マイペースという呪い
マイペースという言葉は呪いの言葉だと思う。
小さい頃から、よく言われてきた言葉だ。
マイペースだからと怒られてきた。
自分なりになんとかしようとするのだがうまくいかず、幾度となく怒られた。
学校でもマイペースだと言われた。
仕方ないなあと呆れた様子の子もいれば、かわいいなあと続ける子もいた。
頭がおかしくなりそうだった。
そこで私は、マイペースは薬に似たものなんだと考えた。
適量であれば、良い。それを超えると悪い。毒になる。
学校の子達ももっと親しくなれば、マイペースが嫌になるだろう。そう考えた。
そう考えると親しい友人もまだまだ親しくなかったのかと少し寂しく感じた。
かくして、notマイペースの自分とマイペースの自分の戦いが始まった。
展開はマイペースが優勢だったのだが、最終的に勝ったのはnotマイペースだった。
しかし、なかなかマイペースを除くことができない。それはどこまでも付き纏った。
結局薬だったのだなと思う。マイペースを摂取しすぎて毒になるのが嫌で、マイペースを摂取することを拒んだ。
自分は結局マイペースで、マイペースで押していこう。そう思った。
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