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12/7 サイレントランニング

①朝から社内打ち合わせを1つこなしたら、週末から続いているだるさと不機嫌を混ぜたような気分がすっきり晴れる。少しベランダに出てミントを愛でながら太陽を浴びた。感情を交わす行為も大事だが、「建設的に物事を進めるためのコミュニケーションをスムースにする」ということも自分にとって大きな“快”である。私には人間至上主義、科学の発展、などを信奉しているようなところがある。昔の左翼か?エスペラント語やろうかな。 ②このマンションは刹那的な都会に生きる単身者の巣箱という感じの雰囲気。普段

    • 11/17 めも

      副業のコミュニティで交流していると、自分と周りの立ち振る舞いの違いやコミュニケーションに対する温度感にいつも気づかされる。つくづく、私というパーソナリティは、客観的に見たら相対的なものでしかないなと感じる。 Aという業界の中では、わりとクールで気難しいキャラだったりするが、Bという業界では、お調子者で明るくて何なら少しチャラついてる印象さえ周りに与えている。あるいは業界Aではルールや段取りにゆるい自由人として放置されているが、業界Bでは飲み会のプラン立ての名人のように思われ

      • 11/14 丸鶏の八つ落とし

        耳の後ろに大きな粉瘤ができたので南新宿の耳鼻科にかかり、その帰り道、無性にラーメン欲がむくむくと湧き上がった。 南新宿の名店、風雲児や楢井製麺などを覗いてみるが、いずれも店内のカウンターがぎゅうぎゅうになっており、なんとなく敬遠してしまう。腹いせに入ったスタバでソイラテをすすっていたら、生まれて初めての感覚が訪れた。 ラーメンとか、作りたいな。 脱サラしたおじさんでも、TOKIOのメンバーでもないのにこんな感情になることあるんだ、と自分に驚く。すると、脳裏に浮かぶのは金

        • 11/9 生命の庭

          朝目覚めた時に真っ先にしたことは、庭園美術館の営業時間の確認と、友人に送るLINEの文章の推敲だった。 今日近くに寄るから、もし時間があったら1時間でいいからお茶できないかな?聞いて欲しいことがあるの。 午前中に業務や家事を済ませ、午後出かけた。庭園美術館は原美術館の次に好きな場所だ。昨日の登山の筋肉痛が激しく、茫然としながら庭の入り口に向かって歩く。庭園美術館は珍しく予約制を取っておらず、今でも営業時間内であればいつでも訪れることができる。 今日見にきた展示は、「生命

        12/7 サイレントランニング

          11/4 会社を辞める後輩

          勤めている会社は、新入社員の研修に力を入れており、研修期間中では、複数の研修班に分かれ、1班につき2名の中堅社員が後見人となって10人程度の新人の面倒を見る。 それで面倒を見た後輩の女性が、このたび転職し、全く異なる業界なら足を踏み入れることになった。コロナの状況下でなかなか会えずにいたとのの、LINEで報告を受けたりしてやりとりは続けていた。今日は予定をこっそり合わせて送別ランチをさせてもらった。 彼女は班のメンバーの中でも、とりわけ温和で聞き分けが良く、協調性も高く、

          11/4 会社を辞める後輩

          10/31 ぎゃくに ふつうに

          5月頃の花鳥風月は薄れ、活動的な日々を送っている。相変わらず元気。平和すぎて逆に取り返しのつかないことがしたいけど、ふつうにこわいね。一緒に御岳山に行った同年代の友達が、「歳をとって、粗暴になったと感じるの、わかる?」と嘆いていた。 今週末山登りをして、来週末も山登りをする。

          10/31 ぎゃくに ふつうに

          10/28 あたらしいトレッキングシューズ

          テレワークの会議中に家のインターフォンが鳴り、宅配が届く。来週末の登山に向けて調達したトレッキングシューズがついに来た。 人生でおそらく3足目くらいになると思う。1足目は学生の頃に時々山登りしていた時に使っていた。2足目は社会人になり引っ越した後、いくつか登山の予定が出来た時に新しく買ったもの。どれもネットで適当に安いものを見繕ってぽちっただけの、何のこだわりも愛着もない靴だが、適当に買ったにしては妙に着心地も良く足になじみ、頑丈で頼もしい。 最近妙に忙しく、まだ開封でき

          10/28 あたらしいトレッキングシューズ

          10/25 辛い痛い舌

          夜、友人と南インド料理屋でご飯。 文化人然としたアーティストによる、ごくありふれたセクシャルハラスメントの話を聞いて、生々しい音楽業界の事情のほんのわずかな一部に触れられた気がして、嫌なショーを目を覆いながら楽しむ観客のような高揚感に浸る。 今はベンガルの大きなお祭りの期間中らしく、お祭りらしい、豪勢なコース料理が振る舞われ、店内のお客さんもサリーを着ている。サーブされた魚のカレーを食べていたら、誤って青唐辛子を丸ごと噛み砕いてしまい、悶絶してしまう。辛い食べ物に耐性はあ

