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『立ち上がれ たとえ一人きりでも』

【スタンドアップ】

■アメリカ/2005年 ■監督: ニキ・カーロ■ 脚本: マイケル・サイツマン■出演:  シャーリーズ・セロン、フランシス・マクドーマンド、ショーン・ビーンほか

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男女差別と闘うお話です。1988年の世界で初めてのセクシャルハラスメント訴訟を基にした小説が原作です。シャーリーズ・セロン演じるジョージー・エイムズは二人の子供を持つシングルマザーです。高校生のころ、父親が誰かわからないまま子供を妊娠します。その後結婚するも離婚してしまい、経済的に窮地に陥ります。ある日、友人から鉱山で働かないかと誘われます。この鉱山にはジョージーの父親も勤めていますが、父親とは不仲です。給料は良いのですが、バリバリの男社会で女性が働くことによって様々な困難が立ちはだかります。数々の嫌がらせを受け、ジョージーは訴訟を起こします。これは世界で初めてのセクシャルハラスメント訴訟でした。しかし、同僚女性達は失業を恐れ、ジョージーには協力しませんでした。

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孤立してしまうジョージーでしたが、弁護士のビルと両親と共に裁判に立ち向かいます。訴えられた会社側はジョージーの過去の男性遍歴を持ち上げ対抗してきます。

次第に、弁護士の助力やジョージーの立ち向かう姿勢を観て、同僚の女性達もジョージーに味方するように変わっていきます。。。

物語の後半で、ジョージーの父親が会社の大勢の人たちの前で演説するシーンがあるのですが、とても感動しました。それにしても、シャーリーズ・セロン、、、相変わらず美しいのですが、今回は文字通り「汚れ役」でとても素敵でした(*^_^*)


差別と闘いながら働く女性たちのお話ならこちらも↓↓↓


【ドリーム】

■アメリカ/2016年 ■監督: セオドア・メルフィ■ 脚本: アリソン・シュローダー、セオドア・メルフィ■出演:  タラジ・P・ヘンソン、オクタヴィア・スペンサー、ジャネール・モネイ、ケヴィン・コスナーほか

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こちらはNASAで働く黒人女性3人のお話です。スタンドアップと異なるのは、こちらは頭脳集団の職場であること、そして、男女差別だけでなく、人種差別とも戦いながら働いているという点です。

実話に基づいたお話で、1962年にアメリカ人で初の地球周回軌道に成功した宇宙飛行士ジョン・グレンを支えた3人の黒人女性が、NASAで差別を乗り越えながら奮闘するヒューマンドラマです。この時代は白人と黒人でトイレやレストランはもちろん、公共交通機関の座席まで分けられていた時代でした。

〔①キャサリン・ジョンソン〕

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黒人女性のキャサリンは子供のころから計算が得意で、天才と呼ばれていました。両親や周りの助けもあり学校を卒業し、NASAに就職します。ある日、本部の計算係に抜てきされます。しかし、そこで厳しい人種差別の洗礼をうけます。幸いにも本部の上司が彼女の能力を認めてくれていたことから、キャサリンは苦しみながらもその能力発揮していきます。

〔②メアリー・ジャクソン〕

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メアリーは宇宙船のテスト段階で本体に欠落があることを見抜くほどの技術者としての素養を持っていました。彼女の上司もメアリーの能力を買っており、本格的に技術者として学ぶことを彼女に勧めます。しかし、黒人というだけで、学位を取得したり、研修を受けることも一筋縄ではいきませんでした。

〔③ドロシー・ヴォーン〕

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NASAで働く黒人女性たちをまとめていたのがエンジニアのドロシーでした。しかし、キャサリンや、メアリーと異なり、彼女の上司はなかなかドロシーを認めてはくれません。みなを統率する立場と責任を負わされているにも関わらず、役職の1つもつかない状況にドロシーは不満を覚えていきます。


3人は一緒の車で通勤するほど仲が良く、それぞえ差別と闘いながらも自分の道を切り開いていきます。キャサリンの上司(演:ケヴィン・コスナー)が、「白人用トイレ」の看板をみんなの前で叩き壊すシーンが最高でした。仕事は厳しいけれど、良い人だなぁって思わずにはいられないシーンです。

そして、、、「ん?宇宙飛行士のグレン。。。この役者さん最近スクリーンで観た気が、、、、」と思って調べたら、トップガン マーヴェリックの訓練生の1人でした!空飛びがちだなぁって思いましたね(笑)

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エンドロールには、本物のキャサリン、ドロシー、メアリー、の写真とその後が紹介されています。

とっても勇気をもらえる作品でした。

<一言メモ>

「差別」を題材にした映画は洋画には名作がたくさんありますよね。どれも感動するものばかりです(´;ω;`)

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