幸せについて考えてみた
小さい頃の話
小さいころから疑問に思っていたことがあります。遊びたいのを我慢して、どうして好きになれない勉強をしないといけないのかって。
母はとても厳しい人でした。僕は、ほとんど毎日習い事漬けにさせられていたのでした。学校が終われば、真っ直ぐに家に帰らないといけませんでした。それが嫌で仕方なかったんです。だから、習い事は何ひとつ身になってはいませんでした。
だって、多くの同級生達は、放課後になると楽しそうに約束しては、近所の公園やそれぞれの自宅で遊んでいたのでした。それが、たまらなく羨ましかったのです。どうして、僕はそれが出来ないのかと落ち込んでいました。
また、学校で話題になっているテレビやアニメは、何ひとつ観ることを禁止にされていたのです。今となっては、人それぞれの楽しみや趣味が尊重されているのですが、当時は違ったのです。話題についていけない時の疎外感はとても大きなものでした。学校では、とても孤独を感じていたんです。きっと話題についていけないせいで、気さくに話せる友だちがいなかったのですから。
いつだったかは忘れてしまったのですが、ついに我慢することが出来ずに、母に聞いたことがありました。どうして、勉強をしないといけないのかって。みんなは遊んでいるのに、どうして僕だけがダメなのかって。
「あなたが将来幸せになるためよ。」「みんなが遊んでいるときこそ、努力しないで、人よりも幸せになれる訳ないでしょ。」
確か、そういった内容の答えが返ってきたのでした。
子供ながらに、幸せになるのは大変なんだと思ったのですから。
何の為に頑張るのか
そうした子供の頃の影響を受けて、いつしか、幸せになるためには、人よりも努力が必要で、誰よりも我慢が必要だと思うようになっていたんです。
だから、本当にたくさんのことを我慢してきたんです。
同級生たちが遊んでいるときに、ひたすら努力していたし、休日のほとんどを返上していました。風を引いても、どれだけ具合が悪くても休むことはありませんでした。朝は早く起きて、夜は寝る間を惜しんで。僕なりに必死になって努力していたんです。
いつしか、ひとつの癖のようになっていました。休むことが出来なくなっていたんです。ここで休んでしまえば、多くの人に遅れを取ってしまう気がして、楽するのは良くないこと。努力しない人間はダメな人だって。頑張らない人は幸せになれないって。
でも、結果的に働き過ぎて、自分で勝手に幸せを背負い過ぎて、自分を追い込み過ぎてしまったんです。精神を壊してしまい、何もかも壊してしまいました。ずっと追いかけていた夢も、かけがえのないと思えたものも、何もかも、自分で壊してしまったんです。
つまり、幸せって努力して掴むものではないし、我慢して手にするものでもなかったのです。
それに気が付いた時に、僕は大きく変わったような気がします。
よく本には、努力は自分の為にするものだと書かれてありました。それは、自分の成長に意識を向ける為だと思うのです。自分の成長はいくつになっても感じられるものであるし、大きな喜びも感じられるからです。
それは、確かなことだと思いました。だから、自分だけの為に、頑張ってみたこともありました。ですが、大切な人を顧みない気がして、自分だけが良い思いをしている気がして、気持ちが揺らいでしまうのでした。上手くはいかないと感じました。
だって、幸せになる為に努力することと何も変わらない気がするです。幸せになる為だって、自分の為ではないかと思うのですから。
僕は、自分の中で幸せについて考えてみたり、何のために努力するのかを考えてみたんです。
そして、最近気が付くことができました。努力することで、必死に耐えて頑張ることで変わるものがあることにです。
それは、僕というよりは、僕の周りにいる、僕にとって大切な人。そうした人達の人生に少なからず影響を与えることが出来るのだということです。僕が必死になっている姿を見て、自分も頑張ろうとか、いつもありがとうとか、幸せなんだって、感じてくれる時があるからです。
それは、僕にとって、何よりも幸せなことであるように感じるのです。
心から、そう思うのです。
僕がこれからも、何かに挑戦し続けたり、諦めずに耐えていたり、直向きな思いでいたりすることで、大切な人の人生にポジディブに働きかけて、関われるのですから。
だったら、逃げてはいられないと、気持ちを強く決意することが出来ました。
何の為に頑張るのか。多くの人は自分のためであることが正しいように思われていると感じます。多様性も認められて自分の人生を生きることこそ正解だという風に風潮があるから。でも、確かにそうなんだけれども、それだけでは、現実的に難しいと感じてしまうのです。
誰かのためにだって、結局は、自分のためでもあるように感じるのです。
深く掘り下げてみれば、欲張って両方でいいんじゃないかと思うのでした。
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