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かとうかいとの語面あそばせ
2021年8月31日 19:30
えー、ご時世もご時世ならいつとは云わぬが旅に出かけてきたらその一節を書いて一席をかけねばならぬのが紀行文、前回の東北方面に続いて此度は東海地方へレッツラゴー。いやはや参った、とばかりに食べたい物がまったくもって思いつかなかったとある晩のこと、尾張に名物のモーニングでも食いに行くか、と思い立ったが吉日ならぬ吉時、深夜から家をあくせく出発してアクセル踏み込んで車を走らせること数時間、尾張に達するあ
2021年8月30日 08:00
その界隈ならずとも蹴球界の二大巨星を尋ねれば知らぬ人は少ないリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウド、絶大な影響力を持つ二人がそろって移籍するなんてもう事件も事件よ蹴球事変、欧州戦線の勢力図が新時代に突入する分水嶺となりそうならここに記録しておかねばなるまいに。野球漫画でもやりすぎなほど現実を超越したキャラクター設定を実現しているのが大谷翔平なら、蹴球漫画でもやりすぎなほど常識を逸脱したラ
2021年8月13日 17:33
いったいぜんたいやるのかやらないのか築地市場の豊洲移転ばりに二転三転はせずとも「やるのかい!やらないのかい!どっちなんだい!!」というなかやまきんに君のネタばりには二者択一を迫られた東京五輪2020が閉幕したのがまあ早いものでつい先日のこと。果たして裏金なり裏口なりうらがあったのか「お・も・て・な・し」で招致した東京五輪は船出からトラブルに次ぐトラブルのオンパレード、新しい国立競技場や大会エン
2021年7月2日 02:22
さてはて例年によってこの時期は我が物顔で我が事語りする生誕祭ネタだが今年はゾロ目の回とも重なってりゃ節目も節目、まくらでも使い回して使い古してきたこのフレーズ、知ってる方がいようといまいと、いますよね?と節目がちでありながら上目づかいでお送りしていきたい所存。「早くも」を意味する「はや」を二十代から使ってきてしまっただけに最近はそれに「も」がついての「最早」三十代半ば、早熟な人間であれど三十路
2021年6月13日 07:00
いつぞやの『映画月間』からの『映画曜日』と来て、此度はここに至ってついに単体作品での映画まくら、見どころはあれど今ひとつどころか過去みっつくらい魅力が伝わりづらい作品こそ短評解説の出番、てなわけで活動弁士のごとき語り口で一席を。タイトルかつメインキャストのPMC[Private Military Company]=民間軍事会社たる雇われ傭兵部隊が守るのは国でも家でもなく報酬の金と同舟の命、関係
2021年5月29日 18:30
やあやあみなさまごきげんよう、おおよそ月に二回の更新アップロードならぬ高座アップステージはきっちりと、ってことで此度はまくらの定番企画たる脱走モノ、もはや記憶に新しくもない拳銃強奪男に逃走容疑者×2、脱獄受刑者とさかのぼっていけば人間ばっかり。元はといえば動物園から脱走したゾウガメがこの企画のきっかけ、落語の演目『蛙茶番』に内容まではなぞらえず題目とニュアンスだけ拝借した『亀茶番』の一席から経
2021年5月12日 19:30
まったくさっそく此度はいつかいつぞやの話の続き。いったいぜんたいいつのことやら世にも摩訶不可思議なホテルの寓話。まずはおさらいがてら前回のくだりをさかのぼりプレイバックのフラッシュバック。そんなこんなで《扉人》に迎えられて《トリッパーズ'ホテル》の中に入ると、そこに広がるエントランス'ロビーの奥にはホテルのフロント。フロントにはチェックイン/チェックアウトのための〈コンシェルジュ=Conci