          10/25 辛い痛い舌

          10/21 ソクラテスはそんな人じゃない

          夜、海外にいる友人とのzoomでの会話。 「論破したがる人いるよね」 「論破ってロジック作ってるようで結構レトリックだったりするし全然建設的じゃないからね」 「あれだよ、ほら、ソクラテスだってさ、そういう奴と戦ったんだよ」 「古代ギリシャからいたのか、論破したがる人。笑」 「ソクラテス論破されて死刑になったようなもんよ」 「論破は死罪だったの?」 「だからソクラテスは違うんだって。ソクラテスのほうは真実を語り合おうって言ってるけど、言葉を操る奴らに論破されたの」

          10/21 ソクラテスはそんな人じゃない

          10/16 秋晴れ天高く

          なんと素晴らしい気候なのだろう。日のあたる坂道を登り下りしたりなどして、日光にあたりビタミンD生成の儀を果たした。 北京が最も美しい季節も、秋である。 と書くと、あたかも北京っ子と勘違いされそうだけど、生まれも育ちも北京ではない。が、実は2カ月間だけ、秋の北京で生活したことがある。 私がまだ小学校低学年の頃、父親が北京のとある大学の施設で働いていた時期があり、キャンパスの中に社員寮があった。どうやって休みを取ったのかは覚えてないが、秋頃に地元から北京の親のところへ遊びに

          10/16 秋晴れ天高く

          10/8 数年通ってようやく

          数年通ってようやく美容師さんと談笑することができた。 数年前に今の美容室を利用しはじめたのだが、これまでの美容室利用体験と違って、担当美容師さんがまさかの一言もしゃべってくれないスタイルの方だった。正確には、私には一言も雑談を振ってくれない、ということだ。もしかしたらほかのお客さんとはもっと楽しくやっていて、setsukoだけが嫌われ疎まれているのでは?という被害妄想にしばしば陥ったものだ。それに髪型や髪色の相談も、しばしば私たちの意見は食い違っていた。 マンネリ期とでも

          10/8 数年通ってようやく

          10/6 足をあたためる

          帰宅すると、できればすぐに足湯をしたい。洗面器やバケツがないので、ユニットバスの湯船に浅く熱湯を溜め、湯船のフチに腰掛けて、やる。 靴下を脱ぐ開放感からの〜足湯の包まれるような抱かれるような恍惚感からの〜室内用靴下を履き直した時の安心感とぬくもりというコンボで、自律神経が整いすぎて悟りが開きそうになる。 テレビをつけっぱなしにしていたら、ニュース番組で次から次へと、アスリートのコロナ感染の報せが。東京都の感染者数を毎日チェックしていたのに、最近その日課を忘れていることに気

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          10/5 戻す 捨てる

          土日に実家に帰ったり、飲みに行ったりした疲れがどっと出て、朝寝坊をしてしまう。お酒を飲むとノドがやられてカラカラになってしまう。ぬるめの白湯をごくごく飲み、“脱水体”(出典元:『三体』)のようになった体を元に戻す。温かい水が体を駆け巡る感覚が心地よく、月曜の朝なのに不思議と安堵感や安心感に満たされた。 実家ではどこで買ったのかも分からない、安くてぺらぺらの皿を、数十年も使っている。食卓の机とも料理の色とも合っていなくて、とてもみすぼらしい。新しい皿を買う金もないほど困窮して

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          10/2 パーソナライズ呪文をつくる

          秋晴れの気持ちいい日。 クライアント訪問@銀座の予定が入り、貴重な大義名分のある喜ばしい外出だったはずが、非常に横暴で無茶な要求を言いつけてくる方なので、昨日はこのカレンダーの予定をずっと憂鬱な気持ちで眺めていた。そこへ偶然銀座の近くに住む友人からランチの誘いが入って、なんとか気持ち的にはプラマイゼロに押し上げることができた。有難いことです。ランチしていて、あまりにも話が盛り上がったので、しばらくそのまま近くで待ってもらい、クライアント訪問後に再度落ち合ってお喋りの続きを楽

          10/2 パーソナライズ呪文をつくる

          10/1 どろどろの焼きりんごを吸った

          今日は午前中思う存分二度寝をキメてから、昼に人事と面談し、その後にもう1本打ち合わせをしたら暇になったので近所を散歩した。 美味しいコーヒーとパンケーキを出す、こじんまりとした個人経営の喫茶店で遅い昼ご飯を食べようと思ったが、「焼きりんご始めました」の貼り紙につられ、焼きりんごを注文。「まるごと!」とあったので、丸い形の赤いりんごが、少し水分を含み柔らかくなんている状態を想像していたが、出てきたのは、ハンバーグのような楕円体だった。おそらくオーブンで長時間焼いたため、元の形

          10/1 どろどろの焼きりんごを吸った

          9/29 壮絶なだるさを抜けて

          低気圧ということもあってか、一日中憂鬱で停滞した気分に包まれるが、夕方以降に解き放される。気候や食べる物、生活リズムによって物事の見方が180度変わったりするのだから、いかに自我なんていうものが頼りないかが分かる。 SNSで見た、フリッジを鯖缶で煮る簡単レシピを作るためにスーパーに向かう頃には心も軽やか。道の途中、何人もの名門校らしきセーラー服を着た女の子たちとすれ違い、子供の楽しげな声が夕闇に隠れてどこかから聞こえる。家から歩いて数分のところにある小さな博物館の前に飾られ

          9/29 壮絶なだるさを抜けて