“スキ”の通知で、4年前の自分にキャリアのヒントをもらった話

メールの受信ボックスに、一件の通知が入った。
「note
スキのお知らせ」

それはもう2年ほど放置してしまっていたアカウントで書いた記事だった。
このアカウントを使っていたのは、大学生のころ。この“スキ”された記事は、大学4年生の5月、就活の面接に全落ちし、悩んでいたころ綴ったものだった。

そして今、私は社会人4年目。その間転職もした。
学生のころあんなにこだわっていた「教育業界」とは別の業界。
新卒で入った会社はあまりにベンチャーで、日付を超えて帰宅することはザラ。もともと就活落ちまくってここしか受からなかったこともあって、絶対に実績を積んでもっといい会社に転職してやるんだ、と入社直後から決意していた。

だから、今の会社に転職が成功したときは
本当に嬉しかった。今もまったく後悔してないし、他の企業に行きたいとは全然思わない。
でもなんなんだろう、転職してからの仕事への情熱の燃え上がらなさは。
しかも最近は希望ではない職種への異動を命じられ、あらぬことか「もっと努力を評価されたい」という扱いきれない欲望が剥き出しになってきた。
自分で「良い悪い」を舵取りできない“社内評価”は、仕事を頑張る理由にするにはなかなかに、しんどい。
うーーーん、今のこの状況、本来在りたい“働く”ではないーーーー。

新卒で入った会社で、たまたま自分の強みが「営業」とわかったから。もっと大きな会社で働いてみたかったから。長く働ける制度が整っている会社がよかったから。だから納得して、むしろ高望みして転職した。
めちゃくちゃ考え抜いたつもりでも、どんな価値を生み出したいか、がきっと置いてけぼりになってたんだろうなー。
とにかく高望みの転職を成功させたくて。

そんなときに届いたのが、今回の“スキ”だった。
↓“スキ”をもらった記事はこれ
https://note.com/memo_memoma/n/n773268464703?sub_rt=share_b

あぁ、こんな投稿をした時もあったなぁ。
読み返すとそこには、大学4年生が真剣に「どう働きたいのか」を考えた跡があった。

相手とじっくり話して、その人に寄り添って、自分で精一杯考えたオーダーメイドのものを作って喜んでもらう。これは私がやりたいと思う仕事の仕方

私は「教育」に携わることで、人々の人生を豊かにしたいと思ってきた。それは、学び続けることで人生がおもしろい!と感じる人を増やしたい。そういう人がたくさんいる社会は明るく思いやりがあるのではないか、と思っているから。

ちゃんと悩んで、考えて、
「在りたい仕事の姿」のことを深く思い巡らせておいて、よかったと思った。
noteに書いておいて、“スキ”してもらえたことで
思い出せた。
4年越しに、4年前の自分に道しるべをもらえた感じだ。

「相手とじっくり話して、その人に寄り添って、自分で精一杯考えたオーダーメイドのものを作って喜んでもらう。」
これは前の職場でできてて楽しかった。今の職場でもやってはいるけど、お客さんとの接点の濃さは少し足りないかな。もっとオーダーメイドを追求したい。

「学び続けることで人生がおもしろい!と感じる人を増やしたい。」
これはどうかな、前の職場は「教育業界」でこそあったけど、学び続けるおもしろさを伝えるというよりは、それ以前の勉強嫌いの子供の背中を押す初期部分の接点に留まっていたと思う。
今の職場は自分が就活に苦しんだ経験もあり「大学生以降の進路」に関わりたくて人材業界を選んだ。だから教育業界からは離れた。しかも関わる対象は個人ではなく企業だ。目の前の誰かの変化を見届けることは難しい。だが、自分にとって重要なのは、結局のところ「人生をおもしろい!と思える人を増やせているか」なんだよな。自分が人生おもしろい!と思える瞬間は、仕事で自分をフル発揮できてると感じる時。たとえば営業で受注しまくって、あー無双してるー!!!って時とか、自分なりの試行錯誤で掴んだナレッジを周囲に展開できてる時とか。

これって、こんな楽しみが仕事にあるなんて、正直就活していた時にはわからなかった。ここしか受からなかったし、教育の会社だから、人事に親切にしてもらったから、という諦めと妥協の入社理由。でも私に限らず世の大学生、企業の選び方困って、実はこんな風に会社決める人が多いんじゃないかな。

今の仕事は、企業側の魅力を切り出して発信すること。そこ発信を通じてその仕事をやったことがない人に「この仕事って実はおもしろいかも!」「ちゃんと自分が活かせそうかも!」と思ってもらって適材適所のマッチングの創出ができるのはワクワクする。「仕事が楽しいと、人生が楽しい」とはよく言ったものだ。人生楽しくあるために、一人ひとりの仕事時間が最大限自分の能力を発揮できる場所で過ごせるように、と願う。私はこの願いを軸にキャリアの舵取りをする。
今の仕事を頑張ろうと思う。


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