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『何もないより失望したほうがずっといいから』


【ものすごくうるさくて、ありえないほど近い】

■アメリカ/2011年
■監督:スティーブン・ダルドリー
■脚本:エリック・ロス
■出演:トム・ハンクス、サンドラ・ブロック、トーマス・ホーンほか


トムハンクスの出演作品ということで楽しみにしていましたが、トムの出番は少な目でした。。。しかし、感動系の作品でしたね(*^-^*)

アスペルガー症候群の傾向のある少年オスカーは、父(演:トムハンクス)ととても仲のいい親子でした。

しかし9・11事件(アメリカ同時多発テロ事件)でオスカーの父は他界してしまいます。オスカーは父の死がショックで中々立ち直れずにいたのですが、父の死後1年経って遺品から「鍵」を見つけます。オスカーはこの鍵が何の鍵なのかを見つけるため探索に出かけます。しかし、この探索はなかなか進展がなく思いがけない結末を迎えます。

少年オスカーは賢いのてすが、憶病な子供です。いずれにしても、探索に必死になるオスカーの姿はただただお父さんが恋しいんだ、というのが伝わり、胸が痛かったです。彼の探索は思いがけない結末を迎えますが、母や祖父母、尋ねた先の大人たちの多くが彼を見守ってくれます。それがこの作品の感動ポイントでした。


9・11を題材にした作品ならこちらも↓↓↓

【ワース 命の値段】

■アメリカ/2020年
■監督:サラ・コランジェロ
■脚本:マックス・ボレンスタイン
■出演:マイケル・キートンほか


大分前から公開を楽しみにしていた作品です!こういった社会派作品はホントに好きです\(^o^)/

9・11の被害者に向けた補償基金が設立され、その先頭に立った弁護士がケネス・ファインバーグでした。

遺族たちは深い悲しみにある中、被害者の職業や家庭環境も様々で、補償金の金額を算出していくことは非常に困難でした。ファインバーグ達弁護士チームは、保証金の申請者のノルマを政府から言い渡されており、一方で遺族達の悲しみ触れ辛い気持ちを抱えながら保証金申請の仕事も進めていきます。壁にぶち当たりながらも、少しずつ、申請者の数は増えていきます。

命に値段は付けられない。。。確かにそうなんですが、もうこうなってしまった以上お金でとりあえず一区切りつけるしかないんだなあ、とも思いました。。。この作品はファインバーグ弁護士が自身で書かれた著書「What Is Life Worth?」に基づいて制作された作品です。9・11事件自体が大きな出来事であり、ファインバーグ弁護士チームが面談した遺族はかなりの数だったはずです。とても2時間程度の映画におさまるものではない、、、と思いますが、それもで2時間くらいで上手く収めているなあ、とも感じました。


<一言メモ>

事故やテロ、いきなり家族や大切な人の死に直面した人たちは、それを受け入れるのは時間がかかるのだと改めて感じる2作でした。「時間=命」ですね。




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