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プレイを見たい<あなたに会いたい

スタジアムやアリーナにスポーツを見に行くとき。
そのきっかけって一体何なのだろうか。

のぼりが立っていたから、駅で広告を見たから、
ふらっと入ってみた。

ということはあまりない。

やはり、一番大きなとっかかりは、

「人を見に行くこと」だと思う。

自分の子供が試合に出る。
テレビで見た人が試合に出る。
知り合いが試合に出る。
有名人が試合に出る。

もちろん、
昔そのスポーツをやっていた。
自分の子どもは卒業してしまったけど、いまでも好きだ。

なんて理由もあるかもしれない。

スポーツが面白いのは、
やはり「人がしていること」だと思うし、
その人に共感するからこそ、
面白みが増すのだと思う。

ロボットのほうがミスもなく、速く走って、強いボールも投げる。
トップ選手の方が技術も高く戦術も多様だ。

だけど、我が子のひたむきで出し惜しみしない、
嘘偽りのない取り組みには勝てない。

オリンピックの決勝よりも、
我が子の地区大会のほうが見たいはずだ。

トップ選手がスーパープレイを連発するのは、
見てて最高に面白いし、
競技の奥行きとひろがりを実感できる。

ただ、いくら技術があっても、
ちんたら覇気なくやっていたら、
面白くない。

スポーツには、
自分ができないような圧倒的なパフォーマンスを求める一方、
必死に立ち向かっている姿や、
真剣に取り組んでいる様を求めていると思う。

ミスも多く、強くはないんだけど、
なんかすごい。
なんか熱い。
なんか感じる。
そんなチームは存在する。

技術も高く、強いんだけど、
なんかだらだらして見える。
なんか覇気がない。
なんか余裕を持て余してプレイしている。
そんなチームも存在する。

人によってスポーツの捉え方も楽しみ方もそれぞれだが、
不完全である人間が作ったルールの中で、
不完全である人間がプレイしていて、
不完全かもしれないがその時の完全を目指して取り組む、
不完全の先にある伸びしろというか、
可能性がスポーツを面白くさせるのだと思う。

【誰が】プレイするのかはとても大事だ。

テレビに出ているスターも
世界的な有名選手も
どんなプレイをするのかと同時に、
どんな人なのかが注目されている。

不完全であることを前提に、
人としての魅力度を最大化して、
「あなたに会いに来ました」
と言ってもらえるような選手が多くならなければ、
その競技の発展もなかなか難しい。

不完全の中の完全を目指す姿勢に、
スポーツの面白さがあるのかもしれない。

とりあえず、日本ハンドボールリーグには、
加入予定だった外国人選手が合流した。

「その選手を見るため」

というモチベーションを継続させて、
その人だけではない面白さを伝えていく課題でもありチャンスでもあるこのタイミングを楽しみたい。

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