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本当に幸せになりたいの?

僕と本の関係性

僕は本が好きなんです。本には、随分と助けられてきたように感じるものですから。

子供の頃から、仲の良い友達が、僕にはほとんどいませんでした。とても厳格な母だったために、週に5回も習いごとをさせられていたからです。学校が終わって、クラスのみんなが、学校が終わったら、一度家に帰り誰かのお家や公園に集まる約束をしているのを横目に、いつも習い事があるために、足早に帰宅を余儀なくさせられていました。

ときどき、野球の人数が足りないからなのか、誘ってくれることがありました。それが、とても嬉しかったし、どうしても行きたかった。でも、結果は目に見えていました。どうせ母がダメだっていうのは分かっていました。なのに、いつも期待して、親に聞いてみると言っては待ってもらっていました。

次第に、人数合わせの誘いもなくなってしまったのでした。そうすると、休み時間も、いつしか一人になってしまいました。

だから、どうしていたのかというと、僕はいつも学校の図書室で、過ごすようになりました。

その時から、本が友達になっていたのでした。

今でも、憶えているんです。ファーブル昆虫記やシートン動物記。そういった僕の知らない世界に憧れて何度も読み直したものです。

いつも本を読むことで、僕は現実の辛い世界から、ワクワクさせてくれる知らない世界に導いてくれるものとなりました。本を読むことで現実逃避するようになっていたのでした。

大人になり、随分と読む本の量は減りました。しかし、何処か本を読むことで自分を保てるような気がしていました。自分の夢を追いかけていたころは、専門書を読み漁っていました。知識を得られるのはもちろんでしたが、そこでも、僕の知らないことを見つけた時はワクワクしたものです。そのワクワクに出会って、僕自身のモチベーションを上げるためだったのかもしれません。才能もないと感じていた僕にとって、虚しさや悲しさだらけの心の空きまを埋めてくれるものでした。

ある時から、本を全く読むことはなくなりました。そんな余裕がないくらい僕は仕事に全てを捧げていました。そこまで僕は追い込まれていたんだと思うのです。ずっと、心の支えにしていたものを見向きもしないくらいだったのですから。気がつけば、電卓を打てないくらいに思考は回らなくなり、精神は崩壊していました。お医者さまからは、鬱だと診断され、これまで必死に築き上げたものも、何もかも失ってしまったのでした。

病院のベットの上で、人生のどん底であると味わっていました。ただ、ぼーっと過ごす日々が続きました。そんな中で、同じく精神を病んでしまい入院されていた、ある方に、相田みつをさんの本を進められたのでした。「私は、これで救われたよ。」って。

その方は本当に優しい人で、退院されるときに、僕にたくさんの本をくれたのでした。僕は、そこで本と再会し、再び本の世界に浸るようになりました。頂いた本の中には、学びになるような本ばかりでした。本で人生が変わると言われても、大げさなように感じていましたが、どん底だった僕の人生を、再び、立ち直ろうと前を向かせてくれるものになったのです。

変わったことと言えば、昔までは、現実逃避の為に呼んでいたものでした。それが、僕自身の成長のために読むようになったことです。

本で幸せになれる可能性があるというのに

誰もが知っているのではないでしょうか。だって、子供の頃から言われてきたじゃないですか。本は読んだ方が良いって。

それを頭の中で分かっていても、本を読まない人は、多いように感じます。いや、時代が、必要性を感じさせないように感じるのです。

誰もが、幸せになりたいと願っています。

誰もが、豊かになりたいと願っています。

でも、本気で実現したいと、思っているかどうかなんて、みんなそれぞれだということを知りました。

少し前までは、誰かが困っていると、それだったら、この本を読んだ方が良いよって進めていました。だけど、進めた本を実際に呼んだよって言ってくれた人は、僕の周りにはいません。中には、本は嫌いだと言う人もいました。

それは、困っていると言いながらも、きっと、そこまで困ってはいないのではないかと、僕は感じてしまう。本の世界では、自分の悩みを解決しているヒントがたくさんあるのに、読まないのですから。もしくは、僕のことをいまいち信用していないのかもしれない。そっちの方が納得できる。

ある人が、子育てに悩んでいました。どんなに頑張ってみても、子どもが言うことを聞いてくれない。自分の育て方が間違っているのか、不安にもなってしまうと。だったら、この本を読んだ方が良いよと、僕は進めました。同じように悩んでいる方々の話も書いてあるし、こうしたらいいよと丁寧にひとつひとつ書いているよって。

でも、そんな時間はどこにもないよ。子育てのことを分かっていないんだねと強めに返されてしまいました。確かに、余裕はないかもしれない。でも。相対的に考えてみたら、あれやこれや悩んだりしている時間やもがいている時間。その時間を本を読むことで解決できるかもしれない。安心もできるかもしれない。実際に僕は、この本を読んで自分に大丈だと言えたのですから。その可能性が十分にあるといえるのに、どうにか時間を作ってでも、そうしたヒントは欲しくないものかと、僕は感じてしまうのです。

そうはいっても、本を読む余裕がないとか、時間がないと思うことも、僕は痛いほどわかるんです。僕にも、先ほど言ったように、そういった時期を過ごしていたのですから。

でも、僕には確信があるのです。これまでに何度も、本に救われてきたのですから。

言われてみれば、本を読むことは、忍耐力もいるし、時間もかかるものです。知識や知見が広がり、成長に繋がると言われても、直接的に効果を感じることは出来ない。メリットデメリットで言えば、今の時代において、デメリットが多いのかもしれません。だから、多くの人は、趣味のひとつとして捉えているのかもしれません。

だとしても、本当に人生を変えたいのなら、どんな本でもいいから、本気になって、思いを持って読んでみて欲しい。そこに、自分にとっての必要なメッセージを見つけることができるはずです。そうした大切なものを手にする時は、メリットに縛られない行動の時に起こるものだと思いませんか。

知識だけでは、変化を起こせないことも分かっています。でも、行動だけでは、間違った方向に進んでしまうこともあります。新しい価値観に触れて、知識を得たから、行動し実践することが出来た時に、人生は少しずつ動き出すものだと思うのです。

そうした可能性が、本には秘められていると思います。

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メルシー

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