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自分との関係を見直してみる

人間関係の中で最も重要な関係は

人との繋がりが、人生を豊かにするとあります。親子関係、友達関係、恋人や夫婦関係、職場の人間関係。SNSを通した人間関係。自分の周りを見渡してみると、人間関係は様々であり、複雑に変化しているものです。

その中で、多くの人たちが不満を感じたり、悩んだりしてきたものです。今も、どこか引っかかっている人もいるはずです。僕自身も、沢山悩み、時には失敗して、こじれ、別れを選んだ関係もあります。

それが良かったのかどうかは、未だによく分かりません。だけど、僕は、そこから多くを学び、成長できたのではないかと感じているのです。

それは、どういうことなのかというと、人間関係で悩んでみると、自然と自分と向き合う気がするのでした。

つまり、人間関係の不満や悩みを解消するには、自分と自分との関係性を見直すことで、解決策が見つかるというもの。ですので、人間関係の中で、最も重要な関係は「自分と自分との関係」であると言えるのです。


人間関係をよくするために

人間関係において、僕らが頭に入れていおかないといけないことがあります。それは、他人を変えることは、どんなに頑張ったところで出来ないというもの。変える必要があるのは、自分自身にあるということなのです。

僕自身の体験を踏まえて、どういうことなのかを考えていきます。

僕にも部下が、初めて出来た時の話です。僕は、初めてのこともあって、とても気持ちが入っていました。気合十分だったのです。後輩のAさんが、何でも相談したり、自分の意見を言えるようにしてあげたいと考えていました。しかし、そんな僕の気持ちとは裏腹に、Aさんは、何も自分の意見や気持ち、思っていることは一向に話してくれませんでした。最初はモヤモヤしていた気持ちだったのです。それが、段々とイライラしてきたのでした。どうしてなのかと悩み、僕なりにあれこれと奮闘するも、全くAさんには、思いが届きません。次第に僕は、いつまで経っても変わらないAさんに、怒りをぶつけてしまいました。結局、Aさんとの関係は上手くいかなくなり、Aさんは、退職してしまいました。

この原因を今の僕なりに考えてみたのです。

僕は、子供の頃は、母親の言うことを聞かないと、散々怒られてきました。子供ながらに自分の気持ちを正直に言うことは出来なかったと感じていました。社会人になったばかりの頃、仕事ができないとのことで、酷いいじめにあいました。その時に、僕は何も言うこともできませんでした。反抗すれば、暴力を受けるからでした。

だからなのか、僕は、高圧的な態度の人が苦手になりました。それは、それで、我慢すれば済むことでしたのですが。

自分との関係のこじれが、人間関係の悩みの原因なら、Aさんとの関係のこじれは、言いたいことを言わないことに対してのもどかしさから生まれたもの。

それは、僕自身が、過去に自分の気持ちを言えなかった為に出来た思考によるもの。まさに僕自身が、言いたいことを我慢するべきだと、自分に強いていたからだということに気が付いたのでした。

だから、Aさんの言いたいことを飲み込んでいるような雰囲気や、言いたいことを言える環境を作っているにも関わらず、いつまで経っても言わないような態度に、どこか自分を重ねてイライラしたりしているのでした。

今、ようやく理解出来たような気がします。

これも、つまり自分ではなく、相手を変えようとしていたことに繋がるものであったし、上手くいかないのは、至極当然だったように思えます。

やはり原因は僕自身の中にあったのでした。

そのことに気が付いた時に、Aさんに対する見かたが変わったのでした。もしかすると、僕とは違った形で、何か威圧感を感じていたのかもしれない。僕と同じように臆病だったのかもれない。過去に、凄く嫌な体験をして、自分の言いたいことが言えなくなっていたのかもしれない。僕のことを、いまいち信用することが出来なかったのかもしれない。

今となっては聞くことはできないけれど、自分との関係と向き合ったことで、そのA君の気持ちは、こうだったかもしれないと、想像することが出来た為に、寄り添うことが出来たのです。

人間関係を考えたときに、こうした視点を少しずらすだけでも、見え方は大きく変わっていくものです。だから、昔から、相手の立場になって考えなさいという教えがいかに大切な教えとされているものだと、腑に落ちたのでした。

それは、相手の立場になれば、自分の姿がよく見えるからなのです。

自分自身との関係を見直してみよう

長い人生の中で、最も長い間、共に過ごす相手は、まさに自分自身です。その中で、関係性がこじれれば、他人とは距離をおいたり、会わないようにすることも出来ますが、自分とは離れることはできません。

だから、最も近しいからこそ、見たくないものまで見てしまいます。だからこそ、目を伏せてしまいがちです。だからこそ、見失いやすいものです。どうしても、こうありたいという理想を持ってしまうものですから。

だとしても、そうやって見過ごして目を伏せていては、理想からどんどん離れていきます。それでは、決して自分を好きにはなれません。

先ほどは、変えるべきは自分といいましたが、可能性はあるにしても、自分もまた、思うようには変えられないものです。だからこそ、視点を変える必要があるのです。その視点を変えることこそ、自分を変えるきっかけとなり、糸口になるのです。

自分と自分との関係性が、全ての人間関係のひな型であることを、僕はまた、改めて知る事ができました。人間関係の悩みがあると感じているは、自分と自分との関係を見直す必要があるだということ。

ですので、僕から僕にの質問しようと思います。

「あなたは、自分のことが好きですか?」


最後まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー

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