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読書感想文②『お姫様とジェンダー』
去年からジェンダー学、フェミニズムについて勉強し始めた。
そして、1度学んでしまうとジェンダーの視点でしか社会を見れなくなっている自分がいる。
「知らない方が幸せだったかも…」と思うこともある。
実際自分の周りには、この本に出てくるようなプリンセス・コンプレックスにかかっている女性が圧倒的に多い。
「3年くらい働いたら結婚してやめる」
「子どもが産まれたらしばらくは働かなくていいや!」
「子育て落ち着いたらパートかな〜」
大学の時によく聞いたこれらの言葉。
今の職場でも同世代の子達は同じような会話をしている。
本当にそれがその子たちの意志で、納得して選んでいるのなら何も問題はない。
だけど…本当に?
結婚することだけが人生の幸せなのかな?
その中で「でもさ…他にやりたいこととか生き方の選択肢はないの?」
なんて聞いたら上から目線な意識高い系って思われて避けられるだろうな。
わたしは人の生き方を否定するつもりもないし。
友だちに会っても大体「彼氏」「同棲」「結婚」
その単語がひたすらグルグル。
「恋愛とか結婚だけが人生じゃないよね?」
なんてやっぱり言えない。
わたしは元々白雪姫やシンデレラ、眠れる森の美女になどのディズニープリンセスに憧れる女の子ではなかった。
ナウシカやもののけ姫のサンが大好きな子だった。
髪も短くして、いつも動きやすい格好をしていた。体を動かすことが大好きで男の子に負けないくらい早く走れた。
賢くて、強くて、誰にでも対等に接して、優しくて…そんな女性に憧れていたのだ。
王子様と結ばれてハッピーエンドな映画に魅力を感じなかった。
むしろ、自分で未来を切り開くジブリのヒロインはわたしを魅了して励ましてくれた。
最近はディズニープリンセスも変わってきているように、世の中も変わっていはいる。
だけど、プリンセス・コンプレックスは根強いと思う。
男女が、お互いの違いを尊重して支え合える本当のジェンダーフリーな社会はまだ実現していない。
見えないジェンダーバイアスで生きづらさを感じている人は私だけじゃないはず。
今までの女性たちが声を上げて、苦しみながら作ってきた今の社会に感謝して。
これからを生きる自分自身と、子どもたちのために。
考えることは簡単なことじゃない。
人と違うこと、現状を変えようとすることは苦しい。
正直、友だちや周りの事に関しては他人の生き方だしわたしには関係ない。
みんな自分の意志で納得してるんだって、思うようにしていた。
逃げようと思えば、目を瞑ろうと思えばいくらでもできる!
でも今回この本を読んで、保育者として1人の女性としての生き方を見直すヒントを貰ったような気がする。
子どもたちには、ジェンダーフリーが当たり前な世の中を生きて欲しい。
自分らしく、他人から与えられた幸せではなくて、色んな選択肢の中から自分で納得して 人生を切り開いてほしい。
その為にまだまだ勉強したいし、この仕事に誇りを持って前向きに続けていきたい!
色んな人の考えも知りたい。
自分の意見を押し付けるんじゃなくて、
柔軟な人でありたいな。
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