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自分を安心させるためには

どうしようもなく不安だった時の話

自分がおかしくなっていると、気が付いた時には手遅れだったのかもしれません。どうしようもなく心が沈んでしまい自分を保てなくなっていました。なんか、壊れてしまったパソコンのように、何をしても心が起動しなくなってしまったようでした。

思い返してみれば、その前兆は確かにありました。感情が抑えきれなくなってしまったり、訳もなく涙が溢れてきたりしていたんです。でも、自分のことなのに見てみぬ振りをしていたんです。それでもなんとかなると思っていましたから。そんなにメンタルが強い方ではないと分かっていたのにも関わらず、まさか、自分が心が壊れるなんて思ってもみませんでしたから。

仕事をしている時も、家にいるときも、どんな時だって、何かに追い立てられているような気がしていたんです。どうしたものか漠然と不安が襲ってくるのです。みんながみんな、僕のことを邪魔者だと思っているような気がしてなりませんでした。さっき目線を逸らしたのは、きっと僕を避けているからだとか思ってしまうのです。この世の全ての人が、僕が消えてなくなればいいと思っていると考えてしまうのです。こうした考えを永遠に頭の中で繰り返したいたのでした。

その反動は、睡眠や食事に影響していました。眠れなかったり、昼間に立っていても意識が飛ぶほど、睡魔に襲われたりしました。吐くまで食べないと気が済まなくなりました。食べ物を詰め込んでいるときだけ、満たされる気がしたのでした。ただ、どんなに食べ物を胃の中に詰め込んでも満足しないのです。こうしたことが、より一層、自分を憂鬱なものにさせていくのです。いよいよ、自分はどうしようもなくおかしくなってしまったのではないかと思うからでした。

そうやって、自分がおかしくなっていると気が付いたときには、もう生きている必要性を感じられなくなっていました。不安でいることが、耐えきれなくなっていたんです。毎日が苦しくて苦しくて仕方ありませんでした。

それなのに、自分に何が起きているのか分からないのです。それが、たまらなく怖かったのです。早く楽になりたいということしか考えられなくなっていました。

たくさん後悔したし、これでもかっていうくらい自分を責めたし、自分を否定しました。本当に何もかもが不安で苦しかったのです。

自分を安心させられた一言

ここまで、自分がおかしくなっていたのにも関わらず、僕は自分がまだまともな人間だと思い込んでいました。自ら命を投げ出そうとした次の日も仕事に行こうとしていたくらいでした。

そんな僕を家族が見かねて、病院に連れていったのでした。

診察を受けてすぐに診断が出ました。

「あなたは鬱病です。それも重度の。」

お医者さんは、あっさりと一言そう伝えてきました。今から入院してくださいといった後のことを家族に説明はしていました。それは、僕の耳には入りませんでした。まさか、自分がうつ病にかかるなんて信じられなかったからです。

ですが、この一言こそが僕の心を安心へと導いていったのでした。

最初は受け入れることが出来なくて、随分と反発していったのですが、入院生活になれたり、同じような経験をした人の話を聞いたり、うつ病への理解を深めていく中で、自分がうつ病であることを認めていくことが出来たのです。

そこから、僕は自分がうつ病であるということを知れたことで、次第にどうする必要があるのかが見えてきたんです。だから、前を向くことだって出来たんだと思います。

心の安心につながる法則

どうして、あそこまで不安を抱えていながら、自ら命を投げ捨てようとするまで追い込まれていたのに、前を向くまで回復することが出来たのかというと、間違いなく病院の治療やカウンセリングのおかげだと思いますが、ひとつのきっかけとして、自分がうつ病だということを言語化することが出来たからだと思います。

それまでは、自分がどうしてこんな気持ちになったり、行動してしまうのか全く分からなかったのです。人は分からないものや理解できないものに対して恐れや恐怖を感じるのです。僕が漠然とした不安を感じていたのもそれが原因となっている部分が大きかったのではないかと考えられます。

自分は鬱病だということを言葉にすることが出来たことで、自分を客観視することが出来たのです。ですので、自分の行動や思考が理解しやすくなったからだと思うのです。

僕の話は極端なものですが、日頃から自分を安心させていくためには、普段から、自分の気持ちや思いといったものを言語化するということ。言葉にすることを心掛けていくことが大切なんだと思います。

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今日も自分をご機嫌に。
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