2021年4月10日 18:00
さてはて巷で話題の政府が流行らせ廃らせたGO TO TRAVEL再開は今のところGO TO TROUBLEまっしぐら、旅行といえばいつからか定番化した紀行まくらだが紀州以来の動物園めぐりにいつだったか赴いたってんなら、ご時世もご時世だしいつかは云わぬままにまるっとまとめてお届け。常陸といえば大洗水族館のオススメはマンボウ、ボウっと覇気も邪気も無邪気さもなく無表情で水中に浮かび続けるだけの姿は人
2021年3月31日 19:19
おやまぁ寒かった冬はいずこやどこへやら、すっかり桜も満開で春も爛漫、卯月よまだ来るな、と弥生にしがみつきすがりつくように高座にのぼってまくらを更新、相も変わらず問わず語りの我が事語りたる低反発まくら。馴染みのそば屋からの軍師金もなくなって久しくなりゃ、〈球技賭博〉や株式投資の軍資金稼ぎに再開したのは公募活動、賞金賞金賞金賞金…!と目玉を¥__$にして探せばわらわら出て来る賞の数々、へらへらと飯
2021年3月4日 15:15
えー、えらい早いもので暦は弥生、睦月・如月と一月に一席ずつじゃ今年も二百席まで届かないとくりゃ、いっちょここらで高座に上がるペースを上げてかなきゃならぬ、てなわけで此度は久々に映画を題材にした一席をば。書評なり戦評なりのサ行を載せる別垢もあるにはあって、なんなら前回に倣って鑑賞記録アプリのリンクを貼っつけときゃ済むっちゃ済むがそれもまた味気なし、同じ時期に公開された同じ題材を扱う邦画をまとめて
2021年2月22日 02:22
…ぼーっとしてたら暦の如月ももう下旬、コロナコロナと云ってるうちに年月がソロリソロリと過ぎ去ってくのがどうにもこうにも寄る辺ないし遣る瀬ないこと、まだクルナクルナと思っているのに春の弥生ももう目前、てな感じにクルリクルリと季節が回る前にマクラマクラをとここに一席。とにもかくにもこの数ヶ月は家に巣ごもり引きこもり、インドアで過ごした時間に何をしてたかっていや任天堂から任天堂へと遊び回る堂々潜り、
2021年2月8日 13:30
今日も今日とて純文喫茶には文学の徒がこぞって勢ぞろい、その中のひとり、日曜哲学者然とした御仁が得意気に含蓄のありげな薀蓄を披露。私から命題提起させて頂くのは〈既視感=デジャ・ヴュ〉と〈未視感=ジャメ・ヴュ〉から派生した〈幻視感=デジャメ・ヴュ〉です。初めて視るはずなのに視覚えがあるように感じるのが〈デジャ・ヴュ〉視覚えがあるはずなのに初めて視るように感じるのが〈ジャメ・ヴュ〉〈デジャ
2020年11月29日 04:30
未曾有の疫病が世界に蔓延しようとも著名人の不倫問題や薬物逮捕にから騒ぎする列島は相変わらず、流行り病の時世に増えた訃報は病死のみならず自死にも及び、ここ半年は著名人の訃報が相次ぐ異常事態。ここまで連鎖すると臆測に満たぬ邪推もしたくなろうものだが陰謀論は大暴論、根拠があろうとなかろうと軽はずみな物言いは避けましょう、というのが今日のお題。それもそのはず年始の『神戸事変』でも触れた通り、いざ訃報が
2020年10月18日 06:00
さあさあやって来たのは節目となるゾロ目の一席、なんて云うのもおこがましいくらい前回から開きに開いた間隔は一ヶ月半以上、反省しきりの態度などまるでなきまま仕切り直しの一席は泥棒市シリーズ、過去三編をまるっとまとめてゆくゆくは小噺小説にもできるよう仕組みと仕来りをおさらい。それぞれのサムネイルのような薄暗い夜の路地を通り抜けたあたり、住宅街がぱっと開ける界隈に人影がぽつりぽつりまたぽつり、泥棒たち