効果的なフロー体験の促し方:イメージトレーニングと瞑想の可能性
フロー体験は、心理学者ミハイ・チクセントミハイが提唱した特定の精神状態を指す用語です。この概念は、彼がスポーツ選手やミュージシャンへのインタビューを通じて発見したもので、その時彼らが最高のパフォーマンスを発揮しているとき、彼らはある共通の感覚、すなわち「流れるような」感覚を経験していることに気付きました。
フロー状態の特徴には以下が挙げられます:
現在の瞬間、行っている活動に完全に集中している。
意識と行動がシームレスに統合されている。
自己意識が薄れている。
自らの行動をコントロールできる感覚を持つ。
経過する時間の感覚が歪むことがある。
その活動そのものが喜びとして感じられる。
適切な難易度の挑戦に取り組んでいる。
明確な目標が設定されている。
自らの行動に対する即時のフィードバックを得ることができる。
多くの人が、ゲームや仕事などに深く没頭し、時間がいつの間にか過ぎ去ったという経験をしているでしょう。これは、実はフロー体験の一部です。
フロー体験に入るための要因は大きく2つ。課題の難易度と、個人の性格です。課題の難易度に関しては、簡単すぎず難しすぎない、自身の能力にちょうど良い難易度のものがフロー体験を引き起こしやすいとされています。
さらに、性格に関しては、「オートテリック」と呼ばれる自己目的的な性格の人々がフロー状態に入りやすいことが知られています。これは、外部の報酬(お金や称賛など)がなくても、自発的にタスクに取り組むことができる性格を指します。具体的には、好奇心旺盛、粘り強さ、集中力、内発的なモチベーションが高いという特徴を持つ人々のことを指します。
日本の研究によれば、このような性格の大学生は、難易度が高い課題を好む傾向があると報告されています。
フロー体験の評価尺度:
吉田が2013年に作成したFlow尺度を使用して、1点(全く当てはまらない)から7点(非常に当てはまる)までのスケールで、フロー体験を評価することができます。
1.有意義な時間を過ごした
2.瞬間瞬間に、何をしたいのか、何をすべきなのかが、はっきりわかっていた
3.とても楽しかった。
4.課題の難しさと自分の能力が釣り合っていた
5.次に何が起こっても、それにうまく対応できると感じていた
6.時間が早くすぎるように感じた
7.課題に集中するのは容易だった
8.課題にどれだけうまく対応できているかを感じていた
9.退屈だった
10.していること全体を、うまくコントロールできていると感じていた
11.時間が経つのを忘れていた
12.我を忘れて課題に取り組んでいた
13.もう一度やりたいと思った
14.していることが、うまくいっているのがわかっていた
フロー体験の促進方法:
フロー体験を高める手法として、イメージトレーニングや瞑想が研究で効果的であることが示されています。イメージトレーニングは、自身がフロー状態になっている場面を頭に描写することで、実際のパフォーマンス時のフロー体験を深めることができるとされています。一方、瞑想、特にマインドフルネス瞑想は、台湾の野球選手を対象とした研究で、4週間のマインドフルネストレーニングがフロー体験を増加させ、パフォーマンスも向上させる効果があることが確認されています。
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