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映画関連

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駄文に尽き
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2021年10月の記事一覧

【ハロウィン KILLS】悪の超人、再臨。

【ハロウィン KILLS】悪の超人、再臨。

・『ハロウィン』シリーズ最新作であり、三部作の二作目「ハロウィン KILLS 」を鑑賞して参りました。

ネタバレしますので注意・結果としてはまーじで最高だった。オリジナル版に対する敬意の増幅とより過激なシェイプの殺し。デヴィッド・ゴードン・グリーン監督が続編とは前作を超えるパワフルな作品足らねばならんとインタビューで言っていたのも納得の完成度。

・当たり前の話なのですが、これは地続きの続編であ

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【最後の決闘裁判】それは堅牢な虚栄心

【最後の決闘裁判】それは堅牢な虚栄心

・リドリー・スコット監督の最新作『最後の決闘裁判』を鑑賞して参りました。

・本作はリドリーが黒澤明の『羅生門』に強く影響を受けた作品になっているとの事で、そちらの方をしっかりと履修してから挑む運びとなりました。

・いやー羅生門もね…語れる事が多すぎる素晴らしい映画でしたね。人間という生物の虚栄心に包まれた悩ましき生き方をこうも上手く物語の構成として面白く落とし込めるのかと驚きの連続でね…。19

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【デューン/砂の惑星】砂の惑星のロマンと時代を超える挑戦

【デューン/砂の惑星】砂の惑星のロマンと時代を超える挑戦

・未だに原作は未読、ドラマ版も未視聴。デヴィッド・リンチ版のデューンとホドロフスキーのDUNE(ドキュメンタリー)は鑑賞済みです。

・前置きとしまして、このデューンの映画化に纏わる騒動について紹介させて下さい。本来この作品はアレハンドロ・ホドロフスキーが最初に映画化をする計画になっていました。ホドロフスキーといえば「エル・トポ」「ホーリーマウンテン」を1970年代前半に公開し、その難解かつ哲学的

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【キャンディマン(2021)】恐怖の名を継ぐ者達

【キャンディマン(2021)】恐怖の名を継ぐ者達

・今回紹介するのはジョーダン・ピール制作、ニア・ダコスタ監督によるキャンディマンシリーズの第四作目。  

・個人的にオリジナルの『キャンディマン』は非常に印象に残るホラー作品でありました。それが何故かと言いますとあの衝撃的なオチですよ。主人公が都市伝説に飲み込まれるという展開は非常に魅力的であり、そのラストを見た瞬間に私のテンションがぶち上がりでしたね。そんな私ですが残念ながら2と3は鑑賞した事

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【ヤン・シュヴァンクマイエルのアリス】実写とストップモーションアニメによる不思議の国の冒険譚

【ヤン・シュヴァンクマイエルのアリス】実写とストップモーションアニメによる不思議の国の冒険譚

・今回紹介させて貰いますのは1988年に公開された『アリス』です。勿論原作はルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』。

・チェコ出身の天才ヤン・シュヴァンクマイエル、彼が作り出す完成度の高いストップモーションの世界となんだか不気味な世界観の魅力たるや否や、それは到底文書では言い表せない素晴らしさに満ちています。

・煤汚れた現実と奇妙奇天烈な非現実の調和。4:3の画角にひしめくアンティークチック

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【プリズナーズ・オブ・ゴーストランド 】俺のヤバさは放射能並み!!!

【プリズナーズ・オブ・ゴーストランド 】俺のヤバさは放射能並み!!!

・園子温監督ハリウッドデビュー作、ニコラス・ケイジ出演。あまりのヤバさに(悪い意味)話題沸騰の激薬映画を見て参りました!!!

・昨今のニコラス・ケイジと言えば低予算映画だろうが何だろが節操なく出演し、その怪演ぶりを見せつけるとんでもない俳優というイメージが板についております。しかしそんな作品群の中でも結構大当たりがあったりするもので、色々と漁ってみるのも楽しい物です。『マンディ 地獄のロード・ウ

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[キャッシュトラック]目には目を歯には歯を!!!

[キャッシュトラック]目には目を歯には歯を!!!

・ガイ・リッチー&ジェイソン・ステイサムの最新作『キャッシュトラック』いや〜面白かった。

・彼等の長編デビュー作であり、今なお傑作であり続ける『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』やブラッド・ピット演じるジプシーが魅力的な『スナッチ』、その両作品で場を輝かせたジェイソン・ステイサム。そしてそのステイサムが主役を演じた『リボルバー』の公開から16年の月日が経ち、ガイ・リッチーとジェイ

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【007/ノー・タイム・トゥ・ダイ】さらばジェームズ・ボンド、さらばダニエル・クレイグ

【007/ノー・タイム・トゥ・ダイ】さらばジェームズ・ボンド、さらばダニエル・クレイグ

・ダニエル・クレイグ演じる007シリーズとしては第5作目。他の一作完結のボンドシリーズとは違い、連作である事に拘って来たダニエル版ボンド。その最後の物語であり引退作となる『ノー・タイム・トゥ・ダイ』を鑑賞して参りました。

・第1作目である『カジノ・ロワイヤル』の頃より、ダニエル・クレイグ版は従来の007シリーズとは全く違う事を行い観客をビビらせてやろうというアンチテーゼ的な姿勢が見て取れました。

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【死霊館 悪魔のせいなら、無罪。】闇を照らすは愛なる光

【死霊館 悪魔のせいなら、無罪。】闇を照らすは愛なる光

・ウォーレン夫妻の実体験を映画化した死霊館シリーズの第3作目(死霊館ユニバースとしては第8作目)である『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』を鑑賞して参りました。

・今回は死霊館の名を冠していながら、今まで監督を務めて来たジェームズ・ワンの手から離れてしまった為に鑑賞前から正直不安でした。死霊館ユニバースはワンの作品以外、面白い作品はあるがどれもこれも手放しに褒められる代物では無かったからです。今回

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【名作カルト】君は知っているかクリーチャーズという映画を!!!

【名作カルト】君は知っているかクリーチャーズという映画を!!!

・どうもこんにちは。今回は現在絶賛公開中!の映画記事では無く、個人的に大好きなカルト作品を紹介させて頂きたく馳せ参じました。

・みなさんは「クリーチャーズ 異次元からの侵略者」というB級映画をご存知だろうか?監督はあのドン・コスカレリ、ドンの作品で有名なのは空飛ぶ銀球とトールマンのイメージが非常に強い「ファンタズム」シリーズであろう。

・しかし彼はライフワークシリーズであるファンタズム群以外に

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