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言葉にすれば心は軽くなる

話せないことは大きなストレスとなる

「この秘密は、墓場まで持っていきます。」ドラマでしか、言いそうなセリフですが、僕には無理だなと感じるのです。それは、よほどの覚悟を持って望まないと耐えられないと思ったからです。

誰にも言えないとか誰にも相談できないなどといった、人に話せないことは、大きなストレスとなります。

話せない。話さない。自分の心の中だけに留めることは、物凄いストレスになるということを僕は実際に経験したことがあります。

以前、職場の同僚同士が交際をしていました。僕は、たまたま偶然、そのことを知ってしまったのでした。その時に、ふたりは深刻な顔をして、他の会社の人には言わないで欲しいとお願いされました。その時は、親身になって了承したのですが、誰かに言えないことで、こんなにも苦しいものかと感じました。

僕自身は、ただ黙ってさえいれば、何にも関係のないことだし、気にする必要はどこにもないはずなのに、仕事中、ずっと、バレやしないか気になるし、気を使うのです。そのことが、いつも頭から離れなくなりました。誰かと会話する時も、思わず口をすべらせやしないのか、慎重にもなったし、勘ぐられてしまっていないか、疑い深くもなってしまったのでした。

だから、何かの悩みや思いを一人で抱えることは、凄く良くないものだと認識するようになったのです。

言語化は悩みの解消の糸口になる

それは、ものの見方を変えてみると、自分の悩みや思いを、誰かに話したり、相談したりすることは、ストレスは解消されるというもので、人に話すだけで、心はすっきりするというものであると言えるのです。

心理学のカウンセリングでも、こうした人に話すようになれることをひとつのポイントとされています。よく言語化という言葉で表されています。例えば、幼少期のトラウマとなる出来事を、自分で言葉にして、説明が出来ると、その瞬間にトラウマは解消されるというものです。心理的な抑圧が強いと、辛い体験を言葉にすることはできません。逆に、言葉に出来たということは、、そのしがらみから抜け出せたということを意味するのだということでした。

それは、どういうことなのかというと、思考の5%は無意識に処理されているそうです。だから、トラウマや辛い出来事も無意識に処理されているために、ただ、漠然にモヤモヤしていたものとして捉えているに過ぎないのです。それを言語化することによって、その物事を無意識から意識出来るようになることになります。それは、取り扱い不可能なものが可能になったと言えるのです。それによって、対処法を見出せたり、避ける方法を見出せたりと大きな前進することが出来るというものです。

僕は、仕事でもプライベートでも、誰かに期限を設けられると、とても苦しくなり、そのことが手につかなくなっていました。それが、モヤモヤしていたし、辛くて苦しいものでした。でも、それがどうしてそうなるのかまで、考えることはありませんでした。だって、そこで言葉にしたくらいで、変わるものだとは思ってもみなかったからです。また、人に相談したり、話しても、ただ、可哀そうとしか思われないに違いない。それの何の意味があるのか疑問で仕方なかったからです。勝手に言語化したって、意味がないって思い込んでいました。でもそれは、かなり生きづらさを感じるものでした。

しかし、言語化こそが苦しみを抜け出せるものになると学んだときに、自分と向き合う必要性を感じました。

時間はかかりましたが、過去を遡ってみると、答えが見えてきました。社会人になったばかりで、はじめて就職した先で遭った、ひどいいじめが原因だということに気が付きました。無茶な期限を設けられたり、絶対に出来っこないくらいの量の仕事を押し付けられていました。僕が出来ないでいると、怒鳴られ、殴られて、蹴られては、遊ばれていたのです。それで、先輩方は日頃の鬱憤をはらしていたんだと思います。当時はそのことで、これでもかっていうくらい思い悩んでいました。心を深くえぐられるような思いでした。きっと、それ以来、僕は人に期限を設けられると、そのことを無意識に思い出し、恐怖してたんだなと思うのです。

言葉にして、初めて気が付きました。僕自身は大丈夫だって、大したことないことだと思っていました。でも、それはそう思い込むことでしか、自分を保つことができなかったんだと。そのことを忘れることが出来て、心の傷を癒すことも出来たのではなかったんです。記憶の片隅に押し込んで、なかったことのようにしないと、僕の人生は起き上がることもできなかったのです。でも、心の何処かでは、ずっと無理して我慢してきたんだと思います。その反動がトラウマになっていたんだということ。

僕自身、こんなにも苦しんでいたなんて思いもしませでした。そう思うと、急に、自分を愛おしく感じ、自分に優しくなれたのです。

今では、人に言われる前に、自分で期限を決めてみたり、事前にこのことをお話して、相手側に了承してもらったりと、上手に対策しながら生活しているし、もし上手くいかなくても、すぐに自分に寄り添い、安心させてあげられています。

言葉にすれば、悩みは軽くなる。

この言葉は、僕を本当に生きやすくさせてくれるものでした。

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メルシー

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