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新しい自分に生まれ変わるために

もしも、生まれ変わることが出来たなら

生まれ変わることが出来たなら、この人生を一度リセットすることが出来たのなら、そんな事ばかりを考えていたことがありました。

それくらい、自分の中で許せない部分を抱えていたからです。

でも、誰もが気に入らない自分の姿を持っているのではないでしょうか。

当時の僕は、どうしても自分が許せなくて、現実が嫌なってしまったのでした。

いつまでも意気地なしの自分。どこまでも非を認めようとしない意地っ張りな自分。幾度となく座り込んでしまう弱気な自分。大したことないのに怒りを露わにしてしまう感情的な自分。見栄を張りたくて嘘を付く自分。笑いながら自虐を言う惨めな自分。誰かが助けてくれるのではないか、誰かが何とかしてくれるはずだと、どこか甘えている自分。また、そうした自分を正当化するために、言い訳ばかりしてしまう自分。

これらをすべてを清算したかったのです。

これほどまで、自分が醜いと感じたことはありませんでした。自分が憎くて仕方ありませんでした。

天を仰ぐように、生まれ変わったらいいなと思っていたけれど、僕の願いが叶うはずもありませんでした。

心の成長とは

高校生の頃、僕は落ちこぼれだったのです。成績は本当に悲惨なものでした。ただ、数学の先生が、かなり厳しかったために、数学の成績だけが異常に良かったのでした。今では、もう見られないものかもしれませんが、その先生はいつも竹刀を持っていたのでした。あまりの厳しさに、僕は何度もビビッていたのです。自分の臆病さや弱さが、運よくその厳しさにはまったのでした。優しい先生の教科はことごとくダメでしたから。

誰よりも弱音を吐くし、逃げ腰で、人の優しさに付け込むような卑怯な自分には、厳しい人がいないとダメだし、厳しい環境じゃないと真面目になれないと常日頃から考えていたのです。自分に厳しくないと自分はダメになってしまう。自分に厳しくならないと変われないと思うのでした。

冷静になって、客観的に自分を見つめてみたって、自分に厳しくするしか選択肢はありませんでした。

しかし、それは上手くいきませんでした。

自分に厳しくすることで、より成長し、自分を変えていくことが目標だったのです。ですが、自分に厳しくしないといけないと思うあまり、妥協を許せなくなっていました。いつしか、完璧な自分を目指していたんです。

それは、徹底的に弱い自分を排除しようとするものでした。意気地なしである自分をこれでもかと言うくらい否定して、自分の中から追い出そうとしたのです。

ただ、そうすることで、思いもよらないことが自分に起きるようになりました。目の前に勇気が必要なことが迫ったときに、心身もろともボロボロになり消耗しきってしまうのでした。

つまり、どういうことなのかというと、目の前に障壁となるものが迫ったとき、自分には乗り越えられないと心が判断して、意気地なしの自分を出していたのです。何か問題が迫ったとき、感情的になってしまうのは、そうしないと自分を守ることができないと心が判断したからなのです。何か失敗して時に、その失敗を受け入れることが出来ないから、言い訳して自分を守っていたのでした。

僕が、憎いくらい嫌いだった多くの自分は、僕が壊れてしまわないために、守ろうとして頑張っているものだったのです。そんな自分を僕は否定して、自分から追い出してしまっていたのです。だから、僕は自分を保つことが出来なくなって壊れてしまいました。

新しい自分になるということは、確かにこれまでの自分とさよならをしないことにはなれません。その為には心の成長が必要だったのです。これまでのネガティブな思考や行動でしか、守れなかった自分とさよならできるように。それは、決して否定するのではありません。受け入れてこそ手放せるものだと言えたのでした。

自分自身に対して、血も涙もない鬼になる必要はありません。

心の成長と言うものは、そんな自分を受け入れ、許すことが出来るということです。

自分の醜さを受け入れることが出来るからこそさよならが出来るのです。そんな自分をひとつ認めることが出来たからこそ、ひとつ次に進めるものだということに気がつけたのでした。

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