見出し画像

ボクの思ひ出 かんじばーじょん (しゃしんついか!)


なんだかんだ かわいいことを じかくしてるぼく
むりやり かぶせられた ぼうしが うっとおしくて 
うらめしそうに かめらを にらみつけるぼく・・・
あきらめて ふてくされるぼく にんぎょうを たおしてやった



へんしゅうのひとが かんじに なおしてくれたんだ!


夜になって皆がいなくなった 皆は帰ってくるのかな

真っ暗な お庭にボクは ぽつんと残された

おすわりして お星さまたちを見つめていたら 涙がでてきた

ボクは 離れ離れになった ボクを産んだシェルティのお母さんや

兄弟たちのことを思い出した 皆どうしているのかな

兄弟たちとはよく ごろごろしたり かみついたり

おいかけっこしたりして遊んだ

そのうち 兄弟たちが一匹ずつ

どこかに連れていかれて いなくなりだした 

ボクはとうとう 最後の一匹になってしまった

ボクはお母さんと離れたくなくて べったりくっついていた

そしてついにボクの番がきた

ボクはお母さんの後ろにかくれて

おすわりして 耳をぺたーとさせて ぷるぷる震えていた 

そしてだっこされて 車にのって どなどなで

ボクみたいな ちび犬たちがいっぱい いるところに連れていかれた

そこでは透明の小さな箱にいれられた  

そこにはずうっと 入ってなくてはいけなくて

前みたいに走り回ったり 遊んだり出来なくなった

隣のシーズーの子と遊びたかったのに・・・

そのうえボクは まだちび犬だったから

お風呂にいれてもらえなくて くっさーくなった

ボクが かわいいのに 売れ残っていたのは 

それが原因だったのかも・・・

ボクはシャンプーが 嫌いだから良かったんだけど ・・・

そして毎日 いろんな人間たちがやってきては

ボクをなでたりだっこしたりした

ある日三人家族がやってきた

それがボクと 丸顔の女の子の 最初の出会いだった



​丸顔の女の子とボクは すぐに友達になれそうな気がした

なぜならこの子は 明らかにボクより下だったからだ

だから 服とか靴下にかみついたり 上に乗っかったり 髪の毛をたべたり

読んでる新聞の上に乗っかって おならとかしてもいいんだ・・・

・・・それにしても皆は帰ってこない

ボクはこのまま一人ぼっちになるのかな・・・

もうご飯をもらったり 散歩にいったり

ひっくり返って お腹わさわさしてもらったり

丸顔の女の子に 噛みついたりできなくなるのかな

ボクみたいな高貴な おぼっちゃまが 野良犬として生きていけるのかな

ボクが可愛すぎて ほかのつよい野良犬たちに

いじめられたりしないかな・・・

そう思うと ボクは不安で寂しくて うろうろして

ちびっ子たちとか  ちび犬たちとかがいないか

垣根から外を覗いて見たりしていた  夜だからいるわけないのに・・・



そのときだ

誰かのくすくす笑う声が聞こえた

ボクはくるっと振り向いた

そこには 丸顔の女の子と お母さんがいた



みんなが帰ってきたーーーーっ

ボクはあまりの嬉しさに 半分白目になって

ぴょんぴょんジャンプして びゅんびゅん走り回って

ぶんぶん尻尾をふって くるくるまわって

大暴れして 嬉しすぎて  もうなんだか わけが分からなかった

わーいってひっくり返って 皆におなか わさわさされて

くしゃみ連発して

ひとしきり大はしゃぎして 大歓迎の儀式を終えて 落ち着くと  

ボクは また外に出されないように

犬の巣箱の中に しっかりお座りして  

皆がまた出かけたりしないか きょろきょろして 見張っていた

そしたら丸顔の女の子が ボクに三角の帽子をかぶせてきた

皆げらげら笑っている ちっとも可笑しくなんかないや

本当に鬱陶しいし 迷惑なんだ やれやれ

ボクは可愛いからって いろいろ被らされたり 着せられたりして

まえなんか 丸顔の女の子が 赤ちゃんだったときに着てた

黄色い服を着せられて とっても窮屈だったんだ

ぱつんぱつんになってたから みんなが大爆笑していた・・・ 

やれやれ タメイキ ふー

でも散歩に行くと プードルの女の子とかが よくひらひらの

ドレスとか着せられている 窮屈そうで 気の毒だ・・・

それにスヌーピーは いつもいろんな 衣装を着ている 凄いなあ

ボクなんか レインコートでも嫌なのに・・・

でもお出かけのときは お母さんに バンダナをつけられるんだ

これでボクの 美しさが 引き立つみたいなんだ




ぼくの いんたびゅーも よかったらよんでね!


#創作大賞2024



この記事が参加している募集

#我が家のペット自慢

15,730件

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?