マガジンのカバー画像

フランスでお仕事色々

26
運営しているクリエイター

#舞台衣装

仕事の必需品

仕事の必需品

先週から、今期最後の担当舞台が始まりました。
今回の劇場の場合、アトリエで仕上げて劇場でフィッティングとお直しとなるのですが。

これがないとやってられない(時間ばかりがムダになる)必需品が、2つありまして、それがマヌカンと鏡。
(それ以外にも勿論たくさんありますが、ひとまず)

マヌカンに着せて鏡で見たら一目瞭然なことが、ないとメジャーで測ったりもう一度フィッティングし直したりと、余計な手間が増

もっとみる
フランス人部下との接し方

フランス人部下との接し方

フランスで舞台衣装家をしています、megumi です。

フランスでフリーランス的に働き出して、20数年。
色々なやり方を見て来た中で、自分のやり方を確立して来ました。

全ての人が、唯一無二のやり方があり、私にもあります。
で、仏人同士は歯に衣着せぬと言うのかデリカシーナシと言うのか(笑)、お互いに傷付けあって成長?しているようですが、繊細な日本人(笑)には当初キツかったです。

元々そこそこ自

もっとみる
6月までの製作予定

6月までの製作予定

約50人分の採寸予定だった日、結局15人くらいcovidでお休みでした。

毎年6月恒例の2公演、オペラバスチーユアンフィテアトルの50人弱の舞台とMaison des arts de Creteilの200人越えの舞台。

何と、重なりました😱😱😱

そしてその2公演の為に、私が開けられる時間はひと月弱。
って…ワラウシカナイ

「他の日は、外部アトリエ勤務だからムリ」と言いましたらね、「

もっとみる
劇場丸ごと窃盗事件

劇場丸ごと窃盗事件

最近、パリ近郊は衣装さんの人手不足で大わらわです。

私も重なったお仕事、いくつ断った事か。あぁ勿体無い←フリーの性。

衣装さん確保の激戦区、なんだかモテてる気分になります🤣🤣🤣

そんなであちこち渡り歩いてると、色んな情報も当然ながら入って来ますが、昨日聞いた今年1番のインパクト事件、それが丸ごと窃盗事件。

同僚の一人が、パリ近郊では何かと評判の良くない地域の劇場に異動になったとかでそ

もっとみる
Bouche à Oreille

Bouche à Oreille

(写真は、幼稚園児向けの舞台美術。フランスでは、幼児期から年齢に合った内容や上演時間の舞台を観せて、観劇マナー等学んで行きます)

フランスで舞台衣装家をしています、megumi です。

舞台衣装家をどのように志し、渡仏し、どんな舞台を手掛けて来たか。

思い出しつつゆっくりと綴っています。

本日のお題、Bouche à Oreilleとは、友人知人の紹介で仕事が入る事、クチコミ?現在私にはこ

もっとみる
既に仕事納めが一つ。

既に仕事納めが一つ。

愚痴になりそうなお話なのですが、2021年のクレテイユカンパニーでのお仕事が、無事仕事納めとなりました。

クレテイユカンパニーのお話は↓こちら↓

初期からずっとお世話になってるし、intermittent de spectacleの身分保持が難しそうな時には必ず助けてくれたアトリエなので、辛い辛いと言いつつも通い続けてほぼ20年。

この度、本当に疲れ切って気力消失してしまい、来年からはお付き

もっとみる
17: 大量生産が多いわけ

17: 大量生産が多いわけ

フランスで舞台衣装家をしています、megumi です。

舞台衣装家をどのように志し、渡仏し、どんな舞台を手掛けて来たか。

思い出しつつゆっくりと綴っています。

写真は、数年前のDMEO。テーマは18世紀でした。

続く大量生産 
最近、2024年の舞台の話が入りまして、それが衣装2000着以上になる模様。

所属しているアトリエが、そもそも街のカーニバル衣装(と言うより仮装)を作っていたので

もっとみる
16/初めての劇場仕事は

16/初めての劇場仕事は

フランスで舞台衣装家をしています、megumi です。

舞台衣装家をどのように志し、渡仏し、どんな舞台を手掛けて来たか。

思い出しつつゆっくりと綴っています。

履歴書持って、直談判リヨンに住んでいた頃から、時々呼ばれてパリでお仕事してましたが、本格的に家族で上京して仕事を始めたのが、20年ほど前。

娘が2歳半で幼稚園(フランスは義務教育)に入園するまでは一時仕事を控え&パリ 上京とも時期が

もっとみる
15/ Dix mois d’école et d’opéraについて

15/ Dix mois d’école et d’opéraについて

フランスで舞台衣装家をしています、megumi です。

舞台衣装家をどのように志し、渡仏し、どんな舞台を手掛けて来たか。

思い出しつつゆっくりと綴っています。

2021-2022シーズン。

3回のロックダウンで、舞台が予定されてはキャンセルが続いた1年半が過ぎ、シーズン始まって以降あちこちからお声がけいただき、ノンストップで製作中。

そんな中、2022年6月のオペラバスチーユ、アンフィテ

もっとみる
ガルニエの次はバスチーユ

ガルニエの次はバスチーユ

今期のシーズンスタートからはや2ヶ月強。

既に2つの舞台は無事に終わり、月曜日からは毎年恒例、オペラ座アカデミーの為の衣装打ち合わせが始まります。

舞台は毎年6月、オペラバスチーユのアンフィテアトルでありますが、その間多分採寸の為に一度だけ顔合わせしたら、舞台1週間前の劇場入りまでフィッティングする事なく進めて行きます。

私の担当するのは、Dix mois d’ecole et d’oper

もっとみる