトノベルを勧めてきた。タイトルは『金色の文字使い ―勇者四人に巻き込まれたユニークチート―』であった。3年ほどライト

      • 映画ドラえもんレポート『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』

        Abstract ドラえもんの具体的な内容は避け、私からは気になったテーマを「ディストピア的な人間-機械の構図と人間と機械の共存」、「パーフェクト小学生とダメな人間」の2点について検討する。補講として「天気雨とタイムワープ」にも触れる。 ディストピア的な人間-機械の構図と人間と機械の共存 この映画ではユートピア(本作ではパラダピアと呼ばれる。以下パラダピアとする)は心を失った人間を支配することで争いもなく飢えることもないという形で描かれていた。これに人間-機械の構図が見て取

        • 終日雑事を洗い流し透き通った風を食べる@三永水源地

          最近良くないことが多く、気が滅入っていた。 新しく始めたアルバイトに馴染めず、もともとしていた方でもミスを起こした。 大学では新歓が終わったかと思えば、試験があり、終われば文化祭である。充実感があり非常に満足している反面、やはり疲れてしまったようだ。 お昼を外食で済ませた。そのまま当てもなく田口へと向かった。田口に至るまで誰にも鉢合わせなかった。(田口は大学の南に広がる地域である。特に何もない) 田口に来たはいいものの、特にすることもなくただ道を進むだけである。坂を登るのに

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        • 我日々此処に記す
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          55歳のおばあちゃんが73歳になって1歳の僕が19歳になって。#成人を迎える前に

          時間の流れはとても早いと言う。 私が生まれてからあと一年弱で20年になる。 小さい頃私の家には日本の歴史の1巻と2巻だけ置いてあって、その漫画を腐るほどみていた。 内容は覚えていない、漫画という娯楽がそれらしかなかったから読んでいた。渋々ということはなくいつも楽しんで読んでいた。 人の昔話をよく聞いていた。特に興味があったわけではない。 ただ人の話を聞かないとその人が悲しむだろうから聞いていた。今思えばそれが興味というものかもしれない。 この20年でいろんなことが

          55歳のおばあちゃんが73歳になって1歳の僕が19歳になって。#成人を迎える前に

          結局どうでもいい

          現在、ロシアのウクライナ侵攻(ここでは侵攻としておく)が始まるが、相変わらずのんびりと過ごすことになる。 ニュースでは現地の情報が供給され、SNSでは言論が飛び交う。 ある人は今後の稼ぎを気にし、ある人はウクライナ同様領地を取られている日本は危ないと口にする。 70年から今に至るまで、我々は進歩していない気がする。内容は変わっているが根本が変わってない。 分断が始まったのもその頃で、男尊女卑が白熱したのもその頃である。 オイルショックでは買い占めが走り、政治不安で「魔術」

          結局どうでもいい

          感覚と理解 #写真

          私は好きなものは何かという質問が好きではない。 私は、特に好きというものはない。 私は、特に嫌いなものはない。 ないわけではないが、思い付かない。 そもそも好きとはなんなのか。よく話題になり、自分なりに理解はあるが、それでも冒頭の質問には答えられない。 以前さまざまな小説の好きの解釈をまとめたものを見たが、納得できるものはなかった。 好きというのはなかなか難しい。 好きなものはというと「お兄ちゃん」といっていた弟を見て微笑ましく思った。 好きなものを簡単に言えるのはいつも

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          美味しい時間

          ———なかなかピタリとくる言葉が見つからないので、美味しい、美味しくないという言葉を使うことにした。どちらもぼんやりとしているので、問題はなかろう。  そう思ったのはふと散歩をしていた時だ。昼にあまりご飯を食べなかったので、ちょうどお腹が空いていた。途中に食堂があったので、そこで食べようかと思ったのだけれどもやめた。まだその空腹を味わっていたかった。疲れか、運動不足か、空腹か、何のせいだかわからないが持ち上がらない足を運んで、今パソコンの前で座っている。静かな部屋にお腹の音

          最近何もしていなかったが、それはそれで心地よかった

          ここ1週間ほど本当に何もしていなかった。ずっと寝てた気がする。 普段から、何か有意義なことをやっていないと気分が悪くなる性質を持っているのだけれど、ここのところははまるで、猫のような日々を送っていた。 大学ではサークルを掛け持ちし、授業を大量に入れている。その分、やることは多いが、最近ではなれてきた。以前のように潰れないようにしたい。 猫であった私が人間に戻ったのは友達からのLINEであった。 現在、友達と一緒に大学生らしく団体を作っている。 大学生になってしたかっ

