自分を好きだと思わなくなったら
思い出に浸りたくなったとき
急に思い立ったように、スマホの保存している写真を見返したくなる時があります。どんな過去も、時が経てば輝き出すもので、あの時は良かったと思ってしまう。あの時感じていた辛い出来事も苦しかった思いも、すっかりと忘れてしまったかのように。
でも、僕がそうやって過去に浸ってしまう時は、大方、自分が好きだとは思わなくなってしまったときなんです。いいとこ取りした過去にすがってしまうくらい、今の自分に魅力を感じなくなってしまうことがあるからです。
自分を好きでいられているときって、いつも、自分の考えていることや感じたこと。選んだものや行動したことに、「いいね!」をすることが出来ているのに、この時ばかりは、そんな余裕もなくなっているのであります。
そんな時は、自分を過去に浸って、なんとなく慰めるのもいいけれど、ちゃんと理由を探さなきゃいけないと、自分に優しく接することが、また出来るようになるために。僕は、過去の経験でそう気が付くことが出来たのでした。
自分を好きでなくなってしまった原因を探していくうちに
ある日突然、自分を好きだと思えなくなってしまったら、原因を探してみて下さい。
完璧になろうとしていた?
誰かと比べてばかりいなかった?
ちゃんと考えてみれば、大したことないのに、いつの間にか随分と執着していなかった?
自分を偽り過ぎた?
人のことを気にするあまりに、自分のことをほたらかしてた?
探してみれば、色んなことが、思い浮かんでくるものです。どうしてなのかを探っているうちに、大切なのは自分自身だったということに、改めて気づかされるものです。
気付くことができたのなら、また、元気が出来るように、自分を好きになれるように優しくすることだって出来るものである気がします。
そうやって、浮ついた心や焦ってしまっていた心、意気消沈してしまっている心を穏やかに変えていく。
日常生活の中で、僕らは無意識にでも、肩の力が入り、いつの間にか強張ってしまうものです。だから、どうしても、心の動きは波のようになってしまう。
新しい自分と出会うために
自分が調子の良い時や状態が良い時、あるいは物事が上手く進んでいる時は、自分を好きになるのは難しいものではありません。ですが、ちょっと躓いた時にだって、自分の中にあるお気に入りな部分を探せるように、自分自身と信頼を築いていくのです。
その時に、大事なのは完璧な人間の目線ではなく、恋人の目線や幼い子供の親の目線で。それは、甘すぎるかもしれないと思うかもしれないけれど、それよりも、いつまでも味方だと思わせることの方が大切だから。
自分を優しく見つめて、信じてあげよう。
歳を重ねていくことだって、同じようなことが言えるのだと思います。若いときは、ああはなりたくないと感じていたことがありました。言葉を余計に言ってしまったり、他人にとって余計なことまで口を出してしまったり。身体的な部分でもそうです。いつまでも無茶が出来ると思っていたことが、思う様に出来なくなってしまうものです。こうはならないと避けていた自分に、否応なしになっていくものです。その時に、あれこれと出来なくなったことを並べて自分に失望したり、嫌いになったりすることが出てくると思います。
その時に、視点を変えることが出来て、自分にこう言えるようになりたい。「これは、確かに出来なくなってしまったけれど、これは出来るようになった。」その為にはいつも新しい自分を探さなくてはいけない。
新たな自分を見つけられるようになると、形はかわれど、自分を好きなままでいられるのではないでしょうか。過去の自分の中から自分を好きになろうとするのではなく、今の自分の中から好きになれる部分を探しだせばいいのです。
そのための努力は、日常から必要なんです。
新しいことややったことのないことに興味を持ってみたりすること。ああだこうだと自分を決めつけずにチャレンジしてみたりすること。常にせいちょうしたいという気持ちで選択していくこと。どうやったら新しい自分に出会えるかなんて、考えて行動した人にしか出来ない事。やれることは、無数にあるはずなんです。
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メルシー
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