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期待値を下げてあげる

不満を持つタイミングって

ついこないだ、自分に対して凄くイライラしちゃったんです。それは、仕事中に体調を崩してしまって、これくらいは出来るだろうと思っていたことも、頭痛がして思うようにいきませんでした。これくらいも出来ないのかと、不満に思ってしまったからきっと、イライラしたのでした。

思い起こせば、不満に思うことは、全てにおいてと言っていいくらい自分の都合に合わせたタイミングなんだと、ふと思えました。

例えば、スタッフが作業中に、どんどん洗い物をシンクに溜めていたのです。僕自身は、ひとつの作業の度に洗い物をして残さないようにすれば、効率が良いと考えていました。だから、シンクに溜まっている洗い物を見て、正直イライラしてしまったのです。

しかしそれは、僕の思考や価値観であり、相手にとっては、まだ溜まっているとも思っていないかもしれないし、まとめて洗った方が効率が良いと考えているのかもしれません。

つまり、僕はいっしょに働いているというだけで、僕と同じ思考や考え方の通りにするべきだと勝手に決め、スタッフはその通りにするべきだと期待してしまっていたのです。

それは、お互いに不満になるし、関係性の悪化につながるものに発展する可能性は大いにあると感じています。

よく、旦那さんの文句を、パートさんから聞くのですが、おおかた、こうしてくれない、ああしてくれないという、不満からくるものでした。社会に対してもそうです。国がこうしてくれない、会社がこうしてくれない、行った先のお店が、ああしてくれなかった。それは、全て自身の都合の良いタイミングで不満を口にしてはいないでしょうか。

期待と現実のギャップ

これらのことを踏まえて考えてみると、不満は、期待と現実のギャップの差によって、生まれる感情だということが分かります。つまり、自分にも相手にも、期待し過ぎちゃっているんです。

ぼくは、うつ病という精神的な病気にかかってしまった時に、これまでの人生の中で、言いようもないくらいイライラしました。

こんなはずじゃなかった。こうあるべきだったと思う自分がいる。しかし、実際には、顔もあげられないくらいに、病んで動けない自分がいました。

さらに、病気の僕に対して、もっと色んなことを言わずとも察してほしい、分かって欲しいと家族に期待もしていました。しかし、実際は、目の前でうつ病にかかった僕を目の前にして、どうしてよいのか分からずに、とまどうばかりで何も出来ない家族がいました。そのことに僕は不満に思い、憤りを感じて不満をぶつけてしまったのでした。そうやって、傷ついた家族は、僕の下から、去っていったのでした。

僕はひとりになって、孤独感を痛烈に味わったのでした。孤独は恐ろしく、苦しい感情です。その苦しみから見えたものは、色んなことに対して、期待し過ぎていた自分を癒すことだったのです。

僕は自分にも他人に対しても、期待し過ぎるあまりに、プレッシャーをかけすぎていたのかもしれません。みんながみんな息苦しかったに違いありません。

べきを見直す

自分に対しても相手に対しても、全て自分の思い通りになってもらうのは、はなはだ、無理な注文なんです。

だから、絶対にこうじゃないといけないというのは、無理なことなのです。その期待は、自分の発する言葉が、素直に表現してくれます。それは、何々するべきだという「べき」なのです。

例えば、僕の書いたnoteを読むべきだ。と僕が言ったとします。これは、相手にとってはどう感じるのかというと、強要しているのです。僕としては、読んで欲しい期待が強くなりすぎて、発してしまう言葉です。しかし、相手にとっては強要されるために不満や不信につながってしまいます。ですので、言葉において「べき」を使わないように意識することができれば、自分の中の期待値も自然と下げることが出来るのです。

少し、話は逸れてしまうのですが、僕の中で自分を変えるひとつの法則みたいなものがあって、自分の意識を変えたい時は、行動を見直してみる。自分の行動を変えたい時は、意識を見直してみる。この方が、自分に対して、強制することなく、受け入れることが出来るからです。この法則を下に今回も考えてみました。

つまり、自分や相手に対しての期待値を下げてあげる為に、自分の行動を見直す。それが、「べき」という言葉を使わないことなのです。これまでのnoteを見て頂いても、僕はこうするべきとは書いていないと思います。#もし書いていたら、ごめんなさい。

こうして、自分や相手に対して、べきだと言わなくなっていくうちに、僕自身の思考のあり方も少しずつ変わっていいたのです。期待し過ぎないというか、出来ない僕でもいいよねって、思えるようになりました。

自分に優しくということは、こういったこともあり方として大切なことだと僕は思っています。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー

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