          最近何もしていなかったが、それはそれで心地よかった

          マイペースという呪い

          マイペースという言葉は呪いの言葉だと思う。 小さい頃から、よく言われてきた言葉だ。 マイペースだからと怒られてきた。 自分なりになんとかしようとするのだがうまくいかず、幾度となく怒られた。 学校でもマイペースだと言われた。 仕方ないなあと呆れた様子の子もいれば、かわいいなあと続ける子もいた。 頭がおかしくなりそうだった。 そこで私は、マイペースは薬に似たものなんだと考えた。 適量であれば、良い。それを超えると悪い。毒になる。 学校の子達ももっと親しくなれば、

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          19歳をいかに過ごすか。怒涛の一年を終えて、始動。#誕生日

          19歳は、課題の遅延から始まった。とりあえず、写真を撮っておいた。 18歳、人生の集大成であった。自分との決着をつけ、自分では不可能だと思われた受験にクリアして、大学に入った。大学に入った後は、暴走する自分の手綱を引きながら、なんとか今に辿り着いた。道中、新しい友人もできた。年上の友人は初めてのことであった。大変なこともたくさんあったが、楽しかった。 終わりは悪かったので、全てがいいとは限らないのだが、まあいつも遅れてるし、いつも通りかと思い直す。 本当に色々あった

          19歳をいかに過ごすか。怒涛の一年を終えて、始動。#誕生日

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          夜空を映す#写真集

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          自分の家を他人の家と勘違いする話

          支度をして、家を出る。 家を出たら、鍵を閉める。 鍵を閉めるとき、必ず扉ないし家の方に向かなければならない。 後ろ向きで鍵を閉められる人は稀だろう。 扉ないし家を見た時に他人の家から出たような気がする。以前家を間違えたせいかもしれないなと思いながら、街へ繰り出す。 たびたび、身体が謝ろうと咄嗟に動く。誰もいない家に向かって、頭を下げる。 大学入学という緊張が解けて、それによる違和感の誤魔化しが効かなくなったのかもしれない。 大学生活による化かしが解けてしまったの

          自分の家を他人の家と勘違いする話

          天使と悪魔、アンチとファンに想いを馳せてみる

          最近、さすが日本というコメントをよく見る。日本の技術、文化、伝統、先人たちが築いてきたものは素晴らしいと思っているし、褒められると自分のことのように嬉しい。 同時にまた、過去の物から発掘されたセクハラ、パワハラなどのハラスメントについては考えていかなければならないだろう。 最近、高齢者に対して風当たりが強い気がする。わたしが見ているのが偏っているのかもしれないが、実際にそういう人は多くいるように感じる。 そもそもそこまで他人に敵意をむけられるのかと感じる。どのような人で

          天使と悪魔、アンチとファンに想いを馳せてみる

          見当違いな知恵を得ること。

          先日、ノーベル物理学賞を二酸化炭素の温暖化影響を予測した績により真鍋淑郎が獲得した。 彼の好奇心やその先見の明に対して私はすごいなとしか思わなかったが、世間では、いつも通り、日本教育についての話題が飛び交っていた。 思っていたより、日本の教育を変えるべきだという人が少なくて驚いた。 案の定、変えるべきだという人もいた。 もちろん私も教育がこのままでいいとは思っていないし、教育自体に興味があるのは確かだ。 しかし、教育を変えることについてどのように変えるべきかの議論な

          見当違いな知恵を得ること。

          意識して聴こうと思うと意識して聴く行為そのものを忘れることへの対策

          よく人の話を聞いていないと言われる。 連絡帳開いてと言われて、連絡帳を開くのだが、その途中で連絡帳という文字が目に入り「連絡帳ってこんな漢字だったか、ここに書いている以上この感じが正しいのだろう。自分はなんの漢字と勘違いしてたんだろう」と考えていると、ちゃんと連絡事項を書きなさいと怒られたことは、鮮明に覚えている。 そのころは、今ほど語彙力もなく説明できず、強く出られない性格であったので、言い返すこともできなかった。 その気が逸れる癖をなんとかしようと試みてきた。 ま

          意識して聴こうと思うと意識して聴く行為そのものを忘れることへの対策