見出し画像

抑え込んだ感情に振り回されてしまう訳

いつの間にか出来た価値観

人には、こうあるべきだという信念のようなものがいくつも存在しているものです。ただ、実際にそれらは真実であるとは限りません。でも、人はそれをまるで真実であると信じているのです。そのことは、自分の可能性を制限してしまっている場合があります。そして、人生を大きく振り回してしまうこともあるのです。

例えば、僕は子供の頃に、あまりにも勉強しなかったために、母親からいつもこう言われいました。

「勉強が出来ないと苦労してしまう。お金に苦労するし、やりたいことも出来ない。幸せなんかなれないわよ。」

母親は、ただ勉強して欲しくて言い続けたものでした。ですが、いつしか、僕の中では、こう意識してしまうものになっていました。勉強できない自分は、人生が苦労してしまうものだと。勉強できなかったから、お金に苦労する。勉強できなかったから、やりたいことなんか出来なくなってしまう。僕は、幸せになることが出来ない。これらが、まるで真実であるかのように感じてしまっていたのでした。

だから、給与の良い転職のお話しを頂いたときに、自分には無理だと言って断ってしまいました。やりたいことは、出来るはずなんかないと思い、ことごく躊躇していました。そして、幸せを感じると、悪い気がしたり、すぐに良くないことが起きてしまうと感じてしまいました。時には、受け取らなかったり、逃げてしまっていたんです。

いつのまにか出来上がってしまった価値観。人生は我慢の連続だという価値観に、随分と苦しまされることになってしまったのでした。

抑え込んだ感情のゆくえ

僕が良い例であるように、人は好ましくないと思える感情や欲求を無意識に抑え込んんで生きているのです。その無意識の部分が、自分自身を振り回してしまうのです。

僕自身、人生は我慢の連続だという価値観から、何事も我慢して当たり前だという思い込みで生きていたのです。ですので、自分の中にある不安や不満、孤独感などの気持ちを感じないように無意識に抑え込んでしまっていました。また、怒りの感情や悲しみの感情を表に出さないように、無意識に我慢してしまっていたのです。

そして、
このように自分自身を抑制し、我慢させているので、他人が自分の気持ちに素直になることやありのままの気持ちを表すことを受け入れることが出来なくなってしまっていたのです。相手の怒りや悲しみ、不安や不満、孤独感と言ったものに共感することが出来ないのでした。

それどころか、こうした自分の気持ちを正直に出す人に対して、イライラしてしまうのです。次第に、激しく嫉妬してしまったり、憎しみを募らせて、場合によっては相手を傷つけてしまうこともありました。

後に知ったことなのですが、自分の抑制をあまりに強めてしまうと、自分にとって身近な人が変わりに引き受けてしまう場合があるのです。

専門家の話によると、社会的な地位が高かかったり、周りから立派な人だと思われている子供が問題行動を起こしてしまう場合も多いのだそうです。政治家さんを引き合いに出すのは申し訳ないのですが、政治家であることで、立派な人間でないといけないと思い込み過ぎてしまった場合、たくさんの感情を抑え込んでしまっているのかもしれません。それが、無意識の中で、伝わってしまい、子供に大きな影響を及ぼしてしまう。だから、その子供が、様々な問題行動をしてしまう様になってしまうというものです。こうしたイメージがついてしまうのも、こうしたことが原因であったのが分かります。

つまり、自分の中のネガティブな感情やフラストレーションを押さえ過ぎてしまうと、自分の周りに大きな影響を与えてしまいます。自分が大切に思える人に影響を与えてしまう可能性があるのです。

そうならないように、自分が抑え込んでしまっている感情に気付き、時間をかけてでも、きちんと受け入れられるようになるということ。自分の感情を認められるように向き合っていく。心の問題を解決していくように取り組んでいくことが出来ればいいのだということ。

自分を受け入れていくということは、心が成長して、豊かな人生や自分らしい人生を歩むためでもあるのですが、こうしたことを避けるためでもあるのです。

よくよく考えてみれば、人はいくつになっても成長することが出来るのです。歳を取れば、角がとれて丸くなるものだといいます。これも成長した証なのです。過去の自分を振り返ったときに、どうしてあのとき、あんなことを言ってしまったのだろうとか、どうしてあんな行動をしてしまったのだろうとか、思う時があります。若気の至りだと思えることも、心の成長した証なのです。後悔していることがあるのは、成長しているからこそなんです。

人は成長していけるものなのです。

だから、今、自分に至らないことがあるからといって不安になる必要もないし、焦る必要もありません。じっくりとゆっくりと進めていければいいものだと思います。

お知らせです

お悩み相談はじめました!

人生に迷った時、どうしたらいいのか分からない時、誰にも相談できずに、苦しみました。いつか、僕自身も誰かに寄り添い、背中を押すことが出来たらと思い続けてきました。
だから、あなたのお悩みに、寄り添いたいのです。
どの記事でも構いませんので、コメント欄にてお待ちしております。

詳しくは、こちらを読んでください。

相談される方は上の記事内にある注意事項を読んでから、ご相談下さい。



最後まで読んで頂きありがとうございます。
今日と言う一日が皆さまにとって最高の一日となりますように。
メルシー

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?