せめて普通の枠に収まりたかったというジレンマ

＊後半になるにつれて汚い内容、ネガティブなこと、コンプレックスに対する思いなどが書いてあります。読むかどうかはご自分で判断してください。そういうのが苦手な人はブラウザバックをして他の人の記事を読むことをお勧めします。

昨日、僕の人生は小学生がピークだったという内容の記事を書いた。

多分、多くの人なら「確かにあの時は楽しかったけど、今だって輝いてますよ！」なんて言うだろう。今が輝いてるって思えるのは素敵だし、自分の人生に自信があるのも素晴らしいことだと思う。

だけど、今の自分はそんな風に自分を誇ることが出来ない。

ネガティブでいるよりはポジティブな方が、人生を諦めるよりは希望を持っているほうが楽しいっていう理屈は理解できるんだけど、どうしてもその理屈を自分に当てはめることが難しい。

それはたぶん「せめて普通の枠に収まりたかったジレンマ」があるからだと思う。

ここで言う普通っていうのはみんなと同じ選択をしたり、同調圧力に負けて逆らえなかったり、他の人と同じような振る舞いをしたりするようなよくある普通じゃない。

身体的な意味での普通ということである。もうちょっと言うと、顔が普通でありたかったというジレンマが自分の中には存在している。

顔がかっこいいとか、かわいいとかは生まれ持ったものだから自分にはどうしようもできないことだ。だからそんなことで嘆いている暇があったら自分磨きでもすればいいと思うかもしれない。

確かにそうだ。

嘆くだけなら誰だってできるけど、行動できる人はそんなに多くない。だから何か少しでも行動すれば別の自分に変われるってよく言われる。

けど、その行動をする自信すらない。

なんたって下あごが出てる。いわゆる受け口ってやつ。

普通の人なら成長しても下あごが出てくることなんてないし、笑ったら前歯がきれいに並んでいるはずだし、下の歯は前歯の内側に入ってるはずだ。でも自分は全て逆。下あごは出てるし、歯並びは悪いし、かみ合わせに至っては最悪。

なんで？？

何で、顎なの？？

周りを見渡してみても顎が出てる人なんて滅多にいない。大学ですれ違う人とか同じクラスの人を見ても顎が出てる人なんて誰一人いない。なのになんで自分なんだろうってすごく嫌になる。

話そうとしても滑舌は悪いし、証明写真に写る骨格は歪んでるし、自分が思っていることを言ってもうまく伝わらないし、なんも良いところがない。

なのになんで顎なの？？

目が一重で細かったり、鼻が低かったり、目が悪かったりしてもそういうのは別に受け入れられるけどさ、せめて顎だけは普通であってほしかった。

たった数ミリ。そこらへんにたくさんいる普通の人とたった数ミリしか変わらないのにさ、こんなにも大きく変わるもんなんだね。

特に今なんてマスクをしないといけない風潮だからマスクをつけるけどさ、顎の可動域が狭まってすごくしゃべりづらい。しゃべってると常に奥歯どうしがぶつかってて、思うように話せない。

親とかお姉ちゃんは顔なんて関係ないよって言うけどさ、そんなわけないじゃんって思う。

30代とかになって今までたくさん遊んできた人たちが結婚するために顔で選ばないって言うならまだわかるけどさ、20代辺りの遊び盛りの大学生が顔を見ないわけないじゃん。大学なんて顔が良ければ良しみたいなところあるし。

顎が出てる人より顔が良い人を恋人にしたいなんて言わないだけでみんな思ってるよ。だって人間ってそういうもんじゃん。友達に紹介する恋人の顎が出てるって絶対嫌でしょ。

写真見せた瞬間微妙な空気になるよ多分。そして「あ～、優しそうだね」って言われて終わるのがオチだよ。

だから親とか姉の言葉を聞いても全然納得できない。だって親も姉も顎出てないから。普通の枠の中で普通に楽しく生きてきたのに、普通じゃない人間がどう感じてるかなんて絶対わからないはずだし、気休めにもならない。

顎は出てる、性格はひねくれてるでもう最悪だよね。ここまで読んだ人がいたら聞いてみたい。今どんな感情ですか？

僕って最悪ですよね。くそみたいな人間ですよね。むしろそうやって言ってくれ。卑下してるつもりじゃないんだけど、こうでもしないともう無理。

自分は最悪のくそ人間なんだってそう強がってないと自分が自分でいられなくなる気がする。それにこんなことを書くのダサいってわかってるけど、誰にも話せないからこうして書くことでしか自分の気持ちを昇華する方法を知らないから書かせてもらう。

どんなに平凡な人生でもいいからさ、せめて噛み合わせは普通で、好きな人と遊びに行ったり、友達に囲まれたりするそんな普通の青春を人生を送りたかった。

たった数ミリだけの違いなのに。

されど数ミリの違いで普通の枠にすら入れずにこんな思いをするなら、普通で良かった。

普通って悪く見られがちなことが多いけど、普通ほど頼りになるものはないんだよ。

たかが普通だけど、されど普通。