見出し画像

今この瞬間を大事にする方法

心がストレスを感じるのは

何か集中しようとしても出来ないことが、これまでに何度もありました。僕には集中力というものが欠けているんじゃないかとか、意志が弱いだとか思い、情けなく思うことも感じるのでした。

このままではいけないと、その時の自分の心境を振り返ってみると、怒りや悲しみを感じていたり、動揺したり、焦りの時も集中することができていません。つまり、心が乱れている時に、集中することが出来ないと言うことだったのです。

このことを踏まえて考えてみると、心がストレスを感じるのは、心ここにあらずの時で、今、ここに集中することが出来て、充実感を得ることが出来るということです。

どんなに忙しい時でも、何かに集中出来ているときは、ストレスは感じにくいものになってはいないでしょうか。ひとつのことに取り組んでいても、あれもやらなきゃとか、これもしなくちゃとかいうことが、頭の中で浮かび、気持ちが分散してしまうと、たちまち、ストレスを強く感じてしまうものです。

出来ること出来ないこと

そもそも、ストレスは過去の後悔や未来の不安から生まれるものばかりです。しかし、それは、今の自分には、どうすることも出来ないことだと思うのです。未来を自由自在に変えていくことは出来ないし、過去を変えることは出来ません。これは、間違いなく自分の人智を超えたものです。

出来ないことに意識を向けることは、心の安定を失います。それでは、意識は散財してしまいます。そうなっては、たちまちストレスを強く感じてしまうものだということです。

自分に出来ることと出来ないことを分けることは、まさに心を穏やかに生きることの重要なポイントだということが言えるのです。

この世界において、人生は可能性に満ちている。可能性は無限大なんだという言葉があります。素晴らしい言葉だし、信じるに値する格言であることは間違いありません。しかし、その言葉を全て鵜呑みにしてしまい、なんでもかんでも全力でがんばってしまう。

それでは、自分の思いも、思考も、行動も分散されてしまうもの。この世界に絶対はないように、完璧にこなすことは不可能なのです。自分に出来ないことがあると受け入れられるだけで、気持ちが楽になるものです。これまで、頑張らなくちゃいけないと、重くのしかかっていたのもが、出来ないと認めて、頑張らないと決めるだけで、手放すことが出来るのですから。

それは、心の安定に繋がるものです。すなわち、今目の前のことに対して集中することにも繋がっていくのです。


時を忘れるひと時を

僕は寺院に行くのが好きなのです。あの神聖な空気感を感じると、時を忘れて心が安定します。歴史を感じる建物を見ると、様々な人の想いを感じ、自分を小さな存在として受け入れることが出来ます。そのことで、悩んだり、くよくよしていることをちっぽけに思えて、手放すことが出来て、心が安定します。美術館に行って、絵画といった芸術をみると、作品そのものに引き込まれた感覚になって、時を忘れてしまいます。

自然に触れたりすることは、どうしたものか、子供の頃に戻った気持ちになり、時を忘れてしまいます。それに、壮大な景色や絶景を見ることも、自分が自然の中に溶け込むようで、時を忘れてしまいます。音楽を聴いて歌詞に耳を傾けると、その歌の歌詞の情景と自分自身の体験と思いが重なり、時を忘れて意識は集中します。気分を変えるためにはいいけど、音楽をききながら、集中するこは難しいとも言えるのです。

更に、僕は本を読むことが何より好きです。昔は、本を読みその物語の世界観にのめり込んでいくことで、現実の世界から、逃げ出すことができるからという理由で、ずっと本を読んでいましたが、今は新しい出会いの為に読んでいます。このnoteを書くことも集中して、時を忘れているときがあります。

ここまで、長々と書かせていただいたのは、自分の日常の中にも、たくさん時を忘れる瞬間があるということです。この時間を大切に思い、感じてみることこそ、今この瞬間を大切にしていることなのです。

こういった日常の中で、色んな瞬間に、自分は今、この瞬間を大切に出来ているなと感じることこそ、最も大事なことです。それで、自分という存在も尊重することもできるのですから。自分を何よりも尊重することは、自分が費やす時間を、もっと大切にも思えるものです。より、今、この一瞬一瞬でが、かけがえのないものだと思えるのです。

訓練のように瞑想する必要はないのかもしれません。自分を戒め、気合を入れる必要もありません。もうこれまでに何度となく、時を忘れるほどの体験を経験しているものですから。そこにフォーカスを合わせるだけなのです。意識をするだけなのです。それは、日常の中にたくさん詰まっています。

心の安定にこそ、今この瞬間を大切に出来るものだということを理解して頂けたら、嬉しいです。